スカイチーム悲し

2007年4月





飛行機にカバンを預けては 壊され、何度 新たに買ったか分からない。その繰り返しで、またカバンを買う羽目になり、マイアミのダウンタウンで Skyteamと書かれたキャリーバックを見つけた。こんなものを、白昼、米国の国内で売れるのは、マイアミぐらいかと感心しながら、名前に惹かれて、ついつい買ってしまった。 先日訪れたシリコンバレーのベトナム人街では、東南アジアと同じで、怪しい円盤が、安値で売られている。それと同じようなことかと思ったりもしたが、店の韓国人オーナーに聞いたところ、問題ないと言うことだった。

とにかく、買ったものは使うしかないので、空港でNWに乗る時に、他の乗客から冷たい視線を浴びるのを危惧しながらも、そのカバンを使い始めた。米国から機内持込で日本に持ち帰り、さらに、フィリピンに帰るのにも使ったが、そちらは、荷物が多いので チェックインで預けた。 NGO/MNL(NW), MNL/DGT(5J), DGT/MNL(5J) わずか3回預けただけだった。マニラで、カバンを引いて 歩き出すと何かおかしい。調べてみると、荷物を預けている間に、カバンをぶつけられたようで、一部が壊れ、片一方の車輪の軸が曲がってしまっていた。 空港の内部で見つければ、クレームと付けに行くところだが、空港を出てしばらく移動してしまったので、泣き寝入りするしかないと考えた。フィリピンのことなので、空港を出てから壊したのだろうと言いがかりをつけられそうだからだ。

確かに安物のカバンではあるが、余りにも短命なので、呆れるしかなかった。それでも 飛行機で預けなければ、5年は使えたと思う。以前紹介したもっと小さなカバンは、同様に安物だが、7年目で今だ現役である
フィリピンでも、飛行機にカバンを預けて何度も壊されているが、うまく空港で見つけて、修理してもらったこともある。ダバオに到着した時のことだ。やはり安物のカバンで、航空会社が数百円の費用を負担して修理してくれた。安物のカバンまで修理する業者があることがわかり、その事実が一番嬉しかった。電化製品でも、靴でも、ポンコツの軽トラでも何でも、手軽に、安い費用で修理して また使うのが、フィリピンの良いところだ。

マニラで壊された スカイチームのキャリーバックには、さらに別の話がある。一緒に移動した日本人も、キャリーバックを預けたのだが、そちらは、硬いタイプのもので、値段も高そうなので、なにも言わなくても、航空会社の職員はワレモノのタグを付けた。それで、壊れずに済んだ。
これに比べて、私の方は まさに 「安物買いの銭失い」であったと言える。高かそうで、しかも壊れそうなカバンにしておけば、フィリピンでは、壊されないだろうとも予想できる。
私の場合、ほとんど安物のカバンしかないが、値段が10倍以上するカバンもあるにはあって、それは家に置いてある。しかし、壊されるともったいないので、フィリピンへ持って行くことはない。ジレンマだ。


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