セブ・パシフィック航空提携一時中止への対策

2008年4月作成


2008年1月26日から5J(セブパシフィック航空)とNWの提携は一時中止されている。NWの説明によれば、フィリピンの安全運航基準が 国際民間航空機関(ICAO)によって定められた国際標準に達していないと 米連邦航空局(FAA)が判断したことよるとのことである。それに従って、5Jに乗るのはやめた方が良いという判断もあろう。しかし、5Jの機材も新しくなったし、現地では、特に問題なく運行されているので、特に気にすることはないという考え方もあろう。私はまさにそれである。

以前、読者の方から、提携が中止になって、何か代替案は無いかと質問をうけたこともあり、いくつか代替案を考えてみた。と言っても無料で乗り継げるのに越したことはなく、提携が再開されるのが一番だ。

まずは、海路の利用であろう。マニラからダバオまで船で行くのは現実的ではないが、ビサヤ地方ならマニラから1日前後だ。少し時間のある人なら、船旅を試してみても悪くない。船会社はいくつもあるが、インターネットでチケットを購入でき、便数も多く 便利なのがSuperFerry. マニラ・ビサヤ間は750ペソからと広告が出ている。試しに検索してみたら、Nettで750ペソに近い値段が出てくる場合もあるが、特に直前になると安いものは、消えていくようだ。折角なので、そこそこのクラスを利用した方が快適だという話もある。以前利用した時は、途中で景色を楽しめて快適だった。

5J国内線利用、マニラでストップオーバー

寄り道が絶対必要というわけではない。以前、NWの特典旅行で5Jが使えた場合に、乗り継ぎでストップオーバーはできなかった。5Jを有償で乗るのであれば、無償であった時に比べて何かメリットがあった方が 元を取れると考えられるからである。マニラで買い物をするとか、何か用事があれば好都合だ。
私の場合、提携一時中止のかなり前から、NWの特典旅行で5Jを組み合わせて発券することが少なくなっていた。5Jが入ると予約の変更ができなくなると航空会社から言われていたからだ。実際には有償で変更できた人もいたが、できるかどうか保障がない。フィリピンに長期滞在するので、変更の可能性を残しておきたかった。 5Jの国内線は、片道4〜5000円程度で買える。普通は変更可能な航空券と変更できない航空券はかなり値段の差がある。国内線は有償でも、変更できた方が良いと考えたのである。

最近は、マニラ・ビサヤ間で言い値が288ペソというのが定着している。しかし、嫌われ者の燃料サーチャージや税金で、1年ほど前で約1400ペソ、その後1600ペソ程度、そして さらに上がっている。それでも、まだ許容範囲と利用を続けている。
インターネットを使って、日本から簡単に発券できるのも嬉しい。そんなことは いまどき世界の常識であろうが、フィリピンでは5J以外は、なかなか対応できないでいる。

5J国際線利用で寄り道

5Jの国際線の路線が充実してきていて、しかも安いので、これを利用して、寄り道すれば、お得な旅が実現できる。先日はアモイに寄り道した。ただし、その時は 日本と中国の間はUAマイルを利用した。

NWの特典旅行の例を挙げる。NWのオープン・ジョーに、有償の5Jを組み合わせる。

   NGO/MNL(NW), MNL/CEB(5J), CEB/MFM(マカオ)(5J), HKG/NRT/NGO(NW)

現状なら、有償区間のMNL/CEBが4〜5000円程度。CEB/MFMが8000円程度で、セブだけでなく香港・マカオにも行ってみたい人には、十分お得な値段のはずだ。これは燃料サーチャージ等、すべて含まれた料金である。ただし、この場合もそうだが、5Jでフィリピンから国際線を利用すると、到着は深夜になることが多く、旅慣れていないと辛い。マカオはホテル代が高いので、そんな遅くに着いて、ホステルに泊まることもできず、一泊のホテル代の方が、飛行機の国際線の料金より高くなったりしたら、目も当てられない。しかし、裏通りの安宿を探せば、なんとかなりそうな気もするので、多分、近いうちに 私の方から実際に試したレポートを紹介できるはずだ。

5Jは、サイゴンやハノイなども含め、東南アジアの多くの都市に飛んでいる。上の例以外にも、いろいろ旅の可能性がある。「こうなったら、フィリピンに行くついでに、毎回別の国に寄り道だ。」というのが最近の私の目論みである。


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