パソコンを教える

2000年8月作成
2002年2月更新


子供たちにパソコンを教える

シキホール島で子供たちにパソコンの使い方を教え始めた。電気が来ていなかったり、テレビのない家の子供も多く、彼らにはパソコンは新鮮だ。
まずは、興味を持たせることが大切なので、手持ちのソフトを見せて、使わせてみることから始めた。いくつか試した中で、4カ国語会話のソフト(IMSI社製 EASY LANGUAGE リンク http://www.imsisoft.com)の人気が最も高かった。ゲーム感覚で、学習できるようになっている点が良いのであろう。碁盤目に並んだアルファベットの中から、単語を見つ出すクイズがあったが、これは、マウスを使う良い練習になった。

さて、こんな田舎の島の子供たちにパソコンを教えて、何の意味があるかということだが、現状では、主に2つのことを狙っている。

 シキホール島もそうだが、辺境の島では、産業といっても農業と漁業くらいしかない。後は、政府や電力会社など公共事業に勤める程度。多くの人は仕事がない。そのため、海外への出稼ぎを希望する人が多いが、日本を含め多くの国は、海外からの労働者をほとんど受け入れない労働鎖国状態である。そこで、外国に行かなくても、外国人相手にビジネスをする方法を考えるしかない。その良い例として、パソコンを使って仕事をし、電子メールで結果を海外に輸出する方法が考えられる。幸いフィリピンは、ドキュメント類は基本的に英語ベース。この手のビジネスには向いている。
有能な子供を鍛えて、将来この手の仕事ができる有能な人材に育てることは、意味があると言える。
また、シキホール島のような自然の美しいところなら、インターネットに接続して、十分仕事ができることを、一度、海外に知らせることができれば、海外のソフト会社などが、研究所を開設するようになっても、決しておかしくない。私も海の見えるコテージで毎日パソコンを使っているが、すごく快適だ。自然環境が良いところで仕事をした方が良い結果が生まれると考える経営者は少なくないはずだ。しかも、投資金額が、通常に比べ極端に少なくて済むであろう。

2つ目は、この島は、インターネットに情報が流れていると役に立つことが多い。旅行者への情報、生活情報などいろいろだ。その中には役所がするべき仕事が多いかもしれないが、予算がないので、なかなか進みそうにない。そこで、そのような情報を流すボランティアがいると助かる。子供たちがボランティアになってくれるものと期待している。


現状は、始めたばかりで環境が整っていないが、今後、設備・体制等を充実させていく予定だ。

また、大きな都市に行けば、パソコンの専門学校などがあるので、金持ちは、そちらへ行ってもらいたい。貧乏人だが、勤勉で、地域の発展のために一旗挙げてやろうという、意識が高い子供たちを見つけて、教えたいものだ。

(参考)Self-learning computer center project
     パソコン自習道場プロジェクト


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