モバイル教室 Rev.Bの試作

2012年2月




モバイル教室Rev.Bの試作品

一昨年からモバイル教室の作成に取り組み始め、最初のバージョンは既に紹介したように、現役で活躍中である。ただし、プレハブにするつもりが、設計した先生がプレハブの何たるかが分からず、いくら説明しても理解してくれない。その結果、分解・組み立て、そして移動が非常にやっかいなものになってしまった。中間部品(Sub Assy)という発想がなくて、プログラミングするのに関数、サブルーチン、モジュールを使わないようなもので、ボルト・ナットを大量に買わされる羽目になっただけでなく、すべてが面倒なものになり、ここで、文句をたらたら書きなくなる気持ちが伝わるはずと言いたくなる代物になった。

そこで、改良すべく 続くRev.Bの製作を思い立った次第である。と言っても そんなにたいそうなものではなくて、タイでよく見かけ、フィリピンのルソン島、セブなどでも既製品を販売しているものを参考にした。フィリピンの言葉のプロック(Purok, Waiting seat)を竹と茅葺でつくったもので、できるだけシンプルにして、さらに、組み立て分解が簡単になるように工夫した。

主要な中間部品は、椅子に柱がついたものが二つ、屋根の片面ずつが二つ、それに屋根のフレームの合計5点である。柱付きの椅子二つを竹の棒でつなげば 本体が完成し、その上に屋根のフレームを載せ、さらに茅葺を乗せて全体を固定すれば出来上がり。固定には、竹と竹をつないで固定するのに使う紐のようなものをぐるぐる巻く。

1.椅子の片方 2.もう一方と竹の棒でつなげば
本体の出来上がり。
3.屋根のフレームと両側の茅葺
合計3点
4.本体に屋根のフレームを載せる。 5.茅葺の片側の載せる 6.もう一方の茅葺を載せ、必要なところを固定すれば完成。
ほどなく、近所の人がくつろぎだす。
ただし、これは目的外。

しばらくは、ラーニングセンターの前に置いて、耐久性などに問題がないか確認してから 山の中に持って行き、モバイル教室として活用する予定である。

さて、これができたところで、新たなRev.Cを考えてみた。できれば移動図書館としても使えた方が便利である。ところが 今時はパソコンのハードディスクにデータを入れておけば、大量の本と同等の値打ちがあり、百科事典でも入れたノートパソコンを貸し出せば十分だとも言え、それは既にやっていることである。本も少し保管でき、パソコンその他の機材もしまっておければ便利で、それには屋台のようなものが良さそうである。

別な観点から言えば、ずばり江戸時代のそばの屋台を参考にしたくなった。一人で肩で担いで適当なところに行って そばを売る。ただし、それでは小さいので、もう少し大きくして、さらに遠くにでも移動できるようにするには、屋台をフォークリフトのようなもので運びたい。ただし、フォークリフトでは仰々しいし、遠くまで運ぶのに適さないので、台車にジャッキアップする機能を付け、台車を軽トラの後ろにつないで、台車の上にモバイル教室を載せて 引っ張っていくのが良さそうだ。

話を発散させると、ここでのアイデアの延長線でモバイルコテージを作って、適当な見晴らしのよい場所に設置してしばらく住んでおけば楽しそうである。さらには、トレーラーハウスのようなものを、現地風のネイティブな家でつくり、3つくらいの小さめの部屋に分け、部屋単位で分解できるモジュールにして、何回かに分けて移動させられるようにすえば、お手軽にいろいろな場所に住めて これも面白そうだ。


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