最近のマニラ国際空港ターミナル3(MNL-T3)

2013年4月作成
2017年12月最終更新




/* 2017年 12月 全体を校正し直し、レギュラー・タクシー乗り場、新しいジプニー乗り場等を追加 */

4Fから3Fを見下ろした空港内部の様子

ジプニー乗り場(2017年12月更新)

こんなところを最初に取り上げるのは かなり内容が偏っているとも言えそうだが、書き手の趣味からはそういう順番になる。普通ならタクシーを利用する人が圧倒的に多いはずだ。外は怖いので、T3から出ないで、そのままトランジットという人も多いのだろう。

T3でもジプニーが空港の敷地まで入ってくることはなくて、外の道路まで歩かないといけない。

以前は、空港を出て左側のロータリーにジプニーが停まり、歩くと結構遠かった。しかも 歩道がなく、車道を空港の労働者が沢山歩いていて、マニラの玄関口として、相応しい状況ではなかった。

最近になって、この状況が改善され、空港を出て、まっすぐ進んだ道路側に入口ができ、そこにジプニーが停まるようになり、便利で、以前より安全になった。

最近のジプニー乗り場@MNL-T3
空港の正面の道路
(2017年)

駐車場を抜けて、ジプニーの乗り場へ
向かう通路(2017年)

以前は、出発ロビーへの高架の下の道を トボトボ歩いた先の方で ジプニーに乗った。(2015年撮影)

反対方向で、ここに来るジプニーは、LRT、MRTのEDSA駅の近く、マックの横から出発する。ここから T4近くに行くジプニーにも乗れる。
また、T1、T2行きのジプニーは、LRTのバクララン駅から、以前の国内線ターミナル、今のT4へ向う途中、やはりマックの横から出発する。正確に言うと、Quirino Ave.とAirport Rdの交差点で、T4にかなり近い。

3階出発ロビー

3階のチェックインカウンターは、当初は、一番上の写真のセブパシフィック(5J)の独断場だったが、2014年8月から、T3を利用する航空会社が一気に増え、今は、ANA,DL,SQ,PAL等、いろいろな航空会社がある。

ANAのチェックインカウンター SQ PAL

Passenger Holding Area(待合所)

T3での乗り継ぎなど、空港で待ち時間が長い場合に利用できるのが、Passenger Holding Areaだ。以前は、空港ビルの3Fで、滑走路に向かい右端にあったが、左端に移った。

別途、T3で寝る話も紹介しているが、Passenger Holding Areaは、椅子が並んでいるだけで、場所も狭いし、寝るには厳しいかもしれない。深夜4Fで適当に寝ている人を沢山見かける。

新Passenger Holding Area
@3F出発ロビーの右端(2014年12月)

旧Passenger Holding Area
@3F出発ロビー(2013年4月)

TRAVEL TAX (2014年12月)

これまでフィリピン人と一緒に、国際線のフライトに乗ることはなかったが、初めて一緒に移動することになり、一緒にTravel taxを支払いに行った。場所は、出発ロビーに入って左の方にある。

自分の知識がちょっと怪しいので政府のサイトで確認してみた。それによれば、外国人で一時的に滞在している人やSRRVを受けている人でフィリピン滞在が1年以内の場合はTRAVEL TAXは免除である。そのためフィリピンにかかわっている日本人でも通常、TRAVEL TAXは あまり馴染みがないと言えそうだ。しかし、フィリピン人や、フィリピン人の配偶者のビザである13A/Eでフィリピンに滞在している人は滞在期間に関わらずTRAVEL TAXを支払う必要がある。その他にも免税、課税対象者はいろいろと分かれている。

税額は、以前から1620ペソについては知っていたが、政府のサイトによれば、エコノミークラスの利用者は1620ペソとのことだ。ファーストクラスだと2700ペソだそうで、ビジネスクラスのことは書かれていない。アップグレードされた場合はどうなるのかという疑問が出てくる。その他、条件により減額される場合がある。

Travel tax支払いカウンター

1階到着ロビー

到着ロビーは普通は通り過ぎるだけの所であろうが、ここで特筆したい場所は荷物預かり所で、フロアの奥の方にある。マニラでの乗り継ぎ時間が長く、時間つぶしに町歩きしたい人には有用であろう。知り合いから聞いたので写真を撮って来た。

到着時ガラス張りの両側から外に出る

両替所は当初2箇所だったが、
その後、かなり増えた。

1F奥にあるBurger King
米国の味が恋しい人向け

一階奥(Buger Kingの裏側)
にある荷物一時預かり所


Baggage Storageの行き先案内があり、これに従えば荷物預かり所に辿り着く


到着ロビーで見かけたバスの看板
反対方向も入っていて、途中で空港に停まりそうだが、複数のルートがあるようでもあり、分かりにくい表示だ。
(2015年10月)

エアポート・ループ・バス(Airport Loop Bus) (2015年12月)

最近Airport Loop Busに乗った知り合いから、バスが新しくなり色も変ったので要注意という連絡があったので取り上げておく。送ってもらった写真を載せても良いということで、以下に掲載しておく。ルートは、T3→Baclaran→Pasay→T3.  料金は以前と同じで20ペソ。

新しい車両になったAirport Loop Bus

ターミナル・シャトル (2015年12月)

エアポート・ループ・バスの情報を送ってもらった同じ人から、ターミナル・シャトルの情報も頂いたので、そのまま掲載しておく。自身で以前乗った時には、空港外の道路を走っていたが、以下の情報の方が新しい。

各ターミナル間のAirport Loop Bus(20ペソ)は無くなったように思います。
今年の5月にT3で探したが無く、「ターミナルシャトルはあちらだ」と、
到着ゲートの北側から滑走路側へ入った所へ案内されました。
待合室入り口でeチケットを確認しセキュリティを通り、フィリピン航空と他の航空会社に分けます。
フィリピン航空はT3とT2の間だけで人数が少ないとミニバンの時があります。
その他はバスとなり、T3→T4→T2→T1と回りT2までは空港敷地内を走行。(T3⇔T2間は空港敷地内走行)
T1の到着は出発ゲート側ですが、乗り場は到着ゲートを出て道路沿いを右へ行ったところでした。
そして、T1→T2→T4と回ってT3の滑走路側に到着します。(2015年5月と8月に利用)
このシャトルは無料ですが、チケットが無いと乗れないので以前の
20ペソ払うターミナルシャトルバスが良い面もありました。

Premium Airport Bus(UBE Express) (2017年12月追加)

2017年1月から営業を開始したそうで、停まっていたので、写真を撮った。ルートがいくつかあるそうだ。

Premium Airport Bus

Regular Taxi乗り場 (2017年12月追加)

一階の到着ロビーを出て、右側の端に、レギュラー・タクシーの乗り場がある。当初は、ここから乗って、ぼったくりなく乗れることが多かったが、当たり前の話で、最近は、マニラらしく、通常その辺で走っているタクシー(Regular taxi)と同じようになってきたと言える。すなわち、メーターが早回りするよう改造したり、プラス100ペソだと言われてみたり。大統領が、「そんなやつらは、パンパンパンだ。」と言えば、アッという間に怪しいドライバーは駆逐されるのだろうが、麻薬関係でないので、大統領もそんなことは言わないのだろう。
便利そうなので 最近は結構利用しているが、これまで通りで、ジプニーにするか悩ましいところだ。
クレーム対応用に、係員が タクシーのナンバーをメモした紙を渡してくれて、それが、それなりに抑えになっていて、まともな料金で乗れることも多く、悩ましいが、試してみる価値もあると言える。

4階レストラン・売店フロア (2017年12月更新)

4階のレストラン・売店フロアは、最近、奥の方のレストラン街が拡張され、ますます便利になった。と言っても、LCCの5Jが中心のターミナルなので、コンビニが人気だ。

待合の椅子も結構揃っているし、夜中は隅の方で寝ている人も多く、深夜の待合場所としても、この階は広く利用されている。

レストラン街

Mini Stop

改装でしばらく閉鎖されていたが、営業を再開したセブンイレブン(2014年12月)

4階フロアの奥の方にできた
トランジットカプセルホテル
(2015年10月追加)

2014年にデルタ航空等がT3に移ってきたのが大きく影響していそうが、Mac, KFC,Pizza Hutなどの米国系のファーストフード店が続々増えている。

トランジット用のカプセルホテルはWingsという歌い出しそうな名前だが、従業員の説明によると、2015年6月から営業を始めたそうだ。料金は5時間で880ペソ。他にもツインなどいろいろなタイプがある。

T3の4Fにあるマッサージ店でも、マッサージの後仮眠できると知り合いから聞いたので、店の前に提示されている料金プランを見てみたが、その手のサービスは書かれていなかった。他に客が来なければ、しばらくそのまま居ても大丈夫だろう。

搭乗口付近

国内線の方は、発着便数の割には、ゲートの数が少なくて、バスゲートを利用する場合が多い。

待機中の5Jの機材

搭乗ゲート付近

米国の空港でもないのにCINNABON
まである。オリジナルで1個115ペソ

2014年8月からDL,SQなどがT3へ移ってきて、国際線のゲート付近もいろいろと変化があった。ターミナルビルの中央付近は、出入国のフロアがあり、ゲートは建物の片側だけしかないが、新しくできた端の方は、建物の両側にゲートがあり、一気にゲートの数が増えた。この拡張によって利用する航空会社が増えたということだろう。これまではほとんど5Jしかなかったので、国際線でも、出国審査場から近くて便利なゲートを5Jが利用していたが、今は便利な場所は後から入ってきたANAやDL、SQなどが利用することになり、5Jは端に追いやられた。普通の航空会社とLCCとの関係から当然の成り行きと言えるが、設備は同じで、後から入ってきたものが、既得権益のあるはずの先住者を押しのけ、良い場所に入るというのは、使用料を相当 多めに支払っているからだろう。

ターミナルの遠い側にあるゲート付近
(2014年12月)

DLのゲート付近は、独自のセキュリティーがあり、ガラスで覆われている。
(2014年12月)


ラウンジ (2014年12月)

T3ではラウンジを見かけない状態が続いて、ANAも喫茶店と契約してラウンジ代わりにしていた。そこへ2014年8月から大手の航空会社が複数入ってきて、ラウンジも新たに見かけるようになった。しかし、部屋が足りないようで、SQは通路を衝立で仕切ってラウンジにしていた。そのうち正式のラウンジができそうだが、当事者の都合なのでよくわからない。

Pasific club

SQの仮設っぽいラウンジ

何度も経験するゲートの変更 (2017年12月更新)

T3で5Jを利用する場合に、便数に比べ、ゲートの数が圧倒的に少なく、その結果、ゲートの変更が頻繁に起こる。ほとんどは最終的にバスゲートの134等を利用することになるが、バスゲート前の待合室が需要に追いついていなくて、そのまま、乗客にゲートを知らせると、搭乗口付近はとんでもない混雑になる。そこで、フライトごとに仮のゲートをアサインして、出発直前にゲート変更のアナウンスをして、乗客を本当のゲートへ移動させる。この方法で 混雑を緩和している。

乗客からすると、無駄に歩かされ、運動不足を解消したい人なら良いが、通常はかなり不評だ。
以前は、何も言わずにゲートの変更をしていたが、最近は、航空会社も正直になって、チェックイン時に、「これは仮のゲートで、後から、最終のゲート・アサインがアナウンスされる。」と言われることもある。

コリアンTV (2013年4月)

以前、ベトナムのフエの王宮の中でも見かけたが、メーカー名がでかでかと表示された韓国の液晶テレビが置かれていた。何も説明書きがなくても、これは韓国メーカーから寄付されたものと読み取れる。公共の場で大きい文字のメーカー名と商品が使われているのは、多大な宣伝効果がある。真似するのはイマイチとも言えるが日本も見習うべきやり方であろう。


(以下、2017年12月追加)

韓国のメーカーが宣伝上手で、日本メーカーも頑張って欲しいなと思って取り上げた話題だが、先日、ベトナムのダナンの博物館に行ったら、写真のコンペティションで、スポンサーのCanonの名前が作品ごとに登場して、宣伝の効果を十分感じられた。最近は CNNでも、日本政府が お金を出して日本の宣伝をしているのをよく見かけるし、東京オリンピックに向けて、東京の宣伝をしているのも頻繁に見かける。日本の政府やメーカーも結構 頑張っているのだろう。



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