米国で新聞を読む

2003年6月


以前、香港の新聞が楽しいと紹介したことがあるが、米国でも新聞を読むのも楽しい。

最近はインターネットで新聞を読めるので、紙の新聞は買わなくてよいという意見があるかもしれない。確かに、日本に居ながらにして米国の新聞を読むことができるインターネットは便利だ。しかし、米国に行った場合には、紙の新聞も捨てがたい。空港で、簡単に手に入るし、フライトの待ち時間や機内で読むのに最適だ。ラウンジにも置いてある。
私の場合は、米国のファーストフード店に入り、朝食を食べながら、と言うかコーヒーを飲みながら、新聞を読むのが最も楽しい。

新聞にもよるが、値段も 日本の新聞と比べて 通常かなり安い。
最近 値段が変わってしまったが、平日でも とんでもなく分厚いLos AngelesTimesは、ずっと25¢で売られていた。SFOには しばらくご無沙汰しているが、半年前に行った時には、San Francisco Chronicle, San Jose Mercury Newsは それぞれ35¢、25¢という従来どおりの値段を維持していた。ニューヨークに行って New York Timesが1ドルもしていることを知って、びっくりしてしまったが、この値段は異常で、例外中の例外と言えるだろう。

読む内容は人それぞれだが、日本でも、スーパーの特売のチラシを見るために、新聞を購読している人も多いように、米国でも同様に チラシを見るだけでも楽しい。私の場合も、チラシを見て家電屋へ直行していることがよくある。 
Classifiedの欄で、安ホテルの情報や、1週間単位で借りられる部屋の情報が出ていたりすることもあり、旅の参考になる。
天気予報も、通常1面 割いてあり充実している。これから旅行する先の天気もすぐに分かるし、4、5日先までの予報も 情報が詳しい。
日本のテレビのスポーツのコーナーでは、日本人大リーガーの活躍だけを紹介しているが、米国では どのように報道しているのかを比較してみるもの楽しい。

最後に、最近読んだ面白い記事を紹介しておく。
Wall Street Journalに載ってあったBill Gatesの投書で、表題はWhy I Hate Spam
というもの。
最初から、いきなり笑わしてくれる。
「私のところにも沢山のスパム(ジャンク・メール)が来るが、たいていは、いかに借金苦から抜け出すかとか、短期間に大儲けする方法といった金銭に絡むものである。」とのことだ。世界一の金持ちに対して、釈迦に説法。相手構わず送りつける、まさしく スパムであろう。

Why I Hate Spamという表題のこたえは、私のHotmailのメールボックスの中がスパムだらけであることからも この記事を読むまでもなく明らかだ。つまり、スパムにメールボックスも、通信路も大幅に荒らされ、邪魔され、これに憤慨しているということが書かれている。
そして、スパム対策のこれまでの取り組みと、今後に対しての提案が書いてある。スパムを振るい落とすフィルタに学習機能を持たせたり、スパムの送り手のデータベースを強化したり、よく見かけるようにADV:をメールの冒頭に付けるのを義務付けるといったことがそれだ。ただ、MSのやることに批判的な人も多く、議論になりそうだし、笑いとは関係がないので、ここでは この辺にしておく。

大金持ちのBill Gatesなら、沢山の人間フィルター(秘書)がいる、または、持てるから問題ないはずだ。そういったことを議論、詮索したくもなる。


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