フレンドリーなフィリピン人

2002年6月


「フィリピンへ行こう」では、泥棒やボッタクリ運転手など、フィリピンという国に対してマイナスのイメージを与える情報が沢山登場する。しかしながら、これは決して、「フィリピンは良くない国なので行かないほうが良い。」 と言っているわけではない。これらの問題点と、その対処法を紹介し、知ってもらうことで、マイナス面は十分克服可能と考えているからである。そして これを乗り越えれば、後は良いことが いっぱい待っている。
その典型的な例は、人々がフレンドリーなことだ。 

私のようにフィリピンの田舎に暮らしていると特にそう感じる。

例えば、道を歩いていても、沢山の人が、声をかけ、手を振ってくれる。
山に登って、会う人にそれぞれ挨拶しているような感じで、とても気分が良い。
普通に暮らしていれば、あっという間に沢山の知り合いができる。友だち100人はおろか、友だち1000人つくるんだといえば、すぐに実現してしまう。
私の場合は、暇があれば 飛び込みの家庭訪問。よそ者でも気軽に受け入れもらえ、知り合いの輪は どんどん広がってゆく。

特に子供たちとは仲良くなれる。
回りに沢山子供がやって来て、ワイワイ、ガヤガヤ。
日本のおもちゃを持って行って、使って見せたりすると、子供たちはとても興味を示す。
子供嫌いの人は別として、とても楽しい時間を過ごせる。

初めて外国人が来たような片田舎にフラッと出掛けて行き、子供たちに話し掛けるような場合だと、子供たちの中には、最初は警戒したり、恥ずかしがったりして、走って逃げてしまったり、家の中に入ってしまったりすることもある。それでも、親や近所の人など、近くの誰か一人と仲良くなると、それを見て、最初は避けていた子供たちともすぐに打ち解けることができる。

また、知人宅を訪問すると、何もないけど、椰子の木に登って、椰子の実のジュースをご馳走してもらったり、また、食事の時間になると、一緒に食べてゆけということになる。
飲食を奨められた場合には、それが、初対面の場合にはそれなりに警戒する必要はあるだろう。しかし、むこうから近づいてきた場合は別として、そうでない時は、田舎では、それほど心配することもない。
私の場合、よく知っている人の家に行く時には、大抵 貧乏な家なので、米に魚、肉、野菜など一通り食材を買って行き、その家で調理してもらい一緒に食べていることが多い。値段の安い魚などが手に入れば、100ペソで10人は食べられる。ご馳走になってばかりでは厚かましいし、相手は貧乏な人たちなので、これは、かなり良い方法だ。


[ 参考 ]

現地の人と親しくなるには、名前を覚えてもらう必要がある。それには、英語の名前を自分で つけておくのが一番だ。我々が現地の人々の名前を覚え難いのと同様、現地の人にとって、ホンダやカワサキなどポピュラーな名前を除くと、日本人の名前は覚え難い。英語で良くある名前をつけておけば、簡単に覚えてもらえる。
これは、米国に住んでいる知人から教えてもらったことで、とても役に立っている。

現地の子供たちと交流するための7つ道具