5Jで到着した空港で寝れるか?

2011年11月作成
2013年12月更新



(→2013年12月追加、サイゴン空港での実績)

5J(セブパシフィック航空)を利用して、マニラに深夜に到着して、次の朝やはり5Jに乗り継いで出発するなら、そのままT3のベンチなどで寝ておいた方が良さそうだと以前に説明した。 ここでは、これと方向が反対で、5Jでフィリピンから出発し、その他の国へ行く場合、到着した空港で寝れるかという話である。

5Jは、昼間は国内線、深夜は国際線を運行し、機材を有効利用するのが基本なので、5Jでフィリピンからその他の国に到着した場合も、深夜になることが多い。到着空港によっては、空港のベンチで適当に仮眠しておいても問題なさそうな場合もあるし、反対に、いかにも危険でやめた方が良さそうな場合もある。

その参考情報をここでまとめたいわけだが、題名と矛盾するような物言いになってしまうものの、できれば深夜には到着しない方が良いというのが、旅の鉄則である。さらに言えば、空港で寝ていては物を取られるかもしれないし、安全なホテルに泊まったほうが良いというのが普通であろう。ここでは、それらは承知の上だが、安いチケットを使っているので、それなりのリスク覚悟で、空港に泊まって予算を節約したい場合ということになる。

実際に私自身で試した実績がないので、寝ていたら空港の職員に追い出されるかもしれないし、ここでの情報に保証があるわけではない。この情報を参考にしてもらって、自己責任で試してもらいたいとしか言えない。ただし、マニラのT3と同様、多くの乗客が夜寝ているバンコク、クアラルンプール等の空港は、まず問題なかろう。

実際に自身で、最近空港で寝てみたことがあるのは、マニラのT3を除くと、範囲外のマイアミとタンパがある。どちらもベンチが沢山あり寝る場所には困らなかった。マイアミでは他にも寝ている人が少なからずいたので安心だったが、タンパでは他に空港で寝ている人など見かけず、警察に職務質問されないかという不安はあった。

香港

最近 HKGを利用したので、寝るのに都合の良さそうな場所を物色したら 沢山見つかった。ただし、5Jの香港行きは、日中の便が多いので、まずはそちらの利用を考えるべきだろう。さらには深夜も空港バスは運行しているので、いつでも容易に市街地に出られる。深夜でもチェックインできるホテルに向かうのが普通であろう。 ただし、安宿の場合には、深夜2時頃到着しては入れてくれるのか不安はある。

出発ロビーの端の方のベンチ

出発ロビーの中ほどのベンチ

到着ロビーの端の方の長椅子

シンガポール

香港と同様、5Jのシンガポール便は本数が多いので、わざわざ深夜到着便を選ばなくても良さそうだが、深夜便が極端に安い場合には、そちらを選択したくなることもあろう。

チャンギ空港は設備が充実しているので、寝るところは困らないと一般的に言われて まずは安心とも言える。しかし、5JはLCCターミナル(バジット・ターミナル)に到着し、そちらは、先日利用したところ、寝れるような感じではなかった。地下鉄が出るT2までシャトルバスで移動し、そちらで寝る場所を探すことになろう。

私の経験では、初めてシンガポールに来た時には、UAでチャンギ空港に到着し、空港でインド人街の安宿を紹介され そちらに泊まった。決して安いとは言えないのに 部屋は狭くて汚く、外れであった。そこで、二回目の到着時には、空港に泊まった覚えがある。しかし、T1だったかT2だっかも覚えていない。到着フロアに沢山ベンチがあったので そこで寝たが、他に寝ている人は見かけなかった。少なくとも、その時UAで到着した客の中で空港で寝た乗客は私だけで、全体でも 数百分の一以下の割合と言えそうだった。しかし、それは10年以上昔の話で、今はLCCが勢力を伸ばしている時代であり、空港で寝る人は増えているはずだ。 

もしも、チェックイン荷物がない場合には、入国審査は次の日に先延ばしして、ターミナルの中で長いすを探して寝た方が快適と 言われている。しかし、この手は、LCCターミナルでは使えそうにない。

チャンギ空港出発フロア泊りの実績 (2012年3月)

2012年3月に実際にこの空港で寝てみたので、結果を紹介しておく。以前にも一度チャンギ空港泊の経験があるが、新しいターミナルになり、大きく事情が異なっている。
今回は、5Jで到着した後、空港に寝たのではなくて、UAの早朝便に乗るため前泊した。この便には、これまで10回以上乗っていて、いずれも、早起きしてホテルからタクシーで空港に向かったが、話のネタというより、節約目的で空港に前泊することにした次第である。UAは新しいT3からの発着で、LCCの5Jとは違うが、5J で到着しても、T2行きのバスに乗った後、少し歩けば簡単にT3まで行くことができる。

夜 空港に行ってみると、深夜発のフライトに乗る人が沢山いたが、フロアの端の方は空いていたので、端の方のベンチで寝た。長椅子というよりは、一つ一つの椅子が少し離れているが、それらの上で何とか横になって寝ることができた。フロアの端の方の一部でじゅうたん敷きのところがあり、そこで寝ている空港泊まりの上級者を見かけた。寝袋持参で、横のベンチには寝ないで、じゅうたんの上で寝るあたり、上級者と呼ぶに相応しい所業であろう。

明け方、チェックインカウンターの方に向かうと、そちらには、多くの人がベンチで寝ていた。

T3のベンチ
一つ一つが離れていて、横になって寝るのには少し快適さに欠けるが 何とか寝られる。

T3出発ロビーの端の方の深夜の様子
当然だが閑散としている。

椅子の上でなくて、
じゅうたんの上で寝る人

クアラルンプール

しばらく空港を利用していないので 最新の状況は分からないが、以前行った時に見たところ、空港で寝ている人は多かった。この空港で寝るのは 特に問題なさそうだ。

出発ロビーで寝ている人@KUL

北京

最近空港を利用したので、寝る場所を探してみた。チェックインカウンターの前に、三種類の長椅子があるので、そこで寝れそうだった。空港は巨大なので、探せばいろいろ見つかるはずだ。ただ、冬場だと、深夜に空港が十分暖かいかどうかという不安がある。

本題と外れるが、以前 成田からUAの北京便があった時には、何度か この空港で客引きに引かれて、近くのホテルに泊まったことがある。空港との無料送迎が付いて、200元余りの値段であった。慣れない場合にはそちらの方が安心かもしれない。英語の客引きなら良いが、日本語の客引きは要注意という噂もある。私の時には、北京語でまくし立てられ、「少し」というのがうまく北京語で言えなくて、馬鹿にされた覚えがある。

チェックインカウンター前の長椅子(T3)

搭乗口付近(T3)
これが出発ロビーにあれば良いのだが

北京国際空港T2出発フロア泊りの実績 (2012年6月)

北京に5Jで到着し、深夜1時頃から明け方の列車が出発する頃まで、空港で泊まってみた。出発フロアには、翌日の朝のフライトを利用する乗客が沢山寝ているので、そこそこ安心ではある。ただし、90年代に北京で貴重品一式を盗まれた実績のある私としては、これなら100点満点だと言ってお薦めするわけではない。空港で寝るのは当然盗難等のリスクがあるのを認識願いたい。

出発フロアには沢山ベンチが並んでいて(下の左の写真)、深夜には沢山人が寝ていた。ただし、肘掛があって、横になって寝るには少し窮屈そうだ。これに対して、出発フロアの端の方の自動販売機の置いてある一角には、仮眠に最適な長椅子が置いてある(写真右)。これが確保できれば、十分寝れるだろう。

T2出発フロアのベンチ

T2出発フロアの端の方の長椅子

上海

実際にこの空港で寝た経験は無いが、北京同様大きな空港で、ベンチもあるので、何とかなるはずではある。

浦東空港の出発ロビーのようす

広州

空港は何度も利用しているが、他と同様自身で空港で寝た実績はない。しかし、大きな空港なので、寝る場所には困らないはずだ。

空港バスは、フライトが到着する時間帯は、営業していると言われているので、バスがあればそれに乗り、広州駅前まで行き、横のホステル(個室)に泊まれば、安く済みそうだ。

台北

桃園空港は、かなりの回数利用しているが、残念ながら空港で寝た経験はない。空港バスが運行されていれば、台北に出て、深夜でも安宿を探すのは そんなに難しいことではないからだ。この空港で寝た人の経験談をインターネットで読んだこともあるし、椅子は十分見かけるので、なんとかなりそうではある。

バンコク

こちらは、乗り継ぎの空港としてメジャーなので 別途まとめたが、特に問題ないはずだ。空港で寝ている人を沢山見かけた。




寝るのは避けた方が良さそうな空港
ジャカルタ・サイゴン・ハノイ

サイゴンとハノイでは空港を利用したことは何度かあるが、ジャカルタは行ったことも無い。インターネットで検索したら、良い話はほとんどなくて、治安が悪いので現地の人も空港に長くいたがらないそうだ。空港の到着ロビーには、カモを物色している雲助タクシーの運転手が沢山待っていそうだし、さっさと移動してしまいたいところだろう。タクシーでホテルに向かうということだろう。

サイゴン・タンソンニャット空港で寝たという知り合いが二人いるので、ここで寝るのは なんとかなりそうだとも言える。一人は、300mほど離れた国内線のターミナルに行き、そこのベンチで寝たそうだ。もう一人は、国際線の到着ロビーから階段を上がったら、人が来ない良い場所があったということだ。しかし、前者は、かなり疲れそうな場所で、後者は待合の場所でもなくて、追い出されることがあるかもしれない。 さらには、国際線の出発ロビーのベンチで寝るのが良さそうだという人もいるが、入り口で航空券のチェックをする人が待機しているので、入れてくれないかもしれない。私の案では、国際線の出発ロビーの外側にコーヒーショップがあるので、そこで時間をつぶしてはどうかと思う。 どれもこれも完全ではなくて、諸案の中から、その都度 良さそうな場所を試してやれば、何とかなるのかもしれない。しかし、それでも確実とは言えない。私の場合は、フィリピンと日本の移動の途中で利用していて、往路と復路の選択ができるので、毎回最後のサイゴンとして利用している。最後には、バスでやってきて、深夜に5Jのマニラ行きに乗っている。

(以下、2012年6月修正)

ハノイ・ノイバイ空港は、それほど大きな空港ではなくて、特に出発ロビーは混雑していて、ここで寝ていては荷物も不安だ。これに対して、1Fの到着ロビーはフライトの到着時以外は人は少なく、ベンチもあるので、寝ることもできそうだ。しかし、盗難の心配がありそうで、お薦めできない。

2011年2月、午後11頃中国南方航空で到着したところ、まだ空港バスがあったので、それに乗ったが、町中に行っても、開いている安宿を見つけられず苦労した。深夜の2時に、旧市街をウロウロしていたが、宿で開いていたのは1軒だけで、80ドルと言われた。高いというと、ホテルの従業員が電話して、25ドルの宿を手配してくれた。一緒に行くとシャッターを開けてくれた。翌日からは、10〜15ドルの宿に移った。
5Jに乗ろうというような人は、高級ホテルを目指さないだろうから、深夜到着の場合、遅い時間には安宿が開いていないというのは、大きな問題であろう。そこで、そこで、ハノイ+ホステルで検索してみたら、24時間受付のホステルが結構見つかった。予め深夜も受け入れてくれる宿を見つけて、連絡して確認してから行くべきだろう。しかし、それでも、ハノイは空港ボッタクリ・タクシーで有名で、深夜 宿にたどり着くのが一苦労である。

ハノイ、ノイバイ空港の1F 到着ロビーのベンチ

サイゴンでの実績 (2013年12月追加)

出来れば、サイゴン・タンソンニャット国際空港で寝るのは避けたかったが、フィリピンから日本に帰る途中で、最後に中国から日本へのフライトを利用しようとすると、サイゴンからベトナムに入るのが便利だ。すると5Jは深夜到着なので、バジット・トラベラーは、空港で寝るしかないということになる。そう言いながら、同じ飛行機でやってきた人たちが、空港で寝ているのを見かけなかったので、空港で寝るのは かなり特殊と言えよう。

知り合い二人からの情報で、一人は国際線ターミナルの二階、もう一人は国際線出発ターミナルで寝たという話を聞いていたので、どちらかを試すつもりだった。出発フロアの方は、チケットをチェックする場合があり、今回は、2階で寝ることにした。先に一人寝ている人がいたが、ほとんど誰もいなくて、これを安全というのか、危険というのか、その辺は判断が難しい。
左下の写真の場所は、窓の横で人が寝ているが、そこには、「ここに座るな」という注意書きがあった。寝ているので大丈夫と思って、先客は寝ていたのかもしれないが、そこは避けて、端の方へ行くと、何も書かれていなかったので そこで寝た。同様に床ではなくて、一段高い窓の横である。

国際線、国内線ともロビーの外側には、出発、到着それぞれ、ベンチがあり、そこでも寝ることは可能だが、人が多いので、荷物に不安があるので、避けた方が良さそうだ。

二階の窓の横が
寝るのに良さそうだった。

国際線 出発ロビーの中

国内線ロビーの外のベンチでも
寝ている人を見かけた。



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