Self-learning computer center project

パソコン自習道場プロジェクト

2002年1月作成
2006年6月最終更新


→ (2006年6月追加分へ)

手持ちのパソコンを預かってもらうついで、さらには 空いた時間を利用して、これまでにも沢山の人たちにパソコンの使い方やどんなことができるのかを教えてきた。私の買ったソフトウェアの中で最も高いPainterを使って、絵に興味がある人が、かなりうまくソフトを使いこなして、絵を描けるようになった事例もある。どう仕事を見つけてくるかについて、もう少し頑張れば、簡単なイラストレーターとして、仕事を始めれる可能性がありそうだ。

一方最近では、OSやインターネットをターゲットとしたものを始めとして、各種の自習ソフトが豊富に揃ってきている。英語版は、日本語版に比べ値段も安く種類も多い。余り指導に時間をかけずに、パソコンと自習ソフトさえあれば、意欲がある人は勝手にパソコンの操作を学べる体制が整ってきている。

他方、必要なパソコンはというと、これがフィリピンでは圧倒的に不足している。ハイスクールでもパソコンはない場合が多い。大学でパソコンを教えているところでも、1台を沢山の学生が使っていることさえある。

ところが、日本では、最近は安くて性能も十分な中古パソコンが沢山出回っている。そこでそれらを、現地に持ち込み、パソコンを並べて、自由に学べる場所を作ろうという目論みである。回りに同じように自習している人が座っていれば、分からないことは、容易に聞けるのもメリットの1つである。 もちろん、最初は私も指導するし、毎日少しは面倒をみる予定だ。

このプロジェクトを、他のプロジェクトに先駆けずっと以前から始めようとしていたのだが、自宅に設置する予定のところ、残念ながら土地の購入問題でモタツキ、いつまで経っても自宅ができず、非常に遅れてしまった。そこで、現在借りているアパートに別の部屋を借りて、そこで始めることにした。

教える目的としては、ただ興味や将来のためというだけでは、学校で習ったほどんどのことが、しばらくすると頭から消えてしまっているの同じで、無駄になる可能性が高い。そこで、パソコンを使って自分で何か仕事を始めたいというビジネス・マインドのある子供を対象に、その準備として学習することを目的としている。

さらに、またまた怠け者問題が登場するが、勤勉な子供だけを対象としている。

どんなビジネスが可能かは、まだまだ今後の課題だが、例えば、最初に述べたイラストレーターや、写真入りの簡単な絵葉書の作成などは、結構需要はありそうだ。ただし、これらは、お金が少ない島の中で、経済活動を行っているだけで、基本的には、外国から仕事を得たり、外国に物(データ)を売ったりといったことの方が望ましいだろう。

その事例としては、カスタマー・センターに来た問い合わせへの回答業務の外注が挙げられ、各国で実施されている。マニラなどでもあるが、田舎でも可能である。電子メールでの問い合わせに対する回答を想定している。
一般的にはe-workと呼ばれていて、外国から仕事をもらい、自宅のパソコンで仕事をこなし、電子メールなどで送り返し、支払いを受けるという形態で、シキホール島のような田舎でも可能である。
PowerPointFileの作成業務は、結構潜在需要がありそうだが、それなりに高度のテクニックを要求され、また、依頼先の見つけ方、受け入れ体制の確立など、実現までの道のりが近いとは言い難い。
土着の美術デザインのデータを入力して、誰かに買ってもらうビジネスはあり得そうだが、これも道のりは短くない。これのもう少し手軽な方法としては、T-shirtsのデザイン販売サイトをつくること。私も以前、エスニックでとても気に入ったデザインのT-shirtsを米国で入手して、ボロボロになるまで愛用していたことがあり、良いデザインには需要があると確信する。もちろん良いデザイナーが必要だ。また、個人にはT-shirtsをそのまま売った方が良さそうでもあるが、そうなると海外との取引では、税金や送料などの課題が出てくるので、インレタのようなものだけ送れば良いのかもしれない。

地図データの入力関連で仕事が見つかれば、ボリュームが大きいので、仕事の量としても多いに期待できる。クリップアート集等は、日本製は、米国に比べて一つの絵当たりの単価が極端に高いので、これをフィリピンの田舎で作成すれば、人件費の安さから、競争力のあるものが出来る可能性はあるが、自分たちで全部造るのは大変だ。
手軽さからは、以上の内容も含めて、インターネットで検索して、仕事を出してくれるところを探すのが近道であろう。私のところにもそういうメールは連日来るが、残念ながら未だに、これぞという仕事に巡り合っていない。

私自身でもいろいろ探しているが、出来ればこのあたりは、暖かい目で見守って頂ける諸賢から、良い知恵を授かりたいものである。例えば、実業務の中から切り出し可能な部分が見つけられることは結構多いと期待している。

ただし、先日この話を、ある人物にしてみたところ、そんなのは空想的だ。その手のことを言って、学費をふんだくる悪徳セミナー業者が日本で横行している。仕事が見つかるはずがない等など、散々 悪口雑言をはいて帰られた方がいたが、そういう場合は、フェルマーの大定理のように、だめだということを証明してみせるか、他にこれより良い方法を提示して頂きたいものである。愚痴が出てしまったが、私としては、この取り組みは、十分芽が出る可能性がある期待している。他でやられていない取り組みなので、駄目元でもやる価値はある。


進捗 2002年2月

2001年以前の進捗については、これまでに紹介している分もあり、ここでは省略して、2002年以降の進捗を説明する。

パソコンの調達

パソコンは現地でも調達可能だが、このプロジェクトでは、最新のパソコンを使う必要はさらさらなくて、その場合には、日本で、一、二世代遅れのパソコンや、中古を買った方が安そうである。

既に、Celeron 333MHzのデスクトップ・パソコンを一台現地に用意しており、これまで同様このマシンを中心に自習をしてもらう予定である。さらに今後の拡張のため、以下のようなマシンを日本で調達した。値段の参考のために取り挙げておく。

1.Athlon 1600+, 128MB, 40GB, CD-RW 54500円 @パソコン工房
2.Celeron 667MHz, 64MHz, 14GB, CD, CD-RW 29800円 @TOW TOP
3.Celeron 950MHz 8159円, 128MB 2680円, 20GB 6980円,
  ベアボーン 9800円 合計27619円 @じゃんばら

かなりお手軽な値段になって来ている。
これらと入れ替え、日本で使っていた中古マシンを順次現地に持っていく予定である。

パソコンの本体は、電源電圧の切り替えスイッチが付いている場合が多いが、モニターには、大抵 切り替えスイッチがない。運搬の手間もあり、モニターは現地で調達する方が便利だ。

また、このホームページをアクセスされた方から、このプロジェクトのために、Pentium133MHzのノートパソコンを送って頂いた。これで、機動力が増し、場所の制約がほどんどなくなる。

ソフトウェアの調達

自習用のソフトを、現地で入手中。

場所

学習者の住む場所に合わせ、順次移動していった方が望ましいが、まずが、私が借りているアパートの別の一室を借りて、始める予定である。


進捗 2003年5月

拠点ができたので、頻繁に 子供たちが来るようになった。

拠点ができる

建築中の家に、電気が引けたので、これまで日本から持って来ていたパソコンのうち何台かを持ち込んで、子供たちに開放した。簡単に操作を教え、ブラインドタッチの練習ソフトを使って各自練習してもらった。また、手持ちのソフトを使ってデモを行い、パソコンで何ができるのかを説明している。語学学習用のソフト、Painterなどのお絵かきソフト、百科事典等である。

自宅に電気が来ていない家の子供も多く、大抵パソコンを使うのは始めてだ。それでも、英語やアルファベットには慣れているため、ブラインドタッチの上達が結構速い子供も多い。

私自身は、この場所に常時住んでいるわけではなくて、別の場所にある下宿屋にいることも多いのだが、ちょうど、来客者用にコテージを作っていたので、これと平行して、毎日パソコンを開放した。工事の方を三週間続け、その期間中に、のべ150人、実数で40人程度の子供がやって来た。

パソコンが不足・
電気代節約のためノートパソコン

予想以上に子供が来て、パソコンが不足してしまった。まとめて、10人、15人と子供が来るときもあって、全然足りていない。人が多いときには、デモを中心にするのだが、看板にしている自習が十分にはできない。そこで、日本に帰った時に、さらに、中古パソコンを調達することにした。

ただし、デスクトップ・パソコンを沢山並べえていたのでは、電気代が馬鹿にならない。特にシキホール島では、電気代が高く、1KWH当たり、PPA(燃料費高騰などによる補正)を加えると、10ペソ近くの値段になる。
今後とも電気代を、ずっと払い続けていかないといけないので、できれば電気代は低く抑えたたい。そのためには、ノートパソコンが最適だ。デスクトップパソコンに比べ、5分の1から10分の1程度の消費電力で済んでしまう。停電の多いフィリピンでは、バッテリーを使って、短い時間の停電ならしのぐこともできる。値段の方も、133MHz程度なら、CD付きでも1万円余り。CD無しなら1万円以下で入手できる。これでも、ブラインドタッチの練習には十分。通常でも、Wordの大きなファイルを扱うようなことでなければ十分。初心者の練習用には問題ない。

カリキュラム

元々の想定では、出来の良い子供を5〜10人程度見つけて、個別に対応しながら、指導していくつもりであった。そして、十分パソコンが使えるようになれば、e-workで外国から仕事をもらったり、パソコンを使って自分でビジネスを始める。そのようなシナリオを考えていた。

ところが、人が多いと、個別に対応していては 追いつかないので、適当な教材やカリキュラムを用意しておいた方が良い。

当初、Information Technologyという名前の学習用のソフトを使っていたのだ。クイズ形式で、何問か正解した後に、ゲームができるようになっているのだが、子供たちは、答えの番号を覚えていて、結局ゲームばかりしているだけ。娯楽のためにゲームセンターを開いているのではないので ゲームは禁止。 結局このソフトは使うのをやめた。

Windows Meには自習用のコースがバンドルされている。それが使えると良いのだが、アプリケーションだけ英語版が沢山あるものの、OSは日本語版を使っているので、この自習用のコースは、現状まだ使えるようになっていない。150MHz未満のパソコンだとWindows Meが走らないという課題もある。

他にも、OSの動作を学ぶためのソフトはあるのだが、子供には難しすぎて使えない。

良い教材を探しているところである。


進捗 2003年11月

ノートパソコンを使う子供たち

パソコンが置いてある
新しい建物 「忍者屋敷」


休講で子供が沢山やって来て、パソコンが不足

前回進捗を説明した5月には、ほぼ完成した自宅に電気が引け、そこに何台かパソコンを並べて、子供たちに使わせていた。 今回はさらに、忍者屋敷と呼んでいる別の建物も完成し、そちらにパソコンを移動した。パソコンは電気代節約のため、ほとんどがノートパソコン。ノートパソコンは省スペースでもあり、狭い建物でも、結構沢山並べられる。徐々に台数を増やし、全部で10台程度のパソコンが揃い、受け入れ態勢も整いつつある。しかし、残念ながらまだまだパソコンは不足している。
先日、近くの学校の教員は、全員 緊急で選挙関連のミーティングに参加した。そのため、子供たちは路頭に迷い、(いや、授業がなくて大喜び、)私のところに大量に押しかけてきたのである。その数は50人を越え、パソコンは全然足りなかった。元々そんな大量の子供たちを相手にしようとしているわけではないので、これらの子供たち全員分のパソコンを揃えるようなつもりはさらさらないが、故障や、貸し出しを考えるとさらに、5台から10台程度は追加したいところだ。

4月、5月は学校が休みで、いつでも子供が来る可能性があった。しかし、6月から授業が始まり、それ以降は 土、日しか子供は来ないだろうと思っていた。ところが 実際には 学校では休講が多い。大抵 どこかのクラスの先生が休んでいる。それで休講の度に、クラスメートが連れ添って5人、10人とやってくる。結局、休日でなくても、ほぼ毎日かなりの数の子供がやって来る。また、部屋に1つだけだが電灯があるので、夜にやって来る子供も多い。

教材ソフト

教育用のソフトも結構揃ってきた。

まずは、既にかなり使っているタイピング練習用のソフト。それから、WindowsとMS Officeの自習用のソフト。この2つが基本である。自習用のソフトは その他 InternetやIT技術、CAD等などもあり、かなり種類も揃ってきた。ただし、これらの自習ソフトは、あまり簡単とは言えないものも多く、自習だけでなく、こちらから かなりサポートしてやる必要がある。

実際に使って練習するソフトの方は、当面はOS, MS Office、Painterなどのお絵書きソフト等である。

また別の切り口として、パソコンの使い方を練習するのと、パソコンを使って何かを学ぶのと2つの観点がある。このプロジェクトの対象にしているのは、主に前者である。パソコンが使えるようになれば、e-workを始める。これが、大きな狙いであるからだ。
ただし、後者の方でも、語学のトレーニングにはパソコンは有効なので、ソフトもかなり充実させている。また、微分積分など数学を学ぶのにExcelを使うのが最近は流行で、かなり有効なので、そのような役に立つことは取り挙げたい。

カリキュラム

タイピングの練習の方は、基本的に自習でなんとかなっている。
それ以外も一通り自習ソフトは揃いつつあるのだが、自習だけでは難しい場合も多く、デモや個別にアドバイスを行っている。 実際には 子供が沢山来過ぎて オーバーフロー状態なので、今後体制を立て直していく予定である。

結構使えるようになった高校生に PowerPointで説明用の資料を作ってもらい、それを、後から練習を始める人に活用してもらう。そういう方法も取り入れるつもりである。食べ物を用意すれば、資料作りのボランティアは簡単に集まりそうだ。もちろん、資料を作ること自体が、パソコンを使う良い練習になる。


進捗 2004年2月

中古ノートパソコン利用上の注意点

既に、安ものの中古ノートパソコンを11台調達し、現地で使っている。いや、使っているというのは言い過ぎで、実際には、かなりの数のパソコンが問題を抱えている。以下、それらの問題点とその対策をまとめておく。

健忘症(CMOS用電池切れ)

内部のボタン電池が切れてしまい、交換しないといけなくなった。ノートパソコンには、本体の電源用の電池と、CMOSとかNVRAMとか略されて呼ばれているメモリー用の電池がある。後者はBIOSの設定を覚えておくためのもので、内部クロックの設定などが含まれるが、この電池が切れると、さまざまな不具合が発生する。

立ち上げごとに、エラーメッセージが出るが、指示に従って BIOSの設定を初期化してから 立ち上げられる。こういう症状は まだましな方で、最悪の場合には表示も何も出なくなる。

ボタン電池の交換は、テスクトップ型のパソコンなら、ケースを開ければ、マザーボードが見えているので簡単だが、ノートパソコンだと大変だ。ケースを開けるのが至難の技なのである。
残念ながら、私もまだ慣れていないので、インターネットなどで情報を集め、ケースを空けようと悪戦苦闘しているところである。 
フィリピンでは時計の電池を安く交換してくれるので、ノートパソコンの電池も同様にして、安く交換してくれれば嬉しい。しかし、残念ながら そのようなサービスは、まだ見つけられていない。

フィリピンに持って行った1万円程度の中古ノートパソコンは、半年もしない間に、次々と健忘症にかかってしまった。

キーボードの配列

日本で購入するノートパソコンのキーボードは日本語用のキーボードである。もちろん英語を入力するのにも使えるが、英語のキーボードと比べると、微妙にキーの配列が異なる。例えば、@の位置が異なるので、メールアドレスの入力にも難儀することになる。もちろんこれは、現地の人が使いやすいように英語版のOSをインストールした場合のことであり、日本語版のOSなら問題ない。

この対策として、

1. キートップをマジックか何かで書き換える。
英語版のキーボードのキー配列は、試しにキー入力してみるか、英語版のキーボードを買うか、インターネットカフェなどで見てくれば良い。

2.英語版のキーボードを外付けする。
内臓キーボードが、無駄になるので、少しみっともないので、あまりお薦めできないが、手っ取り早い方法ではある。この場合、外付けキーボードと外付けマウスのコネクタは共用していることが多い。マウスも外付けしたい場合には、USBマウスを使うと良い。

OSに英語版のWindowsを使う場合でも、日本語版のキーボードを使うよう設定すれば、それでよいような気もするが、まだ試せていない。ただ、英語圏の人は英語版のキーボードの配列に慣れ親しんでおくのが無難であろう。

英語版のインストール用フロッピー・ディスク

古いパソコンだと、OSにWindowsをインストールする場合、起動ディスク(フロッピー版)が必要だ。手元に起動ディスクもあれば良いが、無い場合には どこかで作成しないといけない。
そこそこ新しい、デスクトップのパソコンがある場合には、そちらで英語版のWindowsのインストールを始めれば、その途中で起動ディスクを作成することができる。インストールして、前のデータがなくなって困ることがないよう注意が必要だ。

CDドライブ無しのインストール

中古の安いノートパソコンでは、CDドライブを内臓していないことが多い。しかしながら、通常インストールにはCDドライブが必要である。不慣れな場合には、CDドライブ内臓のノートパソコンを入手した方が無難だが、どうしても安く済ませたい人は、CDドライブ無しのパソコンで済ませたいところだ。その場合でも、手間はかかっても、いろいろな方法でインストールすることができる。それらを、詳細に書くのは、時間もかかるし、私の力量不足もあるので、簡単に概略をまとめておく。 詳細はさらにインターネットなどで調べて頂きたい。

・他のノートパソコンでインストールしたハードディスクを取り付ける

CDドライブの付いたノートパソコンで、Windowsをインストールし、それを取り出し、CDドライブなしのパソコンに取り付ける。WindowsのPlug & Playの機能により、新しいハードウェアの環境でも、OSは立ち上がってくれる。途中で、ドライバーのインストールのためWindowsのインストールCDを要求してくることがあるが、その時はキャンセルして先に進み、OSを立ち上げてから対応する。

・デスクトップパソコンにノートパソコン用ハードディスクを取り付け、OSインストールCDをそのままコピー

ノートパソコン用である2.5インチのハードディスクを、デスクトップパソコンで使われる3.5インチのハードディスクのコネクタにつながるように変換するアダプタがある。それを用いて、2.5インチのハードディスクを、既にインストール済みのデスクトップパソコンに接続する。そして、Windowsのインストール用CDを、そのまま2.5インチのハードディスクにコピーする。コピーの済んだハードディスクをノートパソコンに入れて、ハードディスクの中のsetupコマンドを実行し、インストールを始める。インストールが終了した後、インストールCDからコピーした分は、削除しておく。

・クロス・シリアルケーブルを用いて、WindowsインストールCDの内容をコピーする

デスクトップ・パソコンとノート・パソコンをクロスのシリアルケーブルで接続し、デスクトップパソコンに入れたWindowsのインストール用CDのデータを、そのまま シリアルインターフェースで、ノートパソコンのハードディスクにコピーする。その後、ノートパソコンのハードディスクにコピーされたsetupコマンドを実行し、インストールを開始する。


進捗 2006年6月

希望者が現れれば、いつでも門戸を開放するという定常状態に入ったので、しばらくHPの更新をしていなかったが、最近の話題を紹介しておく。

ハイスクールのブランクの時間に、グループでやって来るパターンが多いが、こちらが時間的に対応できる範囲内で受け入れて、パソコンの使い方を練習してもらっている。

カリキュラムについては、タイピングの練習ソフトと、Windows、Officeの自習ソフトを終了するということ以外は、個別に対応していて、こちらで全体のカリキュラムを作成するまでには至っていない。
それでも、学習意欲があって、学習目的がはっきりしている人に対しては、特に問題ない。
しかしながら、学習成果を高めるためには、スケジュールを引いて、進捗管理をした方が良い。そこそこ見込みがある人に対しては、いついつまでに、どこまで終わらせるか、相談してコミットしてもらうようにしているが、星取表かマイルストーンのようなものを、幾つかのパターンで用意しておき、進捗を書き込むようにすれば、効果がありそうだ。ドゥマゲッティの協力隊員の方からは、ラジオ体操の出欠表のようなものを作れば良いというアドバイスを頂いている。これを書くのと並行して、簡単な星取表は作成したので、それを次回から試す予定である。

パソコンが使えるようになり、そのスキルをもとに収入を得てもらうというのが最終の狙いであるが、子供や学生を主な対象にしていることもあり、残念ながら 未だそこまで至っていない。
それでも、ブラインドタッチをマスターした人もそこそこ増えてきているし、もちろん内容によるが、仕事があればできるレベルの人は、それなりに出てきている。 

まだ成果が出ているとは言い難いが、私にとっては、子供たちや学生の知り合いが沢山増え、多いに役に立った。たとえ、それだけでも、外国人が同様のプロジェクトを始める意味は十分あると思う。
私の場合、日本では最近揚げた覚えのない日の丸。それと、フィリピンの国旗を建物の前に並べて掲揚してあるし、国際交流や、日本のイメージを良くするのに少しは役に立ってると思う。

私のところに来られた訪問者からも一様に肯定的なコメントを頂いている。興味のある人の中には、近所の子供相手にしばらくの間、パソコンの使い方を指導して行かれる人もいる。
試しに 現地の人々に 1日程度の予定で 指導してみたいという人があれば、私の方で、お膳立てするので、是非連絡頂きたい。

ノートパソコンの貸し出し

保有するノートパソコンの台数に余裕が出てきたので、有望そうな人には直接ノートパソコンを貸し出して、自宅で練習してもらっている。できるだけ せかして、短期間でレベルアップするように仕向けているが、どれだけ熱意があるかどうかで、上達の程度が大きく変わってくる。

とにかく、それなりの性能のノートパソコンが、手ごろな値段で買えるようになり、大きく可能性が広がった。

最近は、ほとんどインターネット上のオークションでノートパソコンを調達していている。

CPU 500MHz前後、HDD 10GB前後、 メモリ64〜128MB程度、LCD 12〜14インチ、 CD付き

以上のようなスペックで、約8000〜9000円+送料 といった値段になっている。

また、233〜266MHzなら 3000〜4000円程度からある。


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