2003年8月 シキホール島オフ

2003年9月21日作成
2003年9月24日更新
(本文中のKさんからの
更新依頼分を追加)


何度か案内を出していたように、8月の前半にシキホール島オフを開催した。

予約が入らなかった

ところが、参加者の休暇の都合を考えて、8月初めからお盆にかけてというピーク時に日程を設定してしまったので、ほどんど特典旅行の予約が入らないという結果になってしまった。 

NWのマイルを使って国際線をNW、さらに国内線のセブパシフィック航空(5J)をつけて、ビジネスクラスで3万マイル。これが 最もお奨めのパターンであったが、ほとんど絵に描いた餅。特に、大方の人が利用するであろうと予想していたNRT/MNL(NW) /DGT(ドゥマゲッティ 5J)/MNL/NRTという経路で、成田・マニラ間のNWが取れないのが最大の障壁であった。結局 かなり前から予約を入れて、7月末に出発した一人が 何とか成田からのNWを利用できただけ。それも帰りは、DGT/MNL/HKG(以上は5J)/NRT(NW) の香港経由しか取れなかったそうだ。
もう一人、名古屋便を利用した人とで、NWを利用できたのは二名だけであった。

また UAのマイルを使ってスターアライアンス特典旅行で、フィリピンともう一つ東南アジアの国とで二カ国周遊。そういう経路も紹介していたのだが、こちらは、問い合わせてくる人もいなかった。これだとエコノミークラスでも4万マイルが必要。UAのバンコク便やシンガポール便のファーストクラスに乗った方が良いと考えるのが普通かもしれない。また、二カ国回るには一週間でも足りなくて、日程的な課題もあろう。
私のように、東南アジアに戻る必要があり、ついでに もう一箇所回ってこようと考えるような 特殊な人だけに有効なマイルの使い方と言える。

JALに救われる

「マイレージ獲得大作戦」は、主にUA,NWユーザーを対象にしているので、以上でおしまいのはずだが、なぜか JALのマイルを使い、JALのNRT/MNLのフライトを使って来れた人が二人。 そちらは、お盆の直前に帰国する日程でも、難なく特典旅行の予約が入ったそうだ。

結局、全部で日本からの参加者は四名。参加が多ければ、近所のビーチリゾートに泊まってもらうことにしていたのだが、この人数だと、何とか全員 私のところに泊まってもらえ、ゆっくり話をすることができた。
また、日本人が来るというと、もの珍しさもあり、高校生の女の子など、近所の人たちが集まってくる。これを参加者と呼ぶかどうかは別だが、賑やかではあった。

迂回経路 〜 セブパシフィック航空の国際線 〜

NWの予約が入り難いので、迂回経路として、セブパシフィック航空(5J)の国際線も利用して、ソウルや香港経由で来る方法も紹介していた。
ところが、この経路は 場合によって使えたり、使えなかったりした。

ある人は、ソウル経由で、NRT/ICN(NW) ICN/MNL(5J 国際線) MNL/DGT(5J 国内線)の経路を予約しようとしたところ、NWの職員から、
「今年の4月14日からルールが変更になり、5Jの国内線も利用する場合には、国際線は 最短経路であるNWのマニラ便を利用しなければならなくなった。」
そのように言われたそうだ。
たぶん、NWの職員の話なので、これはこれで正しいのだろう。

ところが、既に上で紹介しているように、別の人はDGT/MNL(5J 国内線) MNL/HKG(5J 国際線)、 HKG/NRT(NW)という経路を使って帰ることができた。
4月14日以前に予約を入れたわけではないし、これは、NWの職員が、MNL/NRT(NW)の予約が入らない、その代替案として提案してくれたものである。
職員によって対応が異なるようだ。
これについては、

(1)香港経由が利用できた人は、プラチナだったので、無理がきいた。
(2)最短経路で予約が入る場合には、それにしないといけないが、最短経路では予約が入らない場合、その他の経路も認められる。
(3)ルールはあっても、最終的には職員の裁量で 端末をいじくって いろいろなことができる。

以上のような理由が想定でき、場合によって、どれも起こり得るはずだ。

特に、(3)については、これのお陰でいろいろ得することも多く、 個人的には 「そんないい加減な対応はやめてくれ」 と、そんな野暮なことをいうつもりは さらさら無い。

話は逸れていくが、例えば、以前UAの国際線で、ITでも 2段階アップグレードされて ファーストにしてもらったことがある。アップグレードの証書は何も使っていない。この場合、搭乗券には、印刷ではなくて、マジックでファーストクラスの番号が書かれていた。

別の例では、特典旅行のチケットで、混んでいる日に 無理やり変更して乗ろうした場合、事前に電話予約しても、受け付けてもらえない。そこで、直接当日空港に行ってカウンターで並ぶ。すると 職員は、特典旅行の予約クラスでは、端末に入力もできないので、強引に、ノーマルのクラスに変えて入力してしまう。うまく飛行機に乗れて、後でマイルも加算された。
そんなことも起こるかもしれない。



準備不足

さて、航空券の予約についての前置きが長くなったが、本題のシキホール・オフの話題に移る。こちらも課題が多く、特に準備が不足していた。

まずは食べ物。ウニやアワビを沢山揃えておくつもりであったが、建築中の家を収束させることに気をとられ、手配していなかった。近所の子供たちと一緒に、週末に漁船でウニを取りに行く約束をしていたが、時間が無くてキャンセルした。

自宅の前の海が遠浅であり、引き潮の時に、泳いで さんご礁のあるドロップオフまで 辿り着こうとしたが、浅すぎて ウニに阻まれ 前に進めなかった。大量にウニがいることは確認できたのだが、気力の問題で今回は調達できなかった。

また、今回来られた人はダイバーが多く、小船を準備しておけば、簡単にポイントまで辿り着け、シュノーケリングを楽しめるところであった。わずか500mほどのところに、ダイビングの船が毎日のようにやってきているので、潜れば、いい場所があるに違いないのだが、小船がなかったので、せっかくの機会を逃すことになった。

魚、魚、魚 そしてのんびり

アワビ、ウニはなしだが、それでも、毎日市場に行っては、新鮮な魚を買って来た。
大工に頼んで、海岸沿いにバーベキュー用の台を作ってもらっていて、それを使って 連日のように魚を焼いた。
特に美味しかったのは ギンガメ・アジ。ダイバーに お馴染みの魚である。普通のアジのような細長い魚ではなくて、ほんとにアジなのかと疑ってしまう。それはさておき、買った魚は2kgほどもあり 大きいので、失敗を恐れて これだけは焼くのはやめ、隣人に頼んで甘酢あんかけ(Sweat and Sour)にしてもらった。 この大きさのものをレストランで食べようとしても、難しそうであり、家で料理して食べるからこそできる味と言える。

食べる以外は、のんびり腰掛て、主に旅の話をしていたのだが、その他では、島をうろうろしたり、近所の高校生と交流したり、ダイバーの人は潜りに行ったりして過ごした。また、たまたまだが、誕生パーティーにも招待された。

近所の高校生Rhodaの誕生日の
パーティーに招待された。


参加者からの情報

後半になって申しわけないが、今回来られた方からの情報をまとめておく。

Dさん

以前、別冊宝島に マイル修行のことを書かれたこともあるライターで、今回来られた中では、マイレージの話題に関して一番詳しい。

最近の事例だと、NWの東海岸3都市周遊の格安航空券で、モンタナ州のミズーラ、そしてマイアミ。最後に再びモンタナ州のボーズマンに立ち寄る。モンタナ州に2回行くところが究極と言える。さらに、成田発だと、行きにニューヨーク便を利用すると料金が割り引かれ、不便なため マイルも伸びる。 これで合計2.1万マイルを越えるそうだ。

私の場合も、行きは同様なパターンで、デトロイト便利用でアルバカーキーまで行くことが多い。この場合、いつも引っかかるのが、デトロイトの入国審査。なぜアルバカーキーなどへ行くのかと詰問される。 観光だとか、興味がある。 そんな答えでは、なかなか納得してもらえない。

Dさんの場合には、ミズーラに知り合いがいるそうだ。米国でマイナーな都市を回ろうとすると入国審査で、「何でそんなところへ行くのか?友達がいるのか?」 大抵そう聞かれる。それに対して 友達はいないと答えると、一層 追求が激しくなる。友達さえいれば、入国審査は全然問題ないはず。米国の田舎に沢山知り合いを作りたいものだ。 

Dさんの来られた時は、他の訪問者はいなかったので、いろいろなことを伺ったのだが、もう一つだけ、彼の武勇伝を紹介しておく。

ラスベガスのカジノで、一度に1万ドル以上勝ったことがあり、それだけで これまでのマイル修行の費用はすべて賄えているとのことである。
Dさんは、カジノの必勝法に興味があり、子供のころから、100%以上戻ってくる必勝パターンはないかと、確率の計算を続けてきたそうである。その結果、バカラで最小の賭け金から始め、勝てば、倍になって返ってくるのを順次賭けていき、10連勝を狙う。長時間労働を続け何千回かやっていれば、どこかのプロ野球のチームとは異なり、大数の法則に従い、何度か10連勝は出来るので、最後に10連勝したところで、勝ち逃げすれば、100%以上のリターンを期待でき必ず儲かる。 何か条件が抜けていそうだが、とにかく以前のルールだと、Dさんの方法で勝ち越したそうである。 ところが大勝した後で再度そのカジノに行ってみると、ルールが変更になってしまっていたので、それからは行くのを止めたそうだ。

1万ドル以上の札束を腹に巻き、私もいつも利用している109番の市バスで 早朝 空港へ向かったそうである。このバスに乗っている人が大金を持っているとは誰も思わないので、かえって安全とも言える。 Dさんも 空港市バスの愛好家なのであった。

ちなみに、最初にふれた香港便で帰国したのもDさんである。

Kさん

次に来られたのが、グラフィック・デザイナーのKさん。私の方で 1日 日程そ勘違いして、出迎えにも行かず申しわけないことをしてしまった。
Kさんは、仕事でJALの国内線を利用することが多く、JALでは上級会員。最近よくある他社の上級会員の乗り換えを狙ったキャンペーンにより、NWもゴールド会員になった。これを維持べく、マイル修行に出掛ける予定とのことだ。

NWの特典旅行で苦戦している中、JALの特典旅行は簡単に予約が入ったそうだ。マニラ便だけは空いているのか、他の路線でも簡単に予約が入るのかどうかは不明だが、とにかく今回はJAL様々であった。

Kさんは、JGC(JAL GLOBAL CLUB)の会員であり、JGCのカードを持っていることで、とても優遇されているそうだ。通常 アップグレードと言えば、証書やマイルを使ってアップグレードする。または、インボラUGと呼ばれる 自分が乗る予定のクラスが満席のため、アップグレードされる。これが普通だ。
ところがKさんの経験によると、JGCだと空いている場合にアップグレードされるそうである。 Kさんは これまで、国際線では、PEXなどを使っても、常にアップグレードしてもらっていたとのことである。ところが今回は、奥様のマイルを使い、JGCのカードも提示しなかったところアップグレードされなかった。
JGCはアップグレードされるというのが Kさんの意見だ。

JGCへの入会は、通常の航空会社のゴールド会員になる条件を1年だけクリアすればよく、クレジットカードを作るという条件もあるようだが、あとは終身のステータスとなる。これで、国際線がいつもアップグレードなら、こんな美味しい話はない。 UA、NWユーザーの私としては、信じ難いことではあるが、少し視野を広げれば、いろいろなお得な話が転がっているということであろう。

/* 茶色部分は、9月24日の更新分 */

『 ただのJGCだけでは、「空いていれば、何も言わなくても勝手にアップグレードしてもらえる。」というのは難しいだろう。』 そういう指摘がKさんから届きました。以下 そのまま掲載しておきます。

Kさん >私のjalのステータスは、JCGであると同時に
Kさん >年間100回以上搭乗しているプレミアエグゼクティブメンバー
Kさん >(UAの1K相当)を毎年継続しています。
Kさん >また、仕事の場合、国内線は必ずスーパーシートで搭乗しています。
Kさん >直接確認したわけでもなく、会員の約款にも何も明記されていませんが
Kさん >JALという会社の顧客対応を考えるとそのへんが考慮されていると推測します。
Kさん >なので他の方でJCGというだけでアップグレードを期待されても
Kさん >うまくいかない可能性があります。また私からは一度もアップグレードを
Kさん >要求したことはありません。(もっと前の席はありますか)と言うことはありますが。
Kさん >なにも言わなくても特別なことを用意してくれる(かもしれない)というところに
Kさん >JALを利用する価値があると考えています。非常に日本的な思考ですよね。
Kさん >
Kさん >ちなみに今回シキホールオフの帰国便は、JCG専用ラインでカード提示して
Kさん >シートはビジネス、食事はエコノミー(NWでいうところのセレクトシート?)
Kさん >でした。(^_^)
Kさん >
Kさん >また、JALで5万マイルをためる場合、
Kさん >PEX料金 JAL悟空(75%)
Kさん >マイルがたまるツアーに使われる格安チケット (50%)
Kさん >
Kさん >とアメリカ系のエアラインに比べるとためにくい環境にあります。
Kさん >アメリカ周遊チケットもありません。マイル提携にAAがありますが
Kさん >詳細はわかりません。チケットも他社に比べ割高です。
Kさん >と、ハードルが高いのが難点です。(T_T)

Wさん

自動車メーカー勤務で、デトロイト出張が多く、会社が名古屋方面にあるので、自動的にNWユーザーとのこと。今回は、直前になって急に参加を思い立ち、予約を入れたところ、何とか ぎりぎりになって、OKが出たそうだ。

今回の経路は、行きがNGO/MNL(NW) MNL/CEB(5J)、 帰りがDGT/MNL(5J) MNL/NGO(NW)というオープンジョー。行きは、マニラで宿泊せず、そのままセブまで乗り継いだ。名古屋便のマニラ到着は午後の10時を過ぎるが、セブ行きが何故か 午前1時半にあり、これに乗って、深夜または早朝? セブに到着。予約してあったビーチリゾートに向かったそうだ。しばらくセブに滞在した後、船でシキホール島へ。最近、大型で高速のOcean Jetという船がセブからシキホール島まで、乗り換えなしで結ぶようになったので、これを利用。セブとシキホール島の両方に行けて、お得な経路と言える。

実は彼は私の大学時代の同級生であり、私の方でホームページに大学時代の経験談を書いていたのを、たまたま読んで、ぴんと来たそうだ。
シキホール島の近所の人々から 「また来るように」との引きが強く、特典旅行の予約が入れば、家族を連れて再度訪問してくれることだろう。

Iさん

Iさんも、Dさんと同様に、今回はJALのマイルを利用。日本の国内線の利用が多く、通常はANAに乗り、SFC(SUPER FLYERS CARD)を保持しているとのことである。

SFCをもらうには、JGCと同様、1年だけ通常の航空会社のゴールド会員(5万マイルレベル)に達すれば良い。後はクレジットカードを作り、その会費を払い続けるだけで、終身 ステータスを維持できるそうだ。何と言っても、すごいのは、このカードにはスターアライアンス・ゴールドのマークが入っていること。 UAなど他のスターアライアンスの航空会社では、毎年自転車操業で飛び続けなければステータスを維持できないのと比べ、とてもお得である。
あまり書くと、他の航空会社に乗ってスターアライアンス・ゴールドになっている人々からクレームが出るかもしれないので、この辺にしておく。
だだし、JGCのように常にアップグレードされるようなことはないそうだ。

終わりに

とにかく、準備の不十分な点があって、来てもらった人には申しわけないことをした。

課題はわかったので、今後いつできるかは未定だが、露天風呂を造ったり、建物を増築したり等々、改善していく予定だ。

一方、当初紹介していたように、旅費1万円で十分1週間楽しんでこれるという可能性は十分示せたと思っている。 東南アジアでお得にマイルを使う方法については、今後とも引き続き取り挙げていく。

再度、シキホール島オフを行うかどうかは未定だが、こちらでは、無料で泊まれるコテージが出来上がっていて、いつでも使えるようになっている。個別に連絡して、日程を調整して来てもらう分には、いつでも歓迎する。


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