南寧からバスでハノイへ・
南寧国際旅遊集散中心

2011年7月作成   
2018年4月最終更新  



(→2013年3月更新分 ハノイから南寧へ)

南寧国際旅遊集散中心

ベトナム行きバスターミナル

中国・ベトナム間の陸路のルートは幾つもあるが、バスの便が多い南寧・ハノイルートが とりわけ便利であろう。今回このルートをバスで移動したので紹介する。中でも一番 取り挙げたいのはバスターミナルである。南寧は大都市でバスでベトナムへ行こうと思っても、バスの乗り場が分かりにくい。すぐに思いつくのは、郊外にある(土+良)東バスターミナル。ここは非常に大きくて、何でも有りのデパートのような存在である。実際ハノイ行きのバスも出る。しかし、ベトナム行きのバスが多く発着するのは、町中で南寧駅のすぐ近くにある南寧国際旅遊集散中心の方である。(遊の字は、中国では、さんずいへんの漢字でそちらが正しいのだろうが、日本語の文章の中で使うのはできないのか、簡単でないのか、とにかく無理にやると、誤変換の原因を作りそうで、日本式表記にさせてもらった。)

南寧国際旅遊集散中心

ベトナム行きバスのターミナルで、ここからは、ハノイ行きだけでなく、ハーロン湾へ直接行くバスやダナオ行きなど、いろいろな行き先のバスが出ている。場所は南寧駅から近く、歩いて10分程度のところにある。南寧駅を背にして左へ進み、最初に交差する広い通りが友愛路。そこを横断して、右に曲がってすぐである。料金は今回のハノイ行きで距離が約450kmのところ148元(2011年11月に利用した時も同じ金額だった。)であった。中国の経済発展と、旅行ブームで、沢山の乗客で賑わっていた。それだけでなく、ベトナム人も多かった。

待合室

乗り場

駅から友愛路の交差点まで来ると、右側に南寧国際旅遊集散中心が見える。

南寧駅
ここから歩いて約10分

もう一つのバスの乗り場 (土+良)東バスターミナル

浪なら日本でも使うだが、これの土へん(?)の方が漢字がうまく出なくて、強引にやると文字化けと言われる場合がありそうなので諦めた。 ここは、町の端の方にある大きなバスターミナルでハノイ行きのバスもあるが、ここまで行くのが大変だ。

バスターミナルの内側

バス旅と国境越え

朝8時に南寧を出発して、午後4時頃にハノイに到着した。中国とベトナムの間には1時間の時差があり、約9時間の旅であった。当初はバスが、国境を越えて走るのかと思っていたが、そうではなくて、国境で折り返し、反対側から時間を合わせてやってきたバスの乗客を乗せて帰るという合理的な運用をしている。国境は機械的に越えられたが、ベトナム側のイミグレーションで少し不安になった。ここでは、一人一人入国審査するのではなくて、ごちゃまぜで処理するからである。沢山のパスポートを受け取り、スタンプと必要事項を記入後、たまった中から順に返すので、パスポートが無くならないか心配になった。しかし、中国人とベトナム人以外は少ないので、日本人は間違えられにくいとも言えそうだ。実際には、みんな自分のパスポートを返してもらわないと困るので、これでも問題はないのであろう。

加えて、単なる予想ではあるが、バスの団体が着く時間以外に個人で行くと、職員が暇そうにしていて、入念に荷物を調べられるという可能性が出てきそうである。バスでみんなで行けば、入念な荷物検査は、バスの運行に支障をきたすので、基本的にはスルーパスである。

南寧と国境の間
快適な高速道路で、桂林のような
奇岩も多く、景色を楽しめる。

中国側で乗ったバス
昼食休憩で停車中
(食事休憩はなくなり、パンなどがもらえるだけになった。 2018年追加)

中国側の国境近く、中国側の
バスの終点

バスを降りたら電気自動車で移動する

関所の手前を通る電気自動車

中国のイミグレーション
ベトナム側から見たところ

ベトナムと中国の間の通路
ここも電気自動車のサービスがあるが、近いので自動車を待たず歩いた。

ベトナム側ボーダー(2018年4月追加)
ベトナムのイミグレーション、税関は、2度変わって、上の建物の1階に移った。

ベトナム側の駐車場
ここでベトナム側のバスに乗る。
急いだら、ここで一つ前のバスに
乗れたことがある。

ベトナムに入ると、AH1/アジアハイウェー1号線を通るが、大部分は高速道路とは言い難い道で、中国側より時間がかかる。途中で休憩が入り、昼食の時間にしているようだ。しかし、運賃に含まれた食事を中国側で済ませた後なので、食べる気がしない。ベトナムなのでぼられそうとも思う。トイレ休憩5分だけで、さっさと出発して欲しいと思っている人は少なくない。

ベトナム側で休憩に
立ち寄る食堂

何となくのんびりとした移動だが、ベトナム側のバスが出発してから4時間ほどでハノイに到着した。

ハノイの到着地点

ハノイでは、中心部の旧市街やホーチミン廟より西側に到着する。これまで、3度このバスを利用して、初回はよくわからない普通の住宅街の道路と言えるような場所に着いたが、二回目以降は同じホテルの敷地に着いて、他でも言われている事実と一致するので、ここが通常ハノイの発着地点であろう。

NHA KHACH DAN TOC
Ethnic minority guest houseという宿である。

住所は So 349 DOI CAN - BA DINH - HA NOI

(余談だが、DOI CAN通りは、荒城の月の土井晩翠と、ほんまの父帰るの菊池寛を合成して、土井寛と覚えれば、忘れないはずだ。)

ここから宿が集まる旧市街までは5kmほど離れていて、乗り物を利用することになろう。機会があればバスを試してみたいが、Google mapのバスターミナル情報を少し調べたところ、バス停まで距離があり、乗り換えも必要になりそうで、上級者向けと言えそうだ。毎回タクシーを利用しているが、同じ地点に到着した2回目と3回目で、タクシー代は10万ドンと、6万ドン程度であった。このバラつきはベトナムらしい出来事であろう。タクシーはDOI CAN通りからは程なく離れ、狭い道も含め何度も曲がるので、遠回りされているのではないかと心配になる。後から地図で調べて納得したが、DOI CAN通りはあるところから、反対方向の一方通行になっているようだ。

初回だけは別の場所に到着した

バスが到着するホテル


ハノイから南寧へ(2013年3月追加)

これまで、南寧からハノイに向かうバスにばかり乗っていたが、今回初めて逆方向のバスに乗ったので紹介しておく。

Jetstarのオフィス前から出発

ハノイの旧市街にある旅行代理店でバスのチケットを購入したら、出発の時間の少し前に、バイクでJetstarのオフィスの前に連れて行かれた。正確には、その横にバスのチケットを元売している代理店があり、その横がJetstarということだ。オフィスの対面、通りの反対側にある駐車場にバスが来るということで待っていたら、出発の9時半の少し前にバスはやってきた。その前からバスに乗っている人も一組居て、ハノイ行きの到着地点のホテルからでも、乗れそうだった。しかしそちらは町の外れで不便で、他の客はすべて、この場所から乗車した。

Jetstarのオフィスは以前にも紹介した通りだが、旧市街からなんとか歩いて行けるところにある。すぐ南には、これも別途取り上げた歴史博物館がある。そちらの方が、ガイドブック等で簡単に場所を見つけられそうだ。

中国行きのバスのチケットを発売
する代理店(中央)と、
その横(左側)Jetstarのオフィス

バスの出発時

またまたボッタクリ? 45万ドンが30ドルに

流石ベトナム、旅ではいろいろなことが起こり、今回も どうやらぼったくりにあったようだ。旧市街にある旅行代理店で 聞いてみたら、3軒どこも30ドルとのことで、その時は、例のホテルが出発地点かと思っていたので、そこへ行くタクシー代も考えると、こんなものかと妥協した。ところが、当日バイクで連れて行かれてみると、泊まっていた旧市街のかなり近くから出発するのが分かった。さらに、最初にもらった領収書と取り替えて、45万ドンと書かれたチケットを乗り場で渡された。30ドルだと60万ドン余りになる。代理店の料金に含まれる出発地点までの移動は、バイクタクシーだと精々2万ドン程度の距離であり、かなり手数料を取られたというか、ぼったくられた。

インターネットで検索したら40万ドンで買ったという情報が見つかったが、日付が入ってなくて、いつのことか分からなかった。インフレが激しいベトナムでは特に日付を入れてもらわないと混乱のもとである。

とにかく、次回からはjetstarの横の代理店に行き、そこでチケットを買おうという結論になった。

ハノイからは7:30発と9:30発

他で見かけた説明書きによると、ハノイ行きのバスは、1日5便程度出ていそうなことを書いているが、実態としては、ハノイと国境の間は、一日2便バスがあるだけで、最近は、ハノイからは7:30発と9:30発が出ている。国境がハブになっていて、中国側からは、南寧国際旅遊集散中心ともう一つのバスターミナル、この二つと国境をバスが結び、ベトナム側は、国境と、ハノイ、ハーロン湾、ハイフォン、ダナンなどの間をバスが結んでいる。組み合わせるので、飛行機の時刻表にやたらとスケジュールが乗っているのと同じで、特に中国側から見ると、実際より沢山のバスが出ているように見える。

途中は、逆方向のほぼ反対だが、食事は出なかった

ハノイ発では、南寧からの場合のほぼ反対と考えれば良いが、食事は出なかった。ハノイを9:30発のバスに乗ったのだが、時差もあり、国境出発は午後3時であった。食事場所は、中国側で国境近くだが、ハノイ7:30発のバスでも、時間的に、昼食を出すのは厳しそうだ。 ベトナム側の休憩場所で、長めに停車しているので、そこで食事を済ませよということだろう。

国境では、電気自動車に乗って移動するが、反対方向と同じで、中国とベトナムのイミグレーションの間は近いので、歩いて行った方が早い。中国のイミグレーションとバスの駐車場との間は、逆方向の移動の場合、皆の足並みが揃っているので、迎えに来た電気自動車に一緒に乗れば良い。しかし、ベトナムから来て 中国側のイミグレーションで入国を済ませた後は、同じバスの乗客でも、人によってかなり遅い早いの違いがありバラついて、うまく電気自動車が来なくて、歩き出す人も出てくる。こちらは、結構距離があり、さらに、駐車場のどのあたりに乗るべきバスが停まっているのか、分かりにくい。電気自動車に乗れば、南寧行きの乗るべきバスの横まで連れて行ってくれる。

遅れてもバスは待ってくれると期待したいが、保証の限りではない。飛行機で国際空港に着いたら、イミグレーションの列へと急ぐのは、多分 条件反射的に身に付いているはずだ。それと一緒で、ここでも、先へ先へと できるだけ急ぎたい。

中国とベトナムの
イミグレーションの間の通路  
こちら向きでは少し登り坂になる

中国のイミグレーション横の噴水
逆行してみると中国側は、全体に予算を多くかけていることがよく分かる


(参考)マイルの有効活用(2018年4月一部更新)

日本と中国の往復は、UAのマイルではYクラスで3万マイル(以前は2万マイル)。DLなら3万5千マイル(以前は2万5千マイル)。 これが、ベトナムまで行くとなるとUA、DLとも4万5千マイル必要である。そのため、マイルで中国まで行き、その後陸路でベトナムへ行った方がマイルを節約できる。もちろんそんな大変なことはしたくないという人には向かないことは言うまでも無い。

この場合の一番お奨めのルートが南寧とハノイのルートである。南寧は中国の南方の大都市でベトナムの国境に近く、ここで紹介したようにバスで簡単にハノイまで行けるからである。

南寧は、日本からのアクセスはそんなに良くないが、最近は、UA,DLとも1日で着かない経路の特典旅行も可能なので、なにがしかの経路で行くことができる。


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