故宮博物院

April 2002


故宮博物院

故宮内は写真撮影禁止
こちらは、メトロポリタン
美術館で撮った類似品

台北に観光で見に行くところが たくさんあるかと聞かれたら、簡単には「はい」とは言い難い。しかしながら、私にとっては天下の故宮を見に行くだけで充分なのである。歴史や美術品に興味がある人にとっては、すべてそうであろう。

展示品

四庫全書、太平御覧といった歴史の時間に名前だけ聞いたことがある書物も現物を見れる。印刷物でも皇帝御覧の印が押してあり、稀少価値が高そうだ。

陶磁器は、英語でChinaと呼ばれるくらいであり充実している。個人的には清の時代の陶磁器がカラフルで気に入っている。日本人サービスのためか、今回は、佐藤栄作夫妻が寄贈するしたという、唐三彩も展示されていた。

その他、甲骨文字、商・周の時代の青銅器、各時代の書画、彫刻、玉器など展示は充実している。

故宮サバイバル術

実際には、ふらっと故宮へ行ってみても、どれだけすごいのか、なかなか分からないものだ。無料のツアーもあるが、中国語と英語だけ。 そこで、すこし怪しい領域に入るのだが、サバイバル術を紹介する。 
故宮では日本人の団体が多い。大抵5組以上の日本人の団体が館内を見学している。彼らには、日本語をしゃべる現地人のガイドが付いていて、展示品の解説をしているのである。 これに、金魚の糞のように付いて行ったのでは、無銭飲食のようで、少しまずいだろう。しかし、有名なお宝を眺めて、その場にしばらくいれば、日本人団体がやってきて、ガイドが解説を始めることだろう。勝手にやってきて、解説が聞こえてしまうくらいのことは許される範囲だ。また、歩いているだけで、よく日本人団体と一緒になってしまう。たまたま、少しだけ一緒に歩いて、解説が聞こえてしまった程度なら、仕方がない。このようにしていて、自然と日本語の解説が耳に入ってきて、何度も故宮に足を運んでいると、自然と展示品に詳しくなるのである。

また、故宮に行ったら、少し割り高だが、4Fの喫茶店に入ってみることをお薦めしたい。そして、ここに来たならば、コーヒーではなく、烏龍茶を飲んで、中国のお茶菓子を試して頂きたい。お茶を飲んで、十分休憩してから、再度展示品を鑑賞するわけだ。

故宮への行き方は、中華路か重慶北路から304番のバスに乗ればよい。そのまま故宮まで行ける。また地下鉄で士林まで行けば、304番も含め、他にも故宮まで行くバスがあり便利である。


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