日本語を教える

2016年8月作成





日本語の授業の様子

シキホール島に半住している知り合いの日本人が 島内のハイスクールでボランティアで日本語を教え出したので、授業参観させてもらった。

教えている知り合いの人柄が良いのが大きく影響して、私が行っても大歓迎してもらえ、非常に和やかな感じで授業が進んだ。フィリピン人の専売特許とも言えるが、とにかくみなフレンドリーで、もしも、その反対で 何しに来たというような態度だと 二度と行きたくなくなるが、そうではなくて、是非再訪したいと思った。

地元に溶け込む

日本語を教えてどういう意味があるかという疑問を持つ人が出てきそうで、私もその一人とも言えるが、それに対して、簡単に幾つもの目的や効果を挙げることができるし、それぞれ難しさや さらなる疑問も出てくる。難しい目標も、順番に困難を乗り越えて達成可能とも言えるが、このように、日本語の授業を通じて草の根で交流することだけをとっても、現地での日本のイメージがよくなり、二国間の平和にも少なからず役に立つはずだ。地元から歓迎され、地元に溶け込むことができれば、フィリピン移住がうまくいく可能性が高まるとも言えるだろう。

ビザ取得

この方は、ボランティア活動を行い、それによってビザの取得も目指すということで、ちょっと打算的と取れれるかもしれないが、そうではなくて、当然のgive and takeであるし、そもそも、入国時に、目的を聞かれて、正直に答えるならば、そうするべきであろう。

インターネットで検索したら、ボランティアのビザなんかないという主張も見つかったが、フィリピン大使館のサイトには、ボランティア活動を行う人にも47A(2)のビザを発給すると書かれていて、条件を満たせば、このビザがもらえるはずだ。条件として、フィリピン・ボランティア調整局に正規に登録されたボランティア団体に受け入れてもらう必要があるとのことで、学校が既に登録されていればよいが、そうでなければ 登録してもらう、または 自分で団体を立ち上げる等、いろいろな展開が考えられる。

47A(2)はかなり待遇の良いビザとのことで、わざわざ永住ビザを取らなくても、少しボランティア活動をやって、47A(2)のビザをもらえばいいのだというような風潮が広まることを期待したい。偽装では困るが、ビザがプロモになり、支援活動が流行り出して欲しいものだ。

日本語で教えるか英語で教えるか、それとも現地語で教えるか

この人は英語がかなり堪能なので、英語で説明できて、生徒の理解に役立っているが、英語に自信が無いとダメということはない。そもそも、日本で日本語教師の試験があるが、これは、日本語で直接日本語を教えることを想定している。米国人が日本に来て、英語だけで英語を教えているのと同等のやり方だ。英語の分からないいろいろな国の人たちがいて、さらに母国語が違う人たちが教室にいれば、日本語で日本語を教える以外に選択肢が無い。

義務教育などで発音がイマイチな英語の先生に習ったことを思い出し、それより、ネイティブから教えてもらった方が、たとえ日本語のできない先生でも良いと思うこともあるはずだ。日本語しか話せない日本人も含め、日本語を教えるなら日本人が最適だろう。


カラオケで覚える

教科書を使って学ぶのが普通かもしれないが、それ以外にも、例えば私が教える場合だと、カラオケを教材にしていることが多い。教科書では無味乾燥で退屈してしまう可能性があるが、カラオケだと、楽しいし、覚えやすい。しかしながら、カラオケだけですべて済むわけではないし、カラオケで学んでいると、まじめな人から、遊んでいるように思われ、批判的な意見をもらうこともある。しかし、学習の役に立つので、批判的な意見には、「頭が固い」と一蹴したい。 

簡単な会話集

簡単な会話集を作って、以前から公開していて、日本人がフィリピンの言葉を学ぶ場合だけでなく、日本語の学習にも活用できる。
すでに、フィリピンでかなりの数を印刷して、希望者に配布した。どれだけ役に立ったかどうかは、なんとも言えないが、日本語に関心をもってもらう とかっかりになったのは間違いない。

いろいろな工夫

カラオケ教材や会話集をインターネットで公開したり、印刷して配布するのも、工夫のうちだと思っているが、それ以外にも、いろいろと工夫して学習に役立つノウハウを確立したいと思っている。日本語教育を専門でやっているわけでもなく、経験も豊富でないので、特に、インターネットを十分に活用したいと思う。

フィリピンにいるときにインターネットで検索しても、遅くて時間がかかる場合が多いが、とにかく、少し調べてみたので、手動検索エンジンの検索結果を以下に紹介しておく。

→ 「日本語学習」の手動検索エンジンによる検索結果


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