マンゴーのシーズン

2015年6月作成   
2019年6月最終更新



(→2019年6月更新分へ)

TU-OD

Mango Cebu, Mango Manila

これまで 特にマンゴーのシーズンを意識していなかったが、今年の5月はマンゴーが店に沢山並び、シーズンで 値段も安く、まさに買いで食べるしかないという状態だった。5月末でも同様で、その後も しばらくは消費者に優しい状態が続きそうだ。実際には、買わなくても知り合いから沢山マンゴーをもらって食べていた。

フィリピンで一番人気で、店先で沢山売られているのはTU-ODと呼ばれる種類で、手前味噌だが、他の国で食べるマンゴーより、これが一番美味しいと思う。名前は、セブから離れたところではMango Cebuと書かれているのを見たことがあるし、さらに米国まで行けば、Mango Manilaと、店先に表示されているのを見たこともある。

十数年前であれば、ダバオあたりでは、1kg30ペソ程度で売られていたが、順調に値上がりし、最近のシキホールでは、70ペソ〜80ペソが普通になった。日本人が増えたと言われているセブ、そのセブに住む日本人によれば、100ペソ程度だそうだ。シキホールでも 普段は売っていない店に、たまに、まとめて入荷して1kg 50ペソ程度の場合があり、それを見つけた時には買うが、円安が進んで 以前の1ドル80円が、1ドル120円を越え、ペソはほとんどドルと連動しているので、円で見れば、為替の変動で物価が1.5倍になったのと同じ状況である。70ペソ、80ペソでは買う気がせず、マンゴーは買わない状態が続いていた。

そこへ、豊作で大量にマンゴーが出回り、上の写真のTU-ODは、ドゥマゲッティで1kg25ペソで売られていた。古くなって値引きしているわけでもない。小ぶりなので安めだということもあるが、とにかく安いので、ドゥマゲッティに1泊した時に1kg買って、二日がかりで、一人で食べてしまった。シーズンのもので、味も良かった。

日本のいろいろな果物でもそうだが、シーズンに食べるのが安くて美味しくてお得という一般的な話である。


TU-OD以外のマンゴーも紹介しておくと、TU-ODより先端が少し丸っぽいセニョリータというマンゴーがあり、これは、TU-ODより値段が安い。味も値段相応という感じがするか、そこは人により意見が異なるのだろう。細長いマンゴーは、シキホールの馴染みの八百屋ではロシアンと呼んでいるが、いろいろ名前がありそうだ。結構繊維が多いのが特徴と言えそうだ。右下の写真で、ロシアン・マンゴーの下に並んでいるのがアップル・マンゴーである。シキホールで採れたローカルなもので、小ぶりである。これも繊維が多く、食べる時期にもよるのだろうが、かなり硬めだ。それでも、独特の味わいがあり、個人的にはTU-ODと同様好みのマンゴーである。下の写真のマンゴーはすべてシキホールで採れたもので、今回は1kg 20ペソで売られていた。残念ながらTU-ODは、ドゥマゲッティより高めであるが、それでも普段よりはかなり安くなった。

セニョリータ

ロシアン・マンゴー(上)とアップル・マンゴー(下)


ローカル・マンゴーで対抗(2016年2月追加)

町中で売られている高値のマンゴー

町外れの通りで売られている1kg20ペソのマンゴー

最初に紹介した5月のマンゴーが安い状態が過ぎると 高値安定で、フィリピンのハイシーズンで避寒の時期のクリスマス・正月の前後にはなんと、1kg 110〜120ペソの値段をつけて、まさに目の玉が飛び出る状態になった。私は、クリスマスと正月の間に120ペソの値札を見たつもりだが、他の日本人は、最大で110ペソだったと主張いていて、どちらでもよい話だが、上の証拠写真は110ペソとなっている。

これまでは、高くても訪問者があれば、1個だけは買って朝食に出したりしていたが、高過ぎるので止めにした。

その代わりに、現地で沢山植えられているローカルなマンゴーが1月後半から2月にかけて、自宅と町を結ぶ道路沿いで売られていて、それを買っている。桁違いとも言えるくらいで、1kg20ペソである。すぐ横で対抗して、1kg15ペソもあったが、そちらはほとんど熟していなくて、そのため20ペソの方を選んだ。

味は 熟していれば十分美味しく、節約生活では これで問題ない。ただし、100点満点とは言えず、通常のTU-ODに比べて、種などを除いた食べられる部分の割合が少なく、その分では、安かろう悪かろうということになる。それでもまだまだ割安だ。


マンゴーの価格高騰とシーズン中の豊作のせめぎ合い(2018年5月追加)

特に ここ数年 マンゴーの価格が高騰し、町で売られている主流のTU-ODというマンゴーは1kg100ペソを超えるのが当たり前になり、高いので 個人的には買わなくなってしまった。15年くらい前なら1kg 40ペソ程度、その後も5年くらい前までは60〜70ペソ/kg程度だったので、何とか買う気になったが、更なる値上がりで買う気が失せてしまった。先日 品薄時にマニラで値段を聞いたら1kg 200ペソと言われてしまい、目が飛び出しそうな高騰ぶりである。

高値が続いているが、その反対方向の要素がここで取り上げているマンゴーのシーズンで、毎年5月は沢山マンゴーが採れ、安値が期待できる。ただ、エルニーニョが2年続いたのが影響したようで、冒頭に書いているように、2015年のシーズンには、1kg25ペソで十分良いマンゴーを買えた時があったが、その後の2年は、シーズンでもお手頃な値段のマンゴーを見つけられなかった。今年も、TU-ODについては、シーズンでも思うように値段が下がらなかったが、それでも、1kg 60ペソ程度で買えた時もあり、通常よりは安くなった。

隣家でできているマンゴー

知り合いからもらったアップル・マンゴー
結構大きく立派で、日本だったらかなり高そうだ。

一方、上の写真は、シキホール島で 2018年5月のシーズンにできたマンゴーで、これらは TU-ODではないが 沢山できて、いろいろな知り合いから、何度も無料でもらった。普段からいろいろと配って回っているので、こういう時期には、反対にマンゴーで返ってくる。

知り合いが近所で作っているマンゴーは、TU-ODとは違い、売れても大した値段にならないが、とにかくシーズンで、マンゴー全体が沢山採れて、TU-ODの値下がりにも それなりには影響しているはずだ。

マンゴーを食べるにあたって、

1) シーズン中に少しは値下がりしたTU-ODを買う。
2) アップル・マンゴー、ロシアン・マンゴーなど、シーズン中、ローカルに沢山できているものを、知り合いから もらって食べる。
3) 知り合いがいない場合は、シーズン中に、ローカルマンゴーを直接安く売ってもらって食べる。

以上のようなやり方が思い浮かぶ。


今年のマンゴー・シーズン(2019年6月追加)

1kg50ペソのTU-OD @ドゥマゲッティ 2019年5月

1kg 60ペソのTU-OD @シキホール 2019年5月

例年5月はマンゴーのシーズンで、沢山収穫されて、値段も安くなるが、残念ながらここ数年はなかなか安値を見つけることができず、マンゴーと言えば100ペソ以上という感覚が定着してしまっていた。しかしながら、2019年は、かなり善戦して、5月には結構安いマンゴーが出回り、6月に入ってもその傾向が続いている。
上の左の写真は、ドゥマゲッティの町中で買ったもので、1kg50ペソでTU-ODが買えた。実際には、50ペソ品は、売れ残りのいたみかけで、通常は70ペソだった。店の太っ腹のお陰で、50ペソの中に、70ペソ相当のマンゴーが3分の一ほど混ざっていて、選んで買っているおばさんがいたので その真似をして お買い得をつかんだ。上右の写真はシキホールの道沿いで買ったもので、1kg60ペソだった。少し色が悪い部分があるが、マンゴーは香り良ければ 味良しなので、香りで選んだ。

TU-ODがどれだけの豊作だったのか分からないが、地元で獲れるマンゴーは、4、5人の知り合いから全部で5kgくらいもらって、そのことからローカルなマンゴーは豊作だったのが良く分かり、TU-ODの値下がりに影響したのは間違いないだろう。

もらったマンゴーの一部分


(参考) マンゴーを買って食べる


ホームページへ戻る