入れます、入れます。関空 飛鳥ラウンジ

2004年2月1日作成   
2009年7月14日最終更新


(→2009年7月14日追加分へ)

UA,NWなどが共用している
関空の飛鳥ラウンジ

ファーストクラスやビジネスクラスのチケットを持っている場合は別だが、エコノミーの格安航空券でラウンジに入れる条件は 結構ややこしいことがある。これは もちろん、マイレージの上級会員のカードを持っている場合の話である。

例えば、以前紹介した北京のラウンジのように、航空会社のチェックイン・カウンターの職員は、ラウンジに入れると言っているのに、そこでインビテーションをもらっていかなかったばっかりに、ラウンジで門前払いを食らわされたことがある。ANA利用時に、UAのカードを見せて、ANAを含めた共同ラウンジに入ろうとした時のことである。

シアトルのレッドカーペットクラブ(RCC)では、

「国際線との同日乗り継ぎがある場合に、1P以上は RCCを利用できる。」

という、誰でも知っているようなルールができてから後も 長い間RCCの受付の職員が このルールを一方的に無視して、門前払いを続けていた。(最近は利用していないが、さすがに現在では 状況が変わったものと期待したい。)

このように、厳しい例も多々ある中、逆に、何でもありのところが見つかった。なんと、関空ベースで飛んでる私が最も頻繁に利用してしている飛鳥ラウンジ@関空である。

飛鳥ラウンジは、少し前までは とても敷居が高かった。私の場合、以前はUA一筋で飛んでいたが、飛鳥ラウンジはRCCではないので、RCCのメンバーになっていても、このラウンジに入ることはできなかった。NWの場合は、少し前まで、ワールドクラブがキャセイ航空のファーストクラスラウンジと共用していて、別の場所だったので、やはり飛鳥ラウンジは関係なかった。

ところが、数年前から、UAでは、エコノミークラス利用でも、1P以上はチェックイン時に飛鳥ラウンジの招待券をくれるようになった。キャセイ航空との共同ラウンジを引き払らってしまったNWの方でも、ラウンジの1本化のお陰で、ゴールド会員以上だと ワールドクラブと同じように、飛鳥ラウンジを利用できるようになったのである。

さて、純粋なRCCやワールドクラブだと、入れる条件は分かりやすいが、飛鳥ラウンジは、敷居が低くなったことだけはわかるが、提携ラウンジなので、正確には良く分からない。そこで、先日、受付の人に詳しく尋ねてみた。

その時の回答によると、UAのマイレージの1P以上の人だと、スター・アライアンスの航空会社を利用する場合には入れるとのことだ。要するに、スターアライアンス・ゴールドの看板がある他のラウンジと同じだ。

これに対して、NWの場合は さらに画期的。入れます。入れます。利用航空会社に関係なく、NWのゴールド会員以上なら いつでも利用できるそうだ。

一般にワールドクラブがそういう条件だったのか、残念ながらよくわかないし、航空会社に問い合わせたら やぶ蛇になりそうなので聞かないが、とにかく、現状では 飛鳥ラウンジは何でもありである。

ただし、インターネット上でこんなことを書いていると、そのうちルールが変わってしまいそうではある。この情報は、賞味期限1ヶ月ということにしておきたい。
少なくとも、競争相手のUAを利用する場合に、NWのマイレージのカードを見せて、このラウンジに入ろうとするようなことは、絶対 避けるべきだろう。NWから、飛鳥ラウンジ宛てに、条件の変更を示すレターが すぐにでも届きそうだ。

(以下、2004年2月5日追加)

早速、コメントのメールを頂いた。

クアラルンプルとバンコクでも、他社便(JAL)利用時に、NWのGoldのカードを見せて、NW提携の共用ラウンジに入れたとのことである。ただ、メール頂いた方も、噂を聞いて、他社便利用が沢山ラウンジに来て、その結果ルールが厳しくなることを恐れておられた。
節度ある利用が大切であろう。

(2009年7月14日追加)

NWのゴールド以上なら、利用航空会社によらず飛鳥ラウンジに入れるという情報を当初 賞味期限1ヶ月と書いていたが、最近試してみたら、5年後の今でも有効であった。
NWのMNL/NGOの予約があったのだが、都合により急遽帰国することにしたものの、DLとの合併の影響で、特典旅行の変更手数料が大幅に値上げされ100ドルになってしまった。そんなに取るなら、直前でもセブパシフィック航空(5J)のチケットを買って乗ったほうがましだと思い5Jで帰国した。その復路のことである。以前ここで書いたことを思い出し、飛鳥ラウンジに行って、UAとNWのマイレージのカードを見せて、5Jの搭乗券も見せて、「入れますか?」と聞いてみたところ、以前と条件は同じで、NWのカードで入れるとのことであった。

これまでは、このラウンジを利用していたのは大抵 米国行きで その場合には ビジネスクラスの客も多く、結構ラウンジは混んでいることが多かったが、今回は貸切であった。1時間半くらいラウンジに居て、メールを出しながら、一通りアルコールを飲んでいたが、その間他に誰も利用者はなく、完全に貸切であった。NWのホノルル便が午後10時過ぎに出るので、その前になれば 結構利用者が増えるのであろうが、5Jは午後7時台の出発で、5時から7時頃には、近くのゲートは閑散としていた。

奥の方にパソコンを使うためのスペースができ、窓側に備え付けのパソコンが何台か並んでいた。久々なので、何年前からこうなったか不明だが、前回からの差分は以上であるが、さらに付け加えると、受付のベテラン女性は見当たらなかった。若い女性二人は、入室の条件を聞いた答えが同じだったこともあり、前回と変わっていないのではないかと思われるが、顔を覚えているはずもなく不確かである。

窓側の院

本院

奥の院

見事に他には誰も居なかった。


(参考)

「マイレージ獲得大作戦」では、かなり特殊なケースを取りあげていることが多い。今回の場合も関空利用のNWの上級会員に限られている。
ほとんど自明と思うが、初心者向けを含め、最後に、一般的なラウンジの利用条件や注意事項をまとめておく。

UAの場合、国際線の利用時や、国際線との同日乗り継ぎがある場合には、1P以上はRCCを利用できる。また、スターアライアンスの提携航空会社のラウンジも利用できる。

ただ、RCCは敷居が高く、UAの国内線のみ利用の場合には、UAの1P以上でも入れてもらえない。UAのカードしかないなら、会費を払って、RCCの会員になるしかない。

国内線利用時には、さらに場合を広げ、
 ・どこの航空会社のスターアライアンスゴールドか。
 ・どこの航空会社のフライトを利用するのか。
 ・どこの航空会社のラウンジを利用するのか。
これらにより、3次元のマトリックスになってしまうが、スター アライアンスのホームページによれば、上記のようにUAの1P以上が米国で国内線のみ利用する時にRCCに入れないだけで、後は一部の個別の場合を除き、国内線、国際線利用に関係なく、相互にラウンジの利用は可能とのことである。ANAでのゴールドなら、いつでもRCCに入れるというようなことである。

共用ラウンジやスターアライアンス航空会社以外が運営する提携ラウンジを利用する場合には、ケース・バイ・ケースになりそうで、とにかくスター・アライアンスゴールドの看板が出ていれば、まずは聞いてみるということだろう。

NWの場合、ゴールド以上なら、NW,DL,KLM,COのラウンジは、ほぼ問題なく利用できる。一覧表がNWのホームページに出ている(日本語版英語版)ので参考になる。

スカイチームの相互の一般的はラウンジ利用条件は、説明するまでもないだろうが、国際線利用時のスカイチーム・エリート・プラスとなっていて、NWのゴールドはお呼びでない。

UAとNWを比べた場合、米国の国内線を利用する場合でも、上級会員ならラウンジに入れるかどうかという点では、NWの方がサービスが良い。UAとNWのどちらのマイレージの会員になった良いかという質問をよく受けるが、このラウンジの件と、もう一つ、国内線でのアップグレードのされやすさ(すなわち、証書が不要で国内線のファーストクラスの席が多いという点)では、NWの方が優れていて お薦めである。ただし、どちらの航空会社のマイレージプログラムが良いか、どちらの航空会社に乗るかといのは、航空券の料金、サービスエリア、特典旅行の取りやすさ、食事の質など、百長百短くらいの多長多短問題であり、単純には どうこう言えない。

本題からそれていくので、この辺にしておく。


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