TANDUAY RUM 12年、15年もの

2006年 2月作成
2007年10月更新


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TANDUAY RUM
12 years old

TANDUAY RUM
15 years old

フィリピンのラム酒と言えば、TANDUAYが広く知られている。フィリピンに行ったことがある人ならTANDUAYのボトルはお馴染みのことだと思うが、最近では、12年、15年ものも出回っている。

先日私のところに来られた日本人から「普通のTANDUAY RHUMは、まずくて とても飲めない。」という話が出たので、少し残っていた15年ものをすすめたところ、「これなら、ストレートでも十分飲める。」ということになった。 私も、通常は、Hard Rock Cafeの景品でもらってきた 小さなグラスに注いで、そのまま飲んでいる。

15年ものは まろやかで飲みやすい。ただし、コストパフォーマンスが良いと言っているのであって、これが最高という意味ではない。値段は、最近では230〜240ペソ程度である。この値段で15年というのは画期的と言えそうだが、フィリピンの庶民感覚からすれば、とんでもなく高い酒ということになる。12年ものはこの半分程度の値段だが、癖があると言うか、TANDUAY味が強くなってくるので、そのまま飲むのならば、やはり15年ものの方がお奨めだ。

ただし、コストパフォーマンスと言う面では、一番安いTANDUAY WHITEをベースにしたカクテルでも、十分美味しく飲めるものもあり、これが一番良いと言いたいが、好みの問題もあり、話はそれていくので、続編で紹介したい。

おつまみ


ストレートと言っても 何か あてが欲しい。ここでは、ピーナツを飴のようなもので固めたお菓子PINATOを紹介したい。日本でも同じようなものがありそうだが、四角くというか直方体に切ったものが思い浮かぶ。フィリピンでも直方体のものもある。しかしここで取り挙げるのは、球形である。なぜ形に拘るかというと、パスタでも、スパゲッティ、マカロニ、ペンネ、ラザニア、ラビオリ等々 形で食感は随分異なる。それと同じと思うからである。うどんときしめんの関係に例えても良いだろう。たまたまMade in Siquijorで丸いものが売っているという事情もあるが、TANDUAY RUM 15年ものをストレートで飲むならこれだと言いたい。甘いお菓子なので、沢山は食べられない。

注)通常のTANDUAYのボトルには、RHUMと書かれていて、12年、15年ものにはRUMと書かれているので、その表記をそのまま使った。12年、15年ものは輸出も狙っているのかと思われるが、それは単なる想像に過ぎない。

→ いろいろ詮索 続編


(2007年10月更新分)

評価

最初に これを書てから、いろいろな訪問者があり、お酒を飲む人であれば、大抵試飲してもらっている。というより、買い置いてあったものや訪問者が新たに買って来たボトルが 次々に空いていくと言った方が当たっているかもしれない。とにかく 評価を書くのに十分な情報が集まった。

結論としては、コストパフォーマンスから 12年ものが良いということになりそうだ。そのまま飲むなら、12年と15年の違いはかなり分かるが、ロックで飲むなら12年もので十分という意見があり 私もそう思う。フィリピンは暑いので、通常なら氷を入れて飲みたくなるはずだ。それなら12年ということだ。
安いのがとりえのフィリピンで、15年ものは 他の物価と比べ相対的に高過ぎるとも言える。

コーラで割って、(これにも名前が付いていて)キューバ・リバー(キューバ・リブレ)として飲みたいという要望もあった。これなら、12年でなくて、普通のTANDUAYで十分だと思ってしまうが、私は、試したこともない。コーラで割っては酒の味が分からなくなるという偏見からで、美味しいかどうかは別問題だ。

フィリピンで容易に手に入るパイナップルジュースなどで割ると、ほとんど例外なく喜ばれる。この場合も、15年ものでは完全にオーバー・スペックで、12年もので十分である。カクテルなら、無色のTANDUAY WHITEの方が適しているということになりそうだが、残念ながら、場合によっては、これがかなり安っぽい味になってしまう。少しでも酒の味が残るようなカクテルに入れると、違いが分かってしまう。もしも、私がお酒を出すお店を始めたとしたら、TANDUAY WHITEのダイキリにはダイキリ(並)、12年ものを使った場合には ダイキリ(上)として分けて、値段の差をつけることだろう。
パイナップル・ジュースだけでなく、ココナツ・ミルクも加えると、ピニャ・コラーダというトロピカルなカクテルになり 外国人には特にお奨めだ。しかし、これをフィリピンの人に飲ませると、大抵はゲッと言って吐き出そうとしてしまう。日本で、冷奴にしょうゆをかけるかソースをかけるか決まっているように、フィリピンの常識に反する取り合わせなのかもしれない。

個人的には、ストレートの15年ものにPINATOという取り合わせは気に入っているので、今後も15年ものを買い続けるはずだ。と言っても、そんなに飲むわけではないので、訪問者が無ければ、かなりの間ボトルは空かずに置かれている。

15年ものを日本に持って帰って、オークションで売れば、高値がつくという人もいた。


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