南寧

2013年11月作成   
2018年 5月最終更新



(2018年5月更新、 地下鉄で行く民族大学など)


南寧は、中国南部、広西チワン族自治区にある大都市。ベトナムに近くて、ここからハノイなど、ベトナム行きのバスが出ている。南寧には、夜着いて、早朝出発というパターンも含めるとかなり来ていて、ここでの写真は、以前のものも含めて載せている。

Wikipediaの中国語版では首府と書かれているが日本語ではたぶんそうは言わないのだろう。省のようなものなので省都と書きたいが、区となっているので省都も躊躇してしまう。そもそも、車のナンバーも桂で始まるし、桂林の方が、名前は売れていそうだ。

上の写真の寧の簡体字を見て、これでは、宇よりもさらに一つ簡単で、ちょっと丁寧さに欠けると思う人がいるかもしれない。

南寧の町は、亡くなった父親が第二次大戦中、空襲に行ったところである。始めて中国に来た時、香港から入って 陸路目指したのは桂林だったが、父親に桂林まで行って来たというと、自分も近くの南寧まで行ったことがあるということだった。何しに行ったのか聞いてみると、空襲だった。当時は海南島が基地になっていて、そこから出撃したとのことだ。途中、山々でのろしが上がるのが見えたそうだ。昔ながらのやり方だが、光なので戦闘機より速く伝わり 実用的なのだろう。どこを爆撃したのか定かでないが、機会があれば慰霊碑に行こうと思っている。

夜景が気になる町

初めて南寧に来た時、夜に着いたこともあり、夜景が印象的だった。南寧は夜景が綺麗な町の一つであろう。特に、民族大道でビルをライトアップしているところが多い。

人民公園

中国で人民公園と言えば、無料でのんびり楽しめるお得な場所の代名詞のようなものだろう。この町の人民公園も十分な面積というより広過ぎるくらいで、一日のんびりするのに最適で、市民の憩いの場だ。

中国の公園は、中にある池が大きくて 歩いて一周するのが大変なことが多い。
池と呼ばず湖と呼ぶのもその特徴だろう。ここもそうで、広い池(湖)がある。

木々も充実している。

19世紀に造られた砲台。門票1元。

動物園

動物園と言えば、普通は子供が行くところかもしれないが、中国の動物園どんなものか、試しに行ってみるのも悪くない。こんな動物まで漢字で書くのという発見が面白そうだ。

白虎
白虎の表示に、日本人は会津を連想しそうだ。最新の写真ではないので、この白虎が今も健在かどうか不明
ここにも十分広い池がある。 思わず写真を撮りたくなる子供たちのグループ

青秀山 (2017年 2月追加)

南寧の中心部から少し南側にある観光スポットで、やたらと開発を進める最近の中国の傾向から、山テーマパークと呼びたくなるような場所である。そういうと、敬遠されることもありそうだが、綺麗に整備されていて、個人的には、南寧に行ったらまた訪れたい場所だ。ただし、日本からわざわざ青秀山を目指して訪れるような場所ではないだろう。それは、例えば万里の長城だろう。そうは言ったが、最近の中国はこうなっているというのを知るには良い場所と言えそうだ。

この山の一周10kmほどの山すそ全体がフェンスで囲われている。これは、確実に入場料を払ってもらおうという魂胆で、山をフェンスで囲うなど、日本ではありえない光景だろう。しかし、最近は、日本でも入山料を取る傾向で、日本も中国の真似をしているのではないかと、思ったりもするが、ただし、富士山の周囲全体を頑強な塀で囲うようなことは、将来もずっとないはずだ。

この山は広範囲に整備されているが、日本では考えられない状況で、日本と比べ圧倒的に安いコストで整備できる点、および、日本と比べ、非常に多くの訪問者を見込める点から、有料のこのような場所が開発されたと容易に想像できる。

自然な山を このように人の手を入れて徹底的に開発して良いもかという疑問も持つが、たぶんそれは私の偏見で、日本でも、山を切り開いて宅地を造成しているところは非常に多い。それでも、住宅は重要だが、テーマパークのようなものは、必ずしもなくても良いと思ってみたり。いろいろな事を思い巡らすのに、良い場所と言えそうだ。

広大な場所で、現地の人も、食べ物を持参して、一日ゆっくり歩き回っている人が多い。次回機会があれば、現地の人と同じようにして、デイパックに食べ物と飲み物を入れて、一日と言わず、二日程かけて歩き回ってみたいものだ。

青秀山の中腹の展望台から見た南寧

よく整備された花壇

山頂と思われる場所にある石の建造物

相思池
カップルだらけかと思ったが、そうでもなかった。
雰囲気が良い池だ。

地下鉄で行く民族大学(2018年5月追加)

東西と南北方向に、1号線、2号線が営業を始めた地下鉄

地下鉄の1号線、2号線が営業を始め、地下鉄で行ける範囲も広がったので、初乗車で民族大学に行ってみた。バスだと、降りる場所が分かりにくいことが多いが、地下鉄なら、旅の初心者でも降り間違いは少ないはずだ。駅に着いたら、通常付近の地図が掲示されていて 街歩きに便利だ。

民族大学という駅があったので、試しに行ってみただけで、そもそも大学の中に入れるのかどうかも行く前は分からなかった。行ってみたら、観光客や老人、さらにはベビーカーを押したおかあさんも見かけ、部外者も歓迎だった。

大きな池があったり、全体が公園のようによく整備されていて お勧めなので、ここで取り挙げた。

民族大学の敷地内にある大きな池  雰囲気が良く散策にお勧め

民族大学の門

校舎の一つ 大きな建物
民俗学、社会学関係

木々の中に建つ校舎の一つ

留学生向けのアパートは20階以上の高さ

その他の様子

南寧駅前の様子
2013年の半ば頃から地下鉄工事が始まり、
雑然としている。

朝陽広場
南寧駅から近い繁華街。一番歴史がありそうな
南寧百貨大楼、Wal Mart等、店が並ぶ。

町を南北に二分する大河 

革命烈士記念碑

南寧駅の地下鉄の入り口(2017年 2月追加)
こちらは2号線でまだ営業していないが、1号線は既に営業を開始しているそうだ。
(1号線、2号線とも営業中 2018年5月)

朝陽広場の様子(2017年 2月追加)

ここの周辺も朝陽広場と呼ばれているが、こちらは
そのオリジナルの広場。中国のほかの広場、公園と
同様、集まって踊っている人たちを見かける。

駅前の様子(2018年4月)
工事が一段落してバスも通るようになった。
ただ、線路沿いの道はまだ工事が続いている。

朝陽広場付近の様子(2018年4月)
こちらも工事が一段落し、多くの人で賑わっている。

貸自転車が南寧でも普及しだした (2018年5月)
整然と並んでいるものもあり、乱雑に置かれているものもあり、
写真次第で 容易に印象操作ができる。雨ざらしで、どれだけ耐久性があるのかとか、今後の動向に注目したい。


南寧で食べる(2018年5月追加)

ファーストフード店の食事
おかず4品で12元

小籠包と豆乳の朝飯

思考が停止していると考えることもできるが、中国や台湾に着いたら 最初は おかずがならぶファーストフードの店で、ビールと共に夕食。それと、朝食は、小籠包に豆乳。安くて、栄養も十分なので、まずは、このパターンから入りたくなってしまい、南寧でも変わらない。


宿泊

バスや列車で到着すれば、たいてい近くに宿が沢山あるので、宿泊はなんとかなりそうだ。例外は、「土+良」東バスターミナルで、将来はどうなるか分からないが、ちょっと町外れなので、ここ5年くらいは、周りに宿はほとんど見かけない。空港ホテルのようなバスターミナルホテルと呼べそうな宿はあるので、料金は確認していないが、バスのトランジットでそこに泊まるのなら、便利であろう。

宿は各地にあるが、一番多そうなのが駅の前から数ブロックの範囲である。ただし、2013年の半ばから地下鉄の工事が始まり、かなりごちゃごちゃしている。それでも、工事現場から少し離れれば、騒音や粉塵も問題ないだろう。

駅前に、迎賓、銀河二つのホテルが
ある。 80元〜
(駅前再開発の結果、一部経営も変わり、値段も上がった。2018年)

駅前の一つ東の通りで、線路から2ブロック南あたりにあるビジネスホテル。
Wi-Fi有で78元の表示が出ていた。
探した中でインターネット有の最安値
(78元は健在。2018年)
駅前の一つ東の通りを、線路から1ブロック南に行ったあたりに、10元程度から泊まれる安宿街がある。日本人が泊まるのはかなり難しそうだ。


駅前周辺で、十分綺麗な部屋だと80〜90元で、インターネットが使える部屋は更に高くなる。一泊だけだと、駅前の迎賓か銀河のどちらかのホテルに泊まっているが、盗難などのトラブルが起ったことはない。

(以前は、駅前のこれらの2軒のホテルに何度か泊まったが、駅前の工事が続き、環境が良くないので、泊まるのを避けていた。工事が終わったら、一部経営も変わり、値段も上がってしまった。 2018年)

別の50元の宿にも何度か泊まったが、改装してしまったので、値段も上がった。安い方が良ければ、30〜50元程度で泊まれる宿はあるが、あまり綺麗ではないはずだ。駅の近くで10元程度から泊まれる安宿街があるが、いかにも南京虫が出そうな感じだ。

江南バスターミナルの左前に入った通りにも、バスの利用者向けに新しくホテル街ができていて、過当競争で割安な感じだが、まだ試していない。

安ホステル(2017年 2月追加)

安宿を求めて、南寧にあるホステルに泊まってみた。場所は、南寧駅前通りに面したビルの中にあるが、入り口に看板も出ていないし、ここで場所を紹介するのは差し障りがありそうなので止めた。インターネットで検索すると、何箇所かホステルが見つかるので、南寧で安く泊まりたい人は試してもらいたい。

試しに泊まってみたホステルの様子
@南寧駅の近く
新しくて綺麗だった。

交通機関

バスターミナル

「土 + 良」東バスターミナル
町の東外れにある大きなターミナル。
南寧駅まで市バスで行けるが結構遠い

江南バスターミナル
桂林や広州からのバスは、こちらに
着くことも多い。町の南の方にある。

南寧駅前近くの空港バス乗り場
地下鉄工事のため、1ブロック駅から
遠くなった。本来は民航の建物の前。

ベトナム行きのバスターミナルは別途紹介している通りである。

空港(2017年 2月追加)

空港は町の南西にある。新しく出来たターミナルに移ったので、写真を差し替えた。

出発ロビー 到着ロビー
空港バス乗り場 
1F到着ロビーを出てすぐ。料金20元
ラウンジの様子
椅子はかなり幅が広くリッチな感じがする。
(こちらは以前の写真)


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