蝿撲滅作戦 続編

2002年1月作成


フィリピンの蝿の多さが何とかならないものかと、以前から蝿たたきを続けてきた。 しかしながら、やる気の無い人達だと憤慨するばかりで、期待するような成果があがっていない。私ひとりで、いくら蝿をたたいていても埒があかないので、既に3百本近く蝿たたきを買って、配ってみたが、蝿を叩いている人をほどんど見かけない。

仕方が無いので、今度は手を変えて、ペットボトルを使った蝿取り器を試すことにした。作り方は、インターネットなどで紹介されているので参考にできるが、現地で入手し易い材料を使い、現地風にアレンジして試作してみた。

早速、蝿が多そうなところで、試してみたところ、そこそこ蝿は取れた。しかしながら、袋にいっぱい蝿が取れるほどではなかった。

さらに良い設置場所を探したり、餌のメンテナンスを十分に行えば、改善する可能性が高いが、今のところそこまで至っていない。

ペットボトルの蝿取り器

また、最初にターゲットに選んでいた市場は屋根があり、結構薄暗い。これに対し、この蝿取り器は、空缶の中に入った蝿が、光りを求めて、上側のペットボトルに進入する仕組みになっており、明るいところに設置する必要があり、最も沢山蝿がいるところでは使えない。
さらには、市場では、沢山魚が売られており、蝿取り器の餌に魚を使っても、蝿は取りづらく、餌の工夫が必要であるが、まだ 良い餌が見つかっていない。
このように、市場では、特に苦戦を強いられている。

他にも問題が発生した。
良い装置ができたとシキホール市長に見せに行ったところ、とても気に入ってもらったが、それから数時間後には 盗まれてしまった。蝿の多そうなところに仕掛けておいたのだが、次に行った時には、蝿取り器は消えて無くなっていたのである。

協力的でない人々、邪魔をする人。なかなか手強い国だ。
しかし、まだまだ あきらめたわけではない。

続く


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