カガヤン・デ・オロオロ

2006年8月


カガヤン・デ・オロオロという表題を仮登記はしないが、これで何か書こうと決めてから4年以上が経って、やっと ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロ( Cagayan de Oro)に行く機会を得た。NW(ノースウェスト航空)の特典旅行で、5J(セブパシフィック航空)にも、無料で乗れるようになったからだ。シキホール島から日本に帰るのに、カガヤン・デ・オロ(CGY)から飛行機に乗ることにしたのである。

港でオロオロ

シリーズ前作のイロイロでうろうろでは、単に街中でうろうろしていれば十分なので、特に課題は無かったが、既にかなり旅慣れた身になっており、今回は現地でオロオロすることもないのではという不安があった というのは言い過ぎで、フィリピンなので、何か起こるだろうと予想していた。そのとおり、港に着くや いきなりオロオロ。
港でフェリーから降りると雨が降っていたので、最初から気分はどんより。持っていた折りたたみ傘を出して、水溜りをよけながら、何とか歩き出した。タクシー乗り場にたどり着くが、こんなところからタクシーに乗ってはボラレルだけだろうと想像し、港の敷地の外へ出た。

カガヤン・デ・オロに到着するフェリー

乗り物の客引きが寄ってくるが、それは無視して、傍らの露店に直行して、ちまきとコーヒーで15ペソの朝飯をとった。そこに座って、辺りの様子を見ながら、その後の予定を考えた。せっかくなので、最初の日は、ビーチリゾートと呼ばれるところに泊まろうと思って、電話してみたら部屋は空いているということであった。歩くか、自転車タクシーで行けると期待していたのだが、露天の店主に聞いてみると、どうやら かなり遠いらしい。タクシーの運転手がやって来て、300ペソかかると主張してきた。ビーチリゾートなどに行けというから高い値段を要求してきて、ボッタクリに違いないと想像し、荷物は少なくなかったが ジプニーで街中まで行くことにした。ジプニーは港の前で、客町しているものに乗ったので、First timerの料金15ペソを払った。普通なら6ペソなので、これもボラレたことになるのだろう。港から2kmほど離れたところまで行き、そこからタクシーに乗ったら 95ペソだった。

港の外側の様子

朝食を食べた露店

料金300ペソのタクシー

ビーチリゾートでオロオロ

ビーチリゾートと言っても、今回泊まったところは、我々の感覚なら庶民的なところである。一番安いコテージで800ペソだった。ただし、そうは言っても、私の家の近所の人々のような普通のフィリピン人が泊まるれるところではない。外国人か、かなり値段の高そうな自動車で乗り着ける裕福なフィリピン人が泊まっていた。

ここでのオロオロは、持ち込み禁の張り紙による。旅行中なら、ペットボトルの水くらいは持ち歩くのが当然だが、それも含め、すべて持ち込み禁とのことだ。普通なら1本15ペソでビールを買っているのに、ここでは35ペソだ。そこそこのお店に入ってビールを飲めば、この程度の値段になってしまったとも言えるが、そのような店には滅多に行かないのも事実だ。宿代で儲けて、食事で駄目押しに儲けるというのが、フィリピンのビーチリゾートの一般的なビジネスモデルであるが、私のようなバジット・トラベラーには、受け入れたくない事実である。しかしながら、周囲が不便で、他に食事できる場所がないところにビーチリゾートを建てるというのが、このビジネス・モデルに含まれている場合が多く、なかなか手ごわい。
結局、注文する料理を減らし、ビールも1本だけで我慢するという結果になった。

今回泊まった、Coconut Bayというビーチリゾート。快適だった。

プールもある

ビーチは、水が濁っていて、

Coconut Bay beach resort : 住所 Baloy Cagayan de Oro City, 町の中心から5kmほど離れ、Butuan方面へ行く国道のすぐ近く。
電話 088-8552702 料金 割引後800〜1600ペソ

ジプニーでオロオロ

今回の 最大のオロオロは、ジプニーである。カガヤン・デ・オロでは ジプニーのルートは沢山あるが、それぞれ決まっているので、わかりそうなものだが、初めての旅行者には、なかなか手ごわかった。車掌に聞いて確認して乗ったつもりが、全く違う方向へと離れていくので、降りて歩く羽目になったことがあった。幹線道路を直進して目的地に向かっているので安心していたら、急に右折してしまうので、これはまずいと思ったら、長距離バスターミナルに寄ってから、また戻ってくるということもあった。

ジプニーは多いが、それ以外にも、トライシクル、タクシーも沢山ある。
タクシーの番号から、この町にはタクシーが1000台程度はありそうである。これに対して、私の住んでいる場所の近くで、そこそこの大きさであるドゥマゲッティの町では、タクシーは10台も無さそうである。同じフィリピンなのに、どうしてこのような差があるのか、その理由を突き詰めて詳しく知りたいものである。とにかく、タクシーが沢山走っていて便利なので、この町ではタクシーにも乗ったほうが良さそうだ。


町歩き

Xavier University / Ateneo de Cagayan
この町には、大学が多く、学生を沢山見かた。

夜になると賑わう
Golden Friendship park
仲間で座って、
おしゃべりしている。

San Augustin Cathedral


カガヤン川
カガヤン川にある水上レストラン 値段は安くないが、値段以上に雰囲気が良かった。

町の中心側から見て、カガヤン川の反対側
行ったことを示す証拠写真

Gaisano

LIMKETKAI MALL

ショッピングモールも充実している

空手道場

女子のサッカーの練習をしていた

公園でチェスを楽しむ人たち

← 街中の川沿いにあるHOTEL RAMON

料金は、550、650、750ペソなど。

空港・フライト

カガヤン・デ・オロ空港(CGY)は、町の中心から西へ、10km近く離れた辺鄙なところにある。ホテルの警備員は、「タクシーで空港まで行くのは高くつく。」と忠告してくれた。私がタクシーの運転手と交渉してあげると言いたそうだったが それは断り、ホテルの前で待っているタクシーでなくて、流しのタクシーを見つけることにした。昼間のフライトなら、荷物が多くても強引にジプニーで行くところだが、早朝の便なので、諦めてタクシーに乗ることにしたのである。
止めたタクシーに、「空港まで」というと、運転手は何かゴチャゴチャ言い出したが、「メーターで行かないなら断る。」と言って、タクシーの扉を閉めると、運転手は折れて、メーターどおりでよいと言い出した。メーターは100ペソ余りになった。空港が辺鄙なところにあり、到着客がいる時間でもなく、帰りは空で帰ってこないといけなくて、運転手が帰りのガソリン代くらいは請求したくなる気持ちも分からなくないが、おつりをもらわないだけで降りた。

空港は、例えばタイのチェンマイやチェンライ空港等と比べると格段に小さいが、フィリピンの空港としては、かなり設備も充実している方であろう。

空港の外側

待合室

最近導入され出した
5J(Cebu Pacific)のA319

RP-C3194

RP-C3191やRP-C3196などは、マニラで見かけた。分かりやすい番号だ。

機材がどこの航空会社のお下がりか知りたいので シートの写真を撮ってみたが、残念ながら よく分からない。シートは張り替えていない思われる。Cクラスはなくて、Yクラスだけなので、米国の航空会社ではなさそうだ。この写真で分かる人がいれば、是非教えて頂きたいものだ。

カミギン島

写真の真ん中の島。温泉もあり、一度は行ってみたいが、残念ながら、先の話になりそうだ。


シキホール島からカガヤン・デ・オロまでの移動

シキホール島から、カガヤン・デ・オロまでは、それほど近くはないので、いかにたどり着くかが課題であった。

一番安上がりなのは、シキホール島からミンダナオ島のプラリデールというところに行く船に乗り、そこから陸路で移動することだ。現地の人がミンダナオ島に行く場合に最もよく使われるルートである。しかし、プラリデールは、ミンダナオ島の西側にあり、ここから移動すると、モスリムのゲリラに出くわすかもしれないし、安全とは言えない。
実際には 問題ないと思うが、万一、バグダッドに物見遊山に出かけて、殺されるのと同じようなことになったら、世間に申し開きができないので、このルートは回避した。

その他では、
・週一便、ドゥマゲッティからカガヤン・デ・オロに行く船(Super ferry)が出ているのでそれに乗る。
・ボホール島からカガヤン・デ・オロ行きの船に乗る。
・セブまで行って、カガヤン・デ・オロ行きの船に乗る。
以上のような選択肢がある。

今回は、ドゥマゲッティでのミーティングと、以前セブで800ペソ買って、ずっと調子が良くない中古携帯電話のクレームを付けに行くのも兼ねて、セブ経由で行くことにした。



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