無料航空券でマイルを貯める旅

 〜 カンクン編 〜 

2000年3月作成
2001年10月更新



第一部 行き帰りとフライト



無料の航空券でもマイルが貯まった

昨年ロサンゼルスでオーバーブッキングに遭遇した。その時、ボランティアをしてもらった旅行券(バウチャ、Transportation Crediit Voucher)で、カンクン(Cancun)まで行って来た。航空会社はNW。 旅行券が使える最も安い航空券として、ワールドバリュースーパーを使ったが、これでもマイルがもらえた。3月にして、もう一度米国に行けば、来年度もGold Eliteを維持できるようになった。フィリピンのシキホール島へ行くためのマイルも貯まった。 航空券は、税金まで含めて無料。おまけに、6フライト中5回もファーストかビジネスクラスにアップグレードしてもらえ、メキシコ料理もたっぷり堪能できた。まさに、良いことずくめのカンクン行きであった。


経路

関空/ロサンゼルス/ミネアポリス/カンクン/ミネアポリス/ロサンゼルス/成田

行きの関空、帰りの成田、目的地のカンクン。それから帰りのロサンゼルスを指定したところ、このような経路になった。

経路を決めるにあたり、航空会社から以下のような説明を受けた。
ワールドスーパーバリューでカンクンまで行く場合、帰りに西海岸に立ち寄るなら、行きにも西海岸に立ち寄らないといけない。

そこで、行きもロサンゼルス経由になった。さらに、この便は、関空発ロサンゼルス経由、ミネアポリス行き。つまり、同じフライト番号の便が、ミネアポリスまで飛んでいた。その結果、もう一本遅れて、約6時間後の便にされてしまった。同名の便だと、直行で行ったと見なされるのだろう。


関空のワールドクラブ

関空のワールドクラブは、キャセイ航空のファーストクラスのラウンジを兼ねていて格式が高い。NWのビジネスクラスの乗客は利用できず、門前払いされる。部屋はそれほど広くはないが、時間帯を選べば、空いているのでお薦めである。残念ながら、寿司やオードブルはないが、アルコールを含めた飲みもの一式と、おつまみが置いてある。


ロサンゼルスでフライト前倒し

行きのロサンゼルス(LAX)での乗り継ぎが約6時間後。しかし、良く調べると、もう一本早い接続便があった。そこで、LAXのワールドクラブに行って、フライトの前倒しを御願いしたところ、変更手数料75ドルが必要と言われた。3時間程前に着くために75ドル払うのはばかばかしいので断った。
これまで、UAのレッドカーペットクラブでは、チケットの種類によらず、前倒しを断られたことはなかったので意外であった。しかたないので、ラウンジで、飲み物、食べ物を一通りいただいて、休んでいた。
しばらくして、前倒し便のゲートへと向かい、この便で行けないかと頼んだところ、簡単に前倒しに応じてくれた。もとの便の席はアップグレードされていたが、この便でもスタンバイ後、無事アップグレードしてもらえ、ミネアポリスへと向かった。


ミネアポリスのトランジット・ホステル

ミネアポリスには、City Lake International Houseというホステルがある。
ユースホステルの協会に入っていないので、会員で無くても良い。空港からだと、時間は少しかかるが、市バスで行けるので安く上げたい人にはお薦めである。


雪のち真夏

ミネアポリスでは、3月でも日によって雪が降る。一方、カンクンは熱帯。この2都市は時差が無く、3時間余りのフライトだが、場合によっては、気温差が30度以上ある。衣類に注意。

雪の降るミネアポリス 真夏のカンクン


カンクン安宿探し

目的地のカンクンに着いて分かったが、宿代がとても高いのである。12月〜4月頃はハイ・シーズンで特に高い。ビーチリゾートがあるホテル地区では一泊100ドル、200ドルが当たり前。ダウンタウン(セントロ)でも、空港の案内所では、50ドル以下はないと言われる始末。結局、直接ダウンタウンまで行き、そこで探したが、それでも最低で25ドル(220ペソ、US$1=約9ペソ)。米国でも、アルバカーキやデイトナ、ラスベガス等では20ドル以下のモーテルがあるのに、物価が安いはずのメキシコにあるカンクンは、とんでもなく高いのである。 
そこで、次の日は安宿を求めて、カンクン沖合いの島イスラ・ムヘーレス(Isla Mujeres)へと向かった。この島へは、カンクンのダウンタウンからバスに15分くらい乗り、さらに船に20分ほど乗ると到着する。こちらはホテルで一泊150ペソくらいから。格安のホステルもあった。

カンクン沖合いの島イスラ・ムヘーレスの安宿

HOTEL OSORIO
@Av. Juares y Madero,Isla Mujeres

1つ星。ハイシーズンは1泊150ペソから。他にも同レベルのホテルが5軒ほどある。

Hostel POC-NA
@Calle Matamoros, Isla Mujeres

ドミトリー 一泊39ペソ。


宿探し @2001年10月

MARIA LETICIA APTS
@Juarez通り、Isla Mujeres

インターネットで見つけた比較的安めのアパート。オフシーズンで、1日26USドル。広くて、新しくて綺麗で、クーラーも効いているし、テレビもあり、とにかく、おすすめ。二人で泊まれば、一人当たりは、とても安くて済む。それでも、さらに安いところもあるので、予算と要相談。

HOTEL JERUSALEM
@Tulum x Cerad,
downtown Cancun

シングル100ペソ、ダブル150ペソという垂れ幕が出ていた。ダウンタウンの観光客とは無縁の場所にあり、安い。


カンクン空港でのちょっとしたトラブル

カンクンからの帰り、空港での出来事。

飛行機が遅れ、いくつか空港の欠点に気付いた。

まずゲートの割り当てが、直前にならないと決まらない。出発予定時間の30分前になって、やっと電光掲示板に表示された。1時間前に搭乗口に来るよう地上職員から指示されていたので、ゲートを探して、ターミナルをぐるぐる探し回ったが見つからず、苦労した。
さて、30分前になりゲートが決まったが、出発時間になっても、航空会社の職員は誰も来ない。遅れることについて、何の表示もアナウンスもない。
メンフィスからカンクンに飛行機が到着して、その後、ミネアポリスに行くことになっていたのだが、その便がいつ着いたのかさっぱりわからない。到着予定時刻が示されていただけであった。

出発予定時刻を5分程過ぎて、やっと職員が現われた。しかし、出発が遅れるというアナウンスはない。予定時刻を20分過ぎて、15分後に搭乗を始めるというアナウンスがあった。しかし、それまでに、沢山のアメリカ人が、ゲートに詰めより、いろいろ文句を言っていたので、地上職員の若いおねえさんは、今にも泣きそうな様子であった。

搭乗が始まったが、今度はゲートが変更になっていた。隣のゲートなので大きな問題はなかったが、なんの予告もなく、ゲートが変更になり、またまた、クレームを付ける人が出てきて、係員はさらに困惑していた。

結局、約50分遅れて出発。目的地のミネアポリスには30分ほど遅れて到着した。

日本の企業のように、改善提案の制度があれば、提案の宝庫のような気がするが、そのような制度は、ここではないのであろう。


揺れた機内の食事

カンクンからミネアポリスに向かう飛行機はメキシコ発なので、メキシコ料理が出されるものと期待していた。しかし出てきたのは、メキシコビールのTECATEだけ。料理はアメリカン。代わりに、メキシコ湾産の強力な雷雨の揺れをご馳走してもらった。
勇敢なパイロットが果敢に入道雲に中に突っ込み、 写真のように、食事中やたらと揺れた。
しかし、ワインがこぼれないよう、しばらくグラスを手に持っていたらおさまり、ひと安心。

最初は安定 メインディッシュで大揺れ やっと積乱雲から抜けた

さて、ここで余談をしたい。

パイロットの勇敢さでは、UAの方が一枚上手である。

5年ほど前、台北の知人に会いに行った帰りのことである。この頃は、まだ、UAの成田・台北間のフライトがあった。帰る日になり、台北は、台風で暴風雨になってしまった。風で飛ばされそうなので、台北駅前の歩道橋を渡るのをあきらめ、タクシーで道を横断したほどであった。

空港に着くと、軒並みフライトは遅れていた。台風は日本流に言えば、超大型で猛烈な強さであったが、直撃は免れ、次第に台湾を離れ北上しているところであった。そこで、何時間か待てば収まるだろうと、各社、台風が行き去るのを待って、4〜5時間出発を遅らせていたのである。

しかし、UAだけは違っていた。予定を変更することなく、勇猛果敢に横風の中、平気で飛立っていった。おかげで、定刻どおり成田に到着。米国へ行く乗客は、乗り継ぎ便に無事、間に合った。 UAは勇敢だ。

しかし、やはり、台風の時には飛ばないで欲しい。


ミネアポリスで失敗
I94Wがない!

ミネアポリスに帰ってきて、入国審査官から、「I94Wがないではないか。どうしたのだ。」と、詰問された。往路メキシコに行く時に、誤って返してしまったのであった。カンクン行きに乗る時に、地上職員に渡したら、受け取ってくれたので、安心していた。米国から、カナダかメキシコに行ってまた帰って来る場合には、I94Wはそのまま持って行けば良いのを忘れていた。

結局、次から間違えないようにと言われ、新しいI94Wで入国できた。

ミネアポリスの入国審査官によれば、滞在が3か月以内なら、米国からカナダ、メキシコへ行く時には、I94Wをそのまま持って行けということであった。
これに対して、以前、シアトルからバンクーバーに行った時には、UAの職員によると、滞在が1週間程度なら、そのままI94Wは持っていき、それ以上なら返還するようにとのことであた。

両者の指示は少し違うが、米国の滞在期間を延長したい時には、I94Wを一度返してしまえば良さそうである。


ミネアポリスのワールドクラブ

中は広く、軽食を取る人のためのテーブル席も沢山あり、便利な造りになっている。


Lot C
ロサンゼルス空港でのバジットトラベラーのキーワード

ロサンゼルス空港から市バスで安く町へ出たいなら、Lot Cが大切なキーワードとなる。ここに市バスの停留所があるからである。
空港に着いたら、無料のLAX ShuttleのLot C行きに乗れば良い。Lot Cまで行き、ここでサンタモニカ行きBig Blue Busや、ロサンゼルス市内へ行くバスに乗り継げる。


ロサンゼルスのトランジットホステル

ロサンゼルスには、沢山のホテル、モーテル、ホステルがあるが、治安、観光、価格、空港へのアクセスなどの面からサンタモニカのホステルがお薦めである。バスの料金が50¢と安いのも魅力である。サンタモニカのユースホステル(YH)や、ベニスビーチにたくさんあるホステルを利用できる。

写真のCotelは、サンタモニカのYHが一杯になった時に、替わりに薦められるところ。 日本人も結構泊まっている。

Cotel @ Venice, Santa Monica

(参考) 都市情報 カンクンミネアポリスロサンゼルス


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