食材を持って知り合いの家へ

2012年1月作成




知り合いの家で作ってもらった料理

フィリピン暮らしの中でも特にお奨めである、裕福でない友達の家で料理を作ってもらう話を紹介する。

既に部分的には 何度か書いているが、市場やお店で食材を買って、普段質素なものしか食べていない友達の家に行って、その食材を料理してもらって一緒に食べてくる。相手は、自分も沢山食べられるので喜んで料理してくれる。
一食100円程度で食べている私のような場合、予算が倍以上になるかもしれないが、例えば魚を1kg買って持って行けば、沢山の人が食べられ、得した気分になれるはずだ。

フィリピンの人はあまり野菜を食べないが日本人なら野菜も必須であろう。ごちゃ混ぜのカット野菜であるサリサリは、以前はシキホール島では5ペソで買えた。しかし、菓子パンの大きさと値段の関係、これと同様、量が少なくなった後、少し量を増やして、値段は10ペソに値上がりしてしまった。それでも これで十分で、卵と一緒に料理してもらえば、美味しく食べられる。人の家に持って行くのにあまり安物はどうかと思うなら、他にも野菜はいろいろある。

行く前に、携帯電話で連絡しておき、お昼時の前に料理する時間も考慮して、食材を買って行けばよい。夕食だと、田舎では暗くて帰るのが大変だし、夜はビールでも欲しくなり、よその家ではいろいろと課題があるので、私の場合は昼食一辺倒である。しかし それは人によろう。

料理の内容は、何でも良いと言えばその通りだが、当然フィリピン料理も入ってくるはずで、その場合、料理ごとにどの食材が必要になるかくらいは、把握しておきたいものである。

魚だけ買ってくれば、そのまま揚げてしまう可能性が高い。もしくは 焼き魚であろう。Sweet and sour(エスカビチェ/甘酢あんかけ)が日本人の口に合うはずだが、野菜も含め追加の食材が必要になる。魚のスープもいろいろ種類があるが、それぞれに追加の食材が必要になる。

その他にも当然いろいろな料理があるが、簡単なものから順に広げていけばよいだろう。


日本から食材を持ってくるのも含め、日本料理を一緒に作ろうという話もよく耳にする。ただし、現地の人の味の好みに注意する必要があろう。以前日本料理の試食会をやったので、必要なら その結果も参考にしてもらいたい。例えば、日本ならカレーをつくっておけば、子供も含め誰でも食べるだろうと思うが、フィリピンでは、日本のカレーを好む人がいる一方、そうでない人が少なくない。味噌汁になるとかなり厳しのは納豆の類推で分かってもらえそうだ。

味噌については、こんな例がある。

魚をアルミ箔で包み、サリサリ野菜を沢山入れて、味噌を載せてホイール焼にする。魚を食べる日本人なら、これはかなり重宝するレシピであろう。魚の内臓を取り除くのが手間だが、他は、買ってきたサリサリを魚の上下にたっぷり入れて、味噌を載せるだけなので、5分で十分料理できるはずだ。その後、フライパンに載せて、上に適当なふたをして、20〜30分焼けば出来上がり。焼く時間が 少々長くなっても魚の下のカット野菜がどれだけ焦げるかという違いで、野菜の歩留まりの問題なだけだ。野菜から適当に水分が出るので、少々焼き過ぎても、普通の焼き魚のようにバサバサになることもない。

この料理を、近所の人に何度も食べてもらったところ、家族の中で、味噌が好きな人も嫌いな人も居たが、そのうち皆食べるようになった。慣れの問題ということだ。それでも、最後まで味噌が嫌いな人が出る可能性は残るのは当然だろう。



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