盗難アジア

2011年8月



盗難の舞台となったハジャイのパシフィック・ホテル

「盗難アジア」をGoogleで検索してみると、沢山ヒットする。しかし、東南アジアよりも盗難アジアの方が数が多くて、勝手に訂正後 東南アジアの方も数に加えているようであり、数字はよく分からない。以前は劇団 盗難アジアもあったようであり、盗難アジアという言葉が広く普及していることは間違い無さそうだ。 

これまで自分自身の盗難の被害と言えば、フィリピンの自宅での盗難を除けば、以前に紹介したように 北京で貴重品一式を盗まれたくらいで、その後はほとんど問題なかったのだが、先日タイ南部のハジャイのホテルで現金を盗まれた。いろいろな国のお金の残りが混ざった中から少しずつ盗まれ、合計3万円分くらい無くなっていた。

マレー半島縦断の途中、バスの乗り継ぎでハジャイに一泊した。既にハジャイには何度も泊まっていて、以前から繰り返し泊まって問題がなかったホテルに今回も泊まろうとしたが、改装中で閉鎖されていた。そこでその前にあるパシフィックホテル(Pacific Hotel)に泊まった。場所は駅から4筋目くらいの通りを少し右に曲がったところにある。(住所:149/1 Uthit 2 Rd., Hatyai. Tel (074)245202)

ホテルのフロントでチェックインしようとすると、みんな寝ていて、いかにも暇そうだった。パスポートが必要なので、その時、かばんの中からパスポートの入った貴重品袋を出すのを見せたのが良くなかったと、後から思う。

部屋に入り、しばらく休憩してから 食事と両替のため外出した。現金を沢山持ち歩くのも安全ではないので、ドル、円などを、部屋に幾ら、財布に幾らと、その配分をかなり思案してから外に出た。たまたま両替に行くところだったので、少し多めに外に現金を持ち出したので、その分1万円くらいは盗まれる金額が少なくて済んだのではないかとも思う。

外出して、両替も済ませてから部屋に戻ったら、かばんの様子が少し変わっているように思えた。貴重品袋は鍵をせずに、かばんの中に入れてしまっていたのである。両替を済ませたタイバーツも含め、内、外の配分調整のため再度お金を整理しようとしたら、米ドルが足りない。おかしいと思って 詳しく調べるといろいろ足りない。例えば、マレーシアのリンギットは、その前にペナンを出る時には、RM50が10枚あった。普通はそんなに細かく覚えていないが、その前にマレーシアに来た時の古いお札を比較のため残しておいた。それが無くなっていたので間違いない。

結局RM100 、100米ドル、50シンガポールドル、2000台湾ドル、それに人民元もなくなっていて、合計3万円ほどになるかと思っていたが、円高で、少なめになるかもしれない。ただし、ベトナム丼とフィリピンペソがなくなっていないので笑ってしまった。

ホテルの鍵のかかった部屋で盗まれるのは、従業員も関係していて、従業員にクレームをつけても仕方ないと思い、直接警察に報告に行った。もちろん、この状況で現金が帰ってくるとは思っていなくて、その手の報告が警察に複数上がってくるようになれば、警察も動いてくれるのではないかと期待してのことだ。

警察と言えば、数年前、マジュロで自転車を盗まれた時のことを思い出した。その時も同様に、自転車が返ってくるとは思わないが、警察に報告にだけは行った。そうしたら、1年前に 青年海外協力隊の人が同じ場所で自転車を盗まれた時の状況を説明する注意喚起のビラが貼ってあった。教訓を生かせなかったことに自笑してしまった。



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