牛特集 ペットに牛を飼う

2006年 8月


Elen Mie 1

Lovelie 16

Lovelie 18

Vangie 1

Vangie 3

Vangie 5

Vangie 6

Vangie 7

Vangie 8

Cow girls projectに参加している牛たち

フィリピンの田舎に住みたい人にお勧めしたいのが、ペットに牛を飼うことである。

Cow girls projectを進めていて、昨年から 牛を沢山買っている。私自身は牛の世話をする役ではないのだが、牛の世話を一通りマスターしたいし、できればさらに良い方法を検討したい。どういう牛が大きく育つかということを含め、いろいろな見積もりを自分でできるようにしたい。また、隣の家でもプロジェクトの牛の世話をしてもらっていて、時間があれば 私の方でも相手をしたくなる。このような理由で、かなりどっぷりと牛の相手をしている。 それで思うのが、牛はペットに最適だということだ。他では気性の荒い牛も見かけるが、私が相手をしている範囲では、牛に好意的に接していれば、牛の方も 人になついてくれる。こちらが手を振ると、耳を振ってこたえてくれる。首筋や体を撫でてやれば、とても気持ち良さそうにしている。牛が うれしそうに草を食べているのを見ていると、こちらも気分が良くなる。

日本でなくて、フィリピンだからお勧めしたいという理由は、とても手軽に牛が飼えるからである。

まずは、値段が手頃である。こちらのプロジェクトでは、生後8ヶ月程度の牛を、6000ペソ程度の値段で買っている。血統が良い牛は、もっと高いし、もっと若くて、大きくなりそうにない牛なら、値段は、さらに安い。私は 日本の牛の値段に詳しくないが、フィリピンでの価格の方は、フィリピンに来ている外国人なら手軽に飼える値段であろう。

世話も手軽にできる。日本なら牧場でも必要になりそうで、フィリピンでもかなり広い敷地で牛を放牧しているところもあるが、通常は雑草の生えている空き地や、道端などに牛をロープでつないでいるだけだ。そして、草のあるところへと 転々と場所を変えているだけである。これができるためには、かなりの田舎でないといけないが、街中に住むのでなければ、大抵は、このようなところであろう。

餌に穀物や配合飼料も与えれば、牛に脂がのって、より大きく育つ可能性も高いが、飼料代がかさむ。できれば 余計な費用はかけたくない。私の場合は、何も飼料を買わず、周りの草だけで育てているが、それでも十分大きくなっている。実際には、隣家の牛の場合、最初半年間は、ほんの少ししか成長しなかったのだが、虫下しを飲ませたところ、効果抜群で、その後は毎月約5cmずつ背が伸びた。

1日、1時間〜3時間程度としても、長期に渡って、牛の面倒をみるのは大変だ。私の近所では、人の牛の面倒を見ると、利益の半分を、世話した人が手にするというのが普通だ。どこかに勤めたくても、働き口がほとんどない状況なので、牛の世話をしたい人は多い。

お手伝いを雇って、牛の世話も合わせて頼めば、費用がかかるが、通常の方法を取り入れて、世話を頼めば、余計な費用は発生しない。雄牛だと、利益を出すため、大きくなったら売らないといけないので、ペットをいうのは難しいかもしれず、雌牛を繁殖用に飼って、生まれた子供を大きく育てて利益を出すことにしておけばよい。

牛を世話する上で、特徴的な牛の習性を一つ紹介しておく。

牛は、新品の草を食べたがる。他の牛が食い散らかした中古の草は、嫌がることが多い。他の牛の臭いがしないか、草の臭いをかいで確かめ、駄目なら食べないことが多い。隅っこの方や、岩の陰にある草だけ食べている牛もいる。牛は辺りかまわず糞尿をするので、それらが残っている場所の草も避けようとする。伝染病を避けるための本能的な行動のように思われるが、これは 単なる想像だ。

牛によって、それから、年齢によって、かなり差があり、このことに神経質でない牛は、簡単に大きくなり易い。一旦大きくなると、沢山食べる必要があり、あまり神経質なことばかり言っていられないのか、臭いはあまり気にしなくなることが多い。


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