宿の予約 「次から直接連絡して」

2016年2月作成



最近は 宿の予約には、予約サイトが利用されることが多くなっているが、南の島の小さな宿の場合などで、宿の人からよく聞かれる言葉が、「次から直接連絡して」という言葉である。
フィリピンの田舎の宿の予約にまつわる話は、別途いろいろと書いてみたが、話が長いので、ここでは、特徴的な話題である 「次から直接連絡して」という ちょっと怪しそうな言葉にまるわる話しだけを切り出して説明する。

「次から直接連絡して」とは予約サイトを通さないで欲しいということで、予約サイトの手数料が高いことをあらわしている。先日の訪問者の話でも、数ヶ月前に、フィリピンのボホール島の沖合いにあるパミラカン島(Pamilacan Island)の宿に泊まった時に、有名予約サイトで予約して言ったらそう言われたそうである。他でも同じ話をよく耳にする。

この事実を裏付ける別の典型的な話は、別途書いてもいるように、予約サイトには、最初から1室しか開放していない宿が簡単に見つかることである。近所の宿がまさにそれで、残り1室か満室という表示ばかりが出てくる。混んでいるならそうだろうが、現地の状況から部屋が空いているのは分かっていて、さらに、半年以上先の混まない時期まで同じように表示されるのでバレバレだ。どうしてそんな話が気になったかというと、ある人に、その宿が結構良いと紹介してあげたら、その人が予約サイトで部屋を押さえようとしても、満室で予約できないと言い出したからだ。混まない時期で、部屋が空いていることは分かっているので、詳しく調べ出したらそのようになっていた。有名予約サイトに1室だけでもエントリーして置けば、予約サイトに名前が登場し、大きな宣伝になるのは間違いない。しかし、予約サイト経由で部屋を沢山予約できるようにすると、部屋数の掛け算で手数料をごっそり取られてしまう。

一方、利用者が予約サイトを通すメリットとして、部屋が確実に押さえられることが挙げられる。電話などで予約しただけだと、宿に行ってみたら、部屋は、先に来た別の客に回されていて、泊まれなかったということもフィリピンだと出てくる。初回は予約サイトを通して、「次から直接連絡する」分には、お得意客になっているので、宿も安心して部屋を押さえておいてくれると言えそうだ。




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