VISA FLY

2007年 1月作成   
2018年10月最終更新



/* 2018年10月:全面改訂し、さらに セブからのVISA FLYを追加しました。 */


フィリピンに長期滞在する場合 VISAが必要で、SRRVなどの永住ビザや、その他の長期に滞在できるVISAがあれば それで良いが、 Touristで入国し、その後現地のイミグレーションでVISAの延長を繰り返している人も多い。後者の場合には、続けて滞在できる期間が限られていて、以前は、それが最長でも1年程度であったが、最近は最長で3年まで延長できる場合が多い。

滞在期間の上限は決まっているが、さらに滞在を続けたい場合には、一旦出国して計算をリセットすれば良い。タイなどでは、このパターンが多くて、この時の一時出国を一般にVISA RUNと呼んでいる。タイのVISA RUNは、列車がバスで出掛ける場合が多いが、フィリピンは島国なので、通常、飛行機で出かけるしかなくて、ここではVISA FLYと呼んだ。

旅行好きの人にお薦め

ここで紹介しているVISA無しからVISA FLYで長期でフィリピンに滞在するという方法は、この文章の中でも、いろいろな観点を説明しているが、特に、旅行好きの人にお薦めしたい。現状では、3年に一度VISA FLYをするだけでよくて、かなりお手軽になっているが、それでも、病気だったり、出かけるのが億劫な人、旅慣れていない人には、VISA FLYは重荷であろう。

LCCの利用

そもそもこの話題に興味がある人は、SRRVのデポジットを払いたくないといった節約指向の人が多いはずで、飛行機も同様に割安なLLCが良さそうだ。LCCは直前に航空券を買うと、一般の航空会社の割引料金よりも高い場合も少なくないが、早めにバーゲンで割安な航空券を買えば、かなり安く飛べることが多い。最近はかなり広まってきたが、インターネット経由で簡単にチケットが購入できる。

Air Asia

マニラやセブから、クアラルンプルとコタキナバル、台北行きなどが出ている。

Cebu Pacific(5J)

マニラからは、日本、韓国、中国や東南アジア諸国等へ多くのフライトが飛んでいる。セブからは、香港、シンガポール等に飛んでいるとともに、成田便もある。

出国の航空券の提示

SRRVなどの長期に滞在できるVISAがない場合には、フィリピンに入国時に、出国のチケットの提示を求められる。実際には、フィリピンへ向かうフライトのチェックイン時に、確認を受けることが多い。

航空券は前売りで1年程度先までしか買えないので、それ以上の期間続けてフィリピンに滞在したい場合には、実際に乗りたい航空券を買うことができず、ダミーでできるだけ安い航空券を買って、乗らずに捨ててしまい、新に買いなおすといったことになる。
一般の航空会社の正規料金の航空券であれば、払い戻しも容易にできるので、その手の航空券を買うという選択肢もある。しかし、最初から払い戻すつもりの航空券というのは、航空会社から嫌がられそうだし、ここではお薦めしにくい。

VISA FLYのパターン

VISA FLYのよくありそうなパターンを挙げておく。

3年ごとにVISA FLY

3年間VISAの延長が必ず認められるかどうか不明だが、近くに住む人で3年認められた実績があり、その場合が多そうだ。そこで、VISAの延長を繰り返し、できるかぎり長く滞在してからVISA FLYしようと考える人が多そうで、これが一般的と言えるかもしれない。この場合、次の3年先の航空券は前売りの期間の制限から買えないので、出国の航空券はダミーで、捨ててしまう場合が多そうだ。ある程度以上の値段の航空券なら、払い戻しが可能なはずで、さらに、払い戻しの手数料も航空券の値段によって変わる場合もある。いろいろな選択肢でどれが有利か比較するべきだろう。
ただ同然の激安バーゲンで買って、捨ててしまうのが通常 一番マイナスが少なそうに思うが、航空会社によっては、No Show Fee(黙って乗らない場合のペナルティー)を取る場合があるので、そちらにも注意する必要がある。

1年ごとにVISA FLY

大体1年先までの航空券を買うことはできるので、ご利用は計画的にという事であれば、約1年ごとにVISA FLYを繰り返せば、次回の分の出国の航空券まで予め買うことができて、航空券を無駄にしなくて済む。しかし、LCCの安い航空券では、変更ができず、1年先の決めた時に病気やその他の都合で行けなくなるかもしれない。そのために1年オープンのチケットはあるが、LCCのバーゲンと比べるとかなり値段は高いはずだ。それぞれプラスマイナスがあり、思案のしどころであろう。

30日以内にVISA FLY

シキホールに住む知り合いがこれに該当し、「VISAよ、さらば」で、VISA免除の期間内にVISA FLYするので、イミグレーションに行く必要もない。この人の場合には、ずっとフィリピンに居るのではなくて、年に数回、それぞれ2か月程度フィリピンに滞在して、毎回、旅行を兼ねて、いろいろなところへVISA FLYしている。フィリピンの滞在期間が同じようで、しかも、旅行好きの人には、かなりお薦めできるやり方だ。


目的地/
セブからのVISA FLY

VISA FLYでどこに行くか? マニラからだと5Jが多くの目的地に飛んでいて、全部並べると、選ぶのが悩ましそうだ。ただ、その中で コタキナバル行きは、バーゲンの有無に係わらず、LCCで安く航空券を売っていることが多く、VISA FLYでコタキナバルに行くという話をよく耳にする。

私が住んでいるシキホール島から近いのがセブで、LCCが飛んでいる目的地も限られているので、ここでは、セブからのVISA FLYについて、少し詳しく紹介しておく。

セブ発着のLCCで直行便が飛んでいる目的地を表にまとめておく。

LCC利用、セブからの行き先@2018年

航空会社/行き先

香港

シンガポール

クアラルンプル

台北
マカオ

成田

インチョン

セブパシフィック

×

×

○(2018/12〜)

エアアジア

×

×

×


○:直行便あり、×:直行便なし

ただ、特にLCCでのセブから海外への目的地は、いつ運航中止になる場合があり、あてにならず、上の表も、今後刻々と変わる可能性が高い。例えば、2017年には、セブパシフィック航空で台北を往復したが、2018年、この路線は既にない。

私の場合、結構出入りが多いので、ドゥマゲッティのイミグレーションで、「あなたのように、入国・出国を繰り返す人は、わざわざ、SRRV等のビザを取る必要がない。」と言われて以来、そのまま、ビザなしから延長するここでの話に該当するやり方をしている。実際には、適当な頻度で日本に帰っているだけで、VISA FLYという感覚はあまりないが、最近は 何度かVISA FLYに該当する旅行に出掛けたので紹介しておく。

香港@2016年

シキホール在住の日本人の知り合いで、ビザ延長の上限の3年に近づいた人がいたので VISA FLYに付き合った。空港から とんぼ返りの人もいるようだが、流石にそれでは、もったいない気もするし、町中に出て1泊して帰った。予約サイトで探し、2段ベッドのある二人部屋に泊り、割り勘で結構安く泊まれた。 二人旅では日程の調整も必要で、この時は LCCでもバーゲンは利用できず、少し割高になってしまった。

台北@2017年

2017年には、セブから5Jの台北行きが飛んでいたので、バーゲンを利用して 数日間 台湾を旅行した。以前は、友達の家に遊びに、頻繁に台湾に行ったが、最近は、それほど行ってなくて、かなり様子が変わってしまった。それでも、行き慣れているので、個人的には旅しやすい。VISA FLYの観点から、この時は、空港の近くの桃園の町にも初めて泊ってみた。

(参考) 台北 2017年  桃園 2017年

香港で滞在した宿から見た外の様子

シンガポール 2018年 

2年続きでVISA FLYを試したので、今度は2018年に シンガポールにVISA FLYをする計画を立てた。シンガポールも行き慣れているし、またまたうまく、バーゲンで航空券を買えたからである。さて、航空券は安く買えて良かったが、台風21号が日本の自宅を直撃し、結構被害が出たので、急遽日本に帰国することになった。それが シンガポール行きのスケジュールと重なってしまい、残念ながらシンガポール行きの方はキャンセルする羽目になってしまった。
その時の航空券の顛末を補足しておくと、通常、LCCの安いバーゲンの航空券だと、払い戻しや変更ができなかったり、できても、手数料が高いことが多い。今回は、5Jを利用する予定だったが、間引き運航で日程が変わったり、さらに時間が変わったり、航空会社の都合で、予定が何度も変わった。最初はConfirmしておいたものの、最後は面倒になりそのまま放っておいたら、台風が来て、それで、Confirmではなくて、払い戻しを選んだら、手数料なしで全額返金された。

因みに、この時の航空券は往復約8千円で、これにはシンガポール空港での税金等まで含まれていて、かなり安めであろう。セブ空港では、出国時に別途支払いが必要で、それは含まれていない。

以下、参考のため、以前に撮った旅行先での写真をいくつか挙げておく。

香港飲茶 @倫敦大酒楼

故宮博物院@台北
ジュロン・バードパーク@シンガポール


(以前のデータ)  

LCCの往復航空券の値段 @2007年

To/from

香港

シンガポール

クアラルンプル

バンコク

ャカルタ

マニラ

6935.82ペソ

7871ペソ

5935ペソ

9900ペソ

10440ペソ

セブ

6935.82ペソ

7871ペソ

NA

NA

NA

マニラ国際空港で出国時に、別途払う550ペソなど、フィリピン出国の税金は含まれていない。その他の税金、燃料サーチャージは含まれている。


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