Nipa hut on the rock cafe

2000年2月


シキホール島のサン・ファン(San Juan)で、土地を探して浜辺を徘徊していたところ、しゃれた家を見つけた。岩の端に、Nipa hutと呼ばれる小さな小屋を建てて住んでいるのである。オーナーによると、自力で建てたそうである。家は広くないし、電気も水道も来ていないが、シキホール島随一と言える快適な見晴らしのベランダがあり、すこぶる居心地が良い。ここで話していて、思いついたのがNipa hut on the rock cafe数日して、コーヒーを飲むためのセット一式を持参し、早速カフェをオープンしてもらった。隣人にプレートをつくってもらいすべて完成。早速近所の人たちを集め、コーヒーを楽しんだ。もちろん外国人も、大歓迎。この辺りの人の暮し向きなど、詳しい話が聞ける。場所はサン・ファンのビーチの端なのですぐわかる。

Nipa hut on the rock
@Maite, San Juan, Siquijor

カフェの看板を持つ女主人

隣のコテージで、子供たちと記念撮影

学校に行けない子供

さて、この場所で学校に行っていない子供にあった。名前はAllan Roxasという男の子。英語が通じないので、隣人に彼についての話を聞いた。彼は通常なら小学4年生。ところが両親が昨年病気で亡くなったことなどで、彼は1年生から学校に行っていないとのこと。14歳と15歳の姉がいて、彼らは二人とも小学校だけは出たが、その後は学校に行っていないとのこと。

学校に行けないからといって、誰が何か言ってくるとか、支援の手が差し伸べられるとか、いうことはないそうだ。

現在は祖母などと暮らしている。住所は、Cang-Obao, Maite, San Juan

この辺りで、学校に行けない子供がたくさんいるという噂があったが、結局この少年一人だけであった。シキホール島の山の奥に行けば学校が遠かったりして、学校に行っていない子供がたくさんいるということなので、さらに調べる必要がある。

また、実際に学校に行くための費用について、島民に聞いてみた。公立学校の場合、学校に直接収める月謝に当たるものは無料だが、その他いろいろ費用がかかるとのこと。運動会の出し物や、教材費など、各種のプロジェクトと呼ばれているものが、年間P500以上はかかる。さらに、ノート、鉛筆、遠足費、さらに初年度にはかばん代などがかかる。これらを含めて年間P1000強かかるというのが、実感。さらに学校が遠いとジプニーに乗ったりするので、最低でも往復P2。年間だとP400からP500以上の出費になる。

今後、貧困家庭に対しての奨学金などの支援を受けられる可能性と、山間部での就学状況について、さらに調べる予定。



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