台中

 2011年12月作成   


台中の大仏

台中駅舎

台中は 台湾中部の大都市である。この町には20年近く前にも来たことがある。もしかすると20年以上前かもしれないが、今と比べると大きな違いである。しかしながら比べるところにもよりそうだ。今回 駅前の安宿に泊まったところ、20年前から一度くらい内部を改装してペンキを塗ったりしたかもしれないが、全体にくたびれた感じだった。建物に20年以上の歴史があるのは間違いない。一方、台中駅から少し離れたところにできた新市街の方は、新しいビルやデパートが立ち並んでいて、以前は存在すらしなかったのだろう。

大仏

日本のガイドブックにも書いてあるし、日本人には大仏かと思って、以前 台中に来た時も大仏を見に行った。しかしそのときは、工事中で テントに覆われていた。せっかくなので、今度は完成した大仏を見に行った。一度来ているので簡単にたどり着くだろうと思ったが認識が甘かった。前回は日本のガイドブックの地図があったが、今回はガイドブックは持って来ていなくて、観光案内所で地図をもらってそれを頼りにして行った。しかし、地図には大仏の場所は書かれていない。地図上のおおよその場所を教えてもらってから行ったのだが、なかなかうまくたどり着かず、後からまた人に道を聞いて、なんとかたどり着いた。以前は周囲に高い建物はなくて、遠くから大仏が見えたものが、今は、建物が林立して、わかりにくくなってしまった。

大仏を見ていたら、日本人の団体が観光バスでやって来た。私も含めて大仏を見に来ていたのはすべて日本人だ。現地の観光案内所で配っている地図にも大仏は載っていないし、結局大仏は、日本人用の観光施設ということであろう。もちろん現地の人も宗教的な目的で訪れるのは少なくないはずだ。

大仏がある宝覚禅寺

元々の建物の外側に、大仏殿のように大きな建物で取り囲んでいる。これは日本では無くて中国的と言えそうだ。

日本人の団体

観光バスで乗り付けている

大仏の背中
またまた裏の写真を紹介する。大仏さんの背中は、お灸の後のようなものが、リアルに沢山あるが、実は天窓だ。
丸い窓に卍が描かれている。

大仏観光も良いが、個人的な意見としては、台湾を周遊するなら 戦前に活躍した日本人の誇りである八田與一技師の烏山頭ダムにも行った方が良いと思う。そこで、現状催行されている台湾周遊ツアーの行き先を片っ端から調べてみた。すると、台中の大仏に行くツアーが11あったのに対して、八田與一技師の烏山頭ダムへ行くツアーは調べた中では2つだけだった。見つかったのは阪急交通社のツアーだけで、他にも増えることえを期待したい。

孔子廟

大仏の近くに、孔子廟がある。台湾の人々には、関帝廟と孔子廟の人気が高い。大仏への台湾人の観光客は、私が行った時には見かけなかったが、孔子廟の方は 台湾の人が結構沢山参拝していた。

台中公園

前回 20年ほど前にもこの公園に来た。流石にその間の経済発展のお陰で、前回に比べ公園はきれいに整備されている。その時の一番の思い出は、お富さんのメロディが流れていたことである。まだまだ台湾初心者だったので、こんな所で お富さんを聞くとは、お釈迦様でも知らぬ仏かと思った。その後、台湾各地で日本の歌を聞くことになった。

日本的な橋がある。

公園の中は綺麗に整備されている。

その他の様子

観光案内所@台中駅
ここで地図などをもらって行こう
鹿港のパンフレットももらえる

通りの様子

梅川東路二段
日本の名前であろう。台北の周辺なら板橋、三重、松山、汐止等がある。


旧市街と新市街の経済戦争?

日本でも、商店街が廃れて、郊外のショッピングモールが栄えるという構図が多く見られるが、同じようなことが台中でも起こっている。

台中駅周辺

昔ながらの繁華街は台中駅前であろう。しかしながら、そこは、再開発がほとんどされていなくて、取り残されている感がある。実際には、20年ほど前に来たときに比べれば、かなり変わっているが、現状で新しいビルが どんどん建てられているという状況ではない。

駅の近くにある つぶれたデパート

営業していないデパートは、建物だけでなく、外壁まで看板として貸し出す。

つぶれたホテル

ゴースト商店

台中電子街

どこの町でも、電気屋街を見かけると、個人的な趣味でついつい立ち寄りたくなる。台中電子街は、台中駅の近くにあり、少し様子を見て歩いたが、残念ながら賑わっていない。店先で目に付いたのは、DVD-Rなどのメディア。それからプリンター・インクのリフィルである

台中電子街

コソピコータのアクセサオリー

台湾で笑えるのが、日本語の誤字脱字。なんとここでは冗長字もあった。90年代に台湾でパソコンの展示会に行くと、日本語で書かれた冊子をもらえたが、読むと今回同様の誤りが沢山見つかった。笑うと嫌われそうだが、確かに面白かった。コソピコータのアクセサオリーは、日本人受けしそうなギャグであろう。

台中駅周辺は、古くなってしまった建物が多く、没落してしまったかのように書いたが、実際には、台中駅の乗降客は多いし、鉄道との乗り継ぎもあってバスも沢山走っている。長距離バス乗り場も台中駅前に集中しているので、人の流れが多い。しかしながら、魅力的な商業施設に乏しい。

Little Europe/小欧州

新市街の象徴と言えそうなSOGO
台湾では頑張っている

観光案内所でもらった地図によると、新市街では Little Europe/小欧州、Canal District/河堤区、Art Museum Parkway/美術園道の三箇所が特色地区のようらしい。そこで、これらを重点的にウロウロ歩いてみた。

Little Europeは、どうやら、イタリアンやフレンチなどヨーロッパの料理店が沢山あるということのようだ。

また、通り全体が洋風で 独立したお店が沢山並ぶ通りもあった。雰囲気が良く散策に向いているが、高そうなので、ここで買うかという疑問もある。

Little Europeには、フレンチ、イタリアン、ずばり欧州料理店など、ヨーロッパの料理を出す店が多い。

洋風のお洒落な雰囲気の商店街

グリーン・オーレ店

グリーンオーレがあってもおかしくないが、現物は始めてみた。味の予想はつくが、今回は試さずに通り過ぎてしまった。

科学博物館

まだ新しい建物で、こういうものが、どんどん出来て新市街が発展していったということになるのだろう。木乃伊展をやっていたが、 木乃伊は平泉その他、各地で見たのでパスした。

Art Museum Parkway/美術園道

こちらは、美術館前商店街だ。中身はというと、Little Europeと同様欧州の料理店が目立つ。

イタリア料理店

ちょっといい感じの通り

週末で、イベントをやっていた

国立美術館

ここは展示が充実していてお勧めだ。ただし、故宮博物院のように、所蔵の美術品が沢山あるというよりも、テーマを設定して、展示品を他から集めてくることが多そうだ。とにかく、一番嬉しいのは入場無料なこと。台湾は太っ腹なのが嬉しい。

国立美術館の建物

美術館に良くあるパターンだが二階のカフェは雰囲気が良い。若者のデートスポットと言えそうだ。

アコーデオン・カー?
発想の参考になると思って写真を撮ったが、これよりも軽トラの荷台に、木デ独特な建物をつくった方が面白そうだ

巨大クッション上のきのこ傘と背もたれ

左の写真の座る部分の拡大

無駄と言われれば、その通りだが
なんか楽しい

展示でなくて、実際に使っているもの
funny chairのサンプルをいろいろ探していて、参考になりそうだ。

さりげなく、美術館の建物の一部をステンドグラスにしていて、自分の家の参考にできるそうに思った。

国美無双
国立美術館所蔵精品常設展
この手のパロディも楽しい


台中で食べる

安旅なので、特選BC級グルメがあればそれを試すが、ほとんどは お弁当・快食というパターンで、台湾ではやっている。

お弁当屋で お持ち帰りせず
どこでも 大体NT$60程度だ。

排骨飯
排骨弁当をお持ち帰りせず、店で食べたので、ちょっとおまけの多い排骨飯になった。

今川焼き、太鼓饅頭その他、日本では地域によりいろいろ名前がありそうだ。
こちらでは、いろいろな種類の具があった。3個でNT$25

台中名物 太陽堂の太陽餅
太陽堂が台中の至るところにあり、ハノイのシンカフェのように、偽者が多いのではないかとと疑いたくなった。
餅と言ってもパイのようなものだ。


台中の安宿

ホテルは街のいろいろな場所に沢山あるが、安宿を目指すなら台中駅前であろう。台北からバスで来た場合、台北駅裏の安ゲストハウスに泊まっていれば、バスターミナルはすぐ近くにあり、台中でもバスは駅前が起点で、安宿に近い。結局バスで、ドア・ツー・ドアに近い移動になる。

中洲旅社 
駅前の一等地にある。一泊300元。二日で500元、テレビなし200元

東城大旅社 
350元

背包客旅店(南北大飯店) 450元
Backpackers

この三つが、駅前安宿の御三家と言えそうだ。どうもWi-Fiが無さそうなので、今回は試さなかった。今後、当面台中を再訪することがあるかどうかよく分からないが、鹿港の豚まんを一通り試すために、やってくるかもしれない。その時 台中に泊まるようなら、これらの安旅社を試してみたい。

寶島大飯店 550元

ほんとうは、上の安御三家で十分だったのだが、Wi-Fiがあることを期待して、少し高めの寶島大飯店に泊まった。しかしながら、残念ながらWi-Fiはなかった。聞いてからチェックインすれば良かったとも言えるが、部屋がどんなか試したかったという話もあり、まあこんなものだろう。部屋は十分広く、ゆったり過ごせる。ちょっとくたびれた感じはあるが、そんなに昔でない時期に改装しているようだし、バスタブがついてお風呂も入れるし、私にとっては十分というか、ちょっと贅沢過ぎた。

寶島大飯店(FORMOSA HOTEL)

富春大飯店 530元起 インターネット有りは680元 

初日の宿で、インターネットが使えなかったので、二日目はインターネット対応とたっている、こちらの宿に移った。NT$530〜という看板が出ていたが、インターネットありはNT$680と言われ高くついてしまった。見れば目的がわかるような部屋の内装であった。

富春大飯店


台北からバスで台中へ

台北から台中に行くには、バス、在来線、新幹線などの交通手段があるが、コストパフォーマンスが良いのは圧倒的にバスで、当然バスがお奨めだ。本数が多く、横3列で十分快適なUバスを今回は利用した。料金は、行きがNT$170。帰りは日曜日の午後のピークになってしまったので、NT$260だった。

台北のバスターミナルのUバスの乗り場




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