フィリピン行き航空券の入手方法

2002年11月


別途 マイルを貯めてフィリピン行き無料航空券入手する方法を紹介したが、ここでは 旅行代理店や航空会社から航空券(チケット)を購入する 通常の方法を紹介する。

目次

日本で航空券を購入

海外発券を検討したい

(参考) 航空券の基礎知識
必要な方は、まずはこちらから


日本で航空券を購入

日本人が海外へ行く場合の普通のパターンで、特にフィリピンに短期間しか滞在しない場合には、ほとんどこれで十分である。日本からフィリピン往復の格安航空券の値段は 時期により変わるが、最近では、ピークを除けば、3万円代から入手可能である。価格は、有効期限の長さに応じてほぼ決まってくる。有効期限ごとに、現状で入手可能な航空券をまとめておく。

有効期限と入手可能な航空券

15日FIX

ノースウエスト航空や、フィリピン航空、中華航空などを利用して、現地に2週間程度まで滞在できる航空券が、3万円代から4万円程度で売られている。また、少し高めだが、香港乗り継ぎのキャセイ航空も利用できる。キャセイ航空の場合には、香港または、台北にストップオーバーできることが多く、そちらにも立ち寄りたい人には都合が良い。また、中華航空だと台北にストップオーバーできることが多い。

1ヶ月FIX/オープン

エジプト航空を利用して、約一ヶ月有効のチケットが4万円程度で入手できる。ただし、便数が少ないのがネックである。 普通の観光ビザでフィリピンに、21日を越えて滞在する場合にはビザを取得しないといけないが、その場合、最大59日まで滞在できる。ビザを取得して一ヶ月だけフィリピンに滞在するのは割高。ぎりぎり21日を越えない期間の滞在の場合に、この航空券が良さそうである。

3ヶ月オープン

タイ航空の3ヶ月有効の航空券は、時期にもよるが、最近では5万円台で出回っている。毎日便はあるが、関空発のみ。

半年オープン

ノースウエスト航空の正規割引運賃で半年有効のものがある。ただ料金的に、他の航空会社を使う1年オープンの格安航空券と値段が同程度のこともあり、確認が必要。また、年によって条件も変わる。

1年オープン

フィリピン航空の1年オープンの格安航空券が、8万円前後から入手できる。長期にフィリピンに滞在する人にもっとも馴染みの深い航空券であろう。

航空券の見つけ方

雑誌で調べる

情報は多い方が良い。雑誌を見れば、航空券の値段の相場を、簡単につかむことができるし、また、旅行代理店の電話番号やURLを得るのにも便利だ。書店でAB・ROADなどの雑誌が手に入る。

インターネットで調べる

日本発の航空券のデータが大量に入力されていて、その中から所望の航空券を検索してくれるサイトがあるので、そちらを利用するのが便利である。

Yahoo! Travel Japan 格安航空券情報
Lycos Travel 国際線空席照会&格安航空券検索

この二つは登録件数が多い。

ISIZE AB・ROAD 

かなり以前からあり、この手のサイトの定番である。

航空会社から直接購入

上記は代理店から航空券を購入する場合だが、航空会社から直接航空券を購入することもできる。 
航空会社はノーマルチケット以外にも、正規割引のチケットを売り出している。ノーマルチケットに比べ安い分、有効期限などの制限がつく。各航空会社のホームページで条件を確認することができる。また、直接オンラインで空席の有無を確認し、そのままチケットを購入までできる航空会社も多い。
航空会社から購入する場合には、例えばノースウエスト航空のように、従来の紙のものではなくE-ticketで発券が可能で、これだと 盗難や紛失の心配が無い。

ノースウエスト航空 正規割引運賃 ワールドバリュー
フィリピン航空 発着スケジュール & 料金表


海外発券を検討したい

フィリピン発券

日本で航空券を購入する場合、期間が短いものは安いが、有効期限が長い航空券は結構 割高である。そこで、初回だけ、日本で航空券を購入して、その後は現地で購入した航空券を使い続ける。そういった方法も可能である。ただし、現地で安い航空券が見つからなければ意味が無い。インターネットで検索して見つかる、最近の相場では、だいたい400ドル弱で日本を往復することができる。 為替レートによっても、この方法が有利かどうか、変わってくる。

一般的に言われている海外発券の最大のメリットは、日本の年末年始、ゴールデンウィーク、お盆という三大ピーク時にも、通常の値段で航空券が入手できることである。この時期にしかフィリピンに行けない人にとっては、海外発券は魅力的だ。

ただし、日本の空港でのチェックイン時と、フィリピン入国時にフィリピン出国の航空券を持っている必要があるので、ダミーの航空券を用意するか、次回の航空券まで購入しておく等の準備が必要である。

日本発券とフィリピン発券の組み合わせ

日本で、日本発1年オープンの航空券を購入し、現地で日本往復の別の航空券を購入する。うまく格安のフィリピン発券の航空券が見つかれば、上記のフィリピン発券のみの時と同様メリットがある。帰国直前に航空券を購入すればよいので、日本発オープンチケットのように使えて 便利だ。

航空券の見つけ方

雑誌で調べる

格安航空券関連の雑誌に、マニラの代理店も紹介されているので参考にできる。海外のことでもあり、後述のインターネットで調べる方法よりも安心できる点がメリット。

インターネットで調べる

isizeなどの日本のサイトは、日本発の航空券のみで、海外発の航空券には対応していない。米国ベースのサイトなら、世界の広域での航空券の検索が可能だが、フィリピン発の航空券について、試してみたところ、残念ながら、安価なものが見つからない。別の方法が必要である。
手間はかかるがGoogleなど通常の検索エンジンに、”Travel Agent”, ”Manila”, ”Air ticket”, ”Air fare”などのキーワードを必要に応じて入力すれば、代理店やチケットの値段が、検索できる。
以下に、検索で見つかった代理店の例を挙げておく。検索しただけなので、信頼のおけるところかどうかは不明。

BRIDGES Travel & Tours   マニラ発券
ビジネストラベル&ツアーズ  マニラ発券

その他の海外発券

バンコク発券

海外発券のメッカであり、フィリピンからも近いバンコクで バンコク発日本行き、そしてフィリピンにストップオーバーできる安い航空券を探す。もちろん、日本とフィリピンでの希望する滞在期間を満たせる航空券でないといけない。 バンコクにも行きたい人には、メリットが大きいが、そうでないなら、値段的にかなり条件の良い航空券をみつけないとうまみがない。また、フィリピン発券と同様、最初にバンコクまで行く航空券を別途用意する必要がある。

インターネット上では、この経路に適するものとして、タイ航空の航空券を よく見かけるが、これだと関空利用のみとなる。 フィリピン航空も可能性がありそうだが、ディスカウントチケットがあるかどうか不明。 

インターネットで検索して見つかった代理店の例を以下に挙げておく。

Travel Tech 2000        バンコク発券
Erawan              バンコク発券

マニラと同様、信頼できるところかどうかは、私自身の購入実績がないので不明。バンコク発券の場合には、インターネット上で、他にも多くの代理店が見つかる。

米国発券

米国でフィリピン行きの航空券を購入し、途中日本でストップオーバー。これを毎回繰り返す。米国発券では半年有効のチケットが多く、フィリピンでビザを容易に延長して滞在できる上限の半年にも対応できる。他の海外発券と同様、最初に米国行きのチケットを別途準備する必要はある。
わざわざ、関係のない米国まで出掛けるのは、マイルを貯めるためである。マイルの貯まりやすさから、航空会社はノースウェスト航空が有利で、米国の東海岸まで毎年3回往復していれば、マイレージの上級会員を維持できて、有料でフィリピンと日本を三往復。さらに、貯まったマイルを使って無料で5往復。合計8往復分の航空券を、毎年 手に入れることができる。
ただし、米国発の航空券が、この8往復分のフィリピン行きの航空券に比べ、十分納得のゆく価格である必要がある。
仕事などで米国へも行く必要がある人なら、フィリピン行きはおまけ。もはや、わざわざフィリピン行きの航空券を買う必要はなくなり、とてもお得だ。


(参考) 航空券の基礎知識

ノーマルとディスカウント

航空券にはノーマルチケットとディスカウントチケット(格安航空券)がある。ノーマルチケットは日程や経路、航空会社の変更などの制限がなく、航空会社のオフィスや空港のカウンターで簡単に購入できる。しかしながら、料金が高いので、この説明を読んでおられる方には、会社の出張以外は、縁が無いことだろう。
ここで詳しく説明したいのはディスカウントチケットで、ノーマルチケットに比べ、いろいろな制限がつくが、割安である。

オープンとFIX

制限事項のなかで、特に注意しないといけないものは、有効期限、そして 変更可能かどうかの二点である。変更可能な航空券はオープンチケットと呼ばれ、例えは、1年有効のオープンチケットは1年オープンと呼ばれる。飛行機が混みあっていない日であれば、有効期間内で変更が可能である。航空券により、変更手数料が必要になったり、変更回数に制限があったりすることもある。通常、値段によって条件が変わる。

変更不可の航空券はFIXと呼ばれ、例えば、旅行代理店の広告で 3日〜14日FIX表記された航空券であれば、有効期間3日〜14日の間で、日程を決め、航空券を発行してしまうと、フライトの変更はできない。フィリピン行きの場合には、有効期間 14日(または15日)、1ヶ月、3ヶ月、1年といったものを良く見かける。

現地での滞在予定期間をカバーする有効期間の航空券を探し、さらに、予定を変更する可能性があるかないかで、オープンかFIXかを決める。

航空券の値段

航空券の値段は、オープンの方がFIXより高く、有効期限が長くなるほど高くなる。また、どの航空会社を利用するかによっても料金はかなり違うので、購入時に比較検討する必要がある。さらには、便利な時間帯に出発、到着、帰着できるような便は値段が高く、不便な便は安くなる。また、週間の便数が多いか少ないかも料金に影響する。 
また、フィリピン到着は、通常、マニラかセブのどちらかになるが、セブにはビーチリゾートが沢山あり一般の観光客に好まれるので、セブ便の方が料金は高めである。
キャンペーンなどもあるので、購入直前に、最新の情報を入手しておくべきだ。

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