特集 スターアライアンス特典旅行で行く
タイ南部

第一部 フライト、空港、ラウンジ

2003年9月


元秘島 ピーピー島

前回の特集では SQを使って南アジアへ飛んだが、今回はTGを利用してタイ南部へと出かけた。
昨年以来のUAの経営危機もほぼ収束したようなので、マイル消化の自転車操業の旅に出掛ける必要はないのだが、貯まったUAのマイルをアジアで使おうという当初の計画に従い、またまた南アジアへと出掛けた。

今回もマニラが起点で、行きがMNL/BKK/HDY(ハジャイ or Hatyai)。 帰りは 前回のやり残しがあり、再度クアラルンプルに立ち寄り KUL/BKK/MNL.の経路を利用した。
往路は、MNLからの出発が午後であり、同日乗り継ぎだとハジャイに夜着く。できれば それは避けたい。そこで、ルール上できないストップオーバーではなく、24時間以内のトランジットでバンコクに泊まろうと思ったが、UAの職員にあっさり却下された。深夜到着だろうがなんだろうが、その日に乗り継げるなら、それで行くしかないそうだ。(ただし、他の職員だとどうなるかは、全く不明。  -- UAのおねいさんの言うとおり -- )

クラスは、この区間のTGはFクラスがなく、Cクラス(特典旅行のIクラス)を利用した。

以前も書いたように、UAのマイルを使ったスターアライアンス特典旅行で、日本から今回と同じ目的地に行くのは お奨めできない。目的地が南アジア内なので、エコノミークラスでも4万マイルも必要で割高だからだ。今回も、私のように南アジアから出発する人向けの内容とも言えるが、そこは、参考になるところだけ参考にして頂きたい。日本出発でUAのマイルを使う場合には、UAだけに乗って、NRT/BKKの単純往復。または BKK,SINのオープンジョーの方がマイルは少なくて済む。Fクラスがお奨めだ。この場合、残りの区間は、バスに乗れば安上がりだ。
NWユーザーの場合は、MHを使い 日本から同じような目的地へ アジア内の必要マイル数で特典旅行を楽しめる。

MNL/BKK TG621便

この区間のTG便は、昨年搭乗して 既に紹介したが、今回は777からA330に機材が変わっていた。帰りのTG620便も同様である。TGでは777-300の方が快適。TGの777−200とA330の比較を含め、良いことは書けないので、ここまでにしておく。

バンコク ドン・ムアン空港からハジャイへの乗り継ぎ

ドン・ムアン空港も、既に何度か紹介しているし、超ポピュラーな空港なので、ここでは 今回経験した国内線への乗り継ぎのことだけを説明する。

バンコクに国際線で到着した後、タイ国内のプーケット、ハジャイ、チェンマイ、チェンライに乗り継ぐ場合、 バンコクではなくて、目的地の空港に着いてから 入国審査を受けることになっている。
その場合、ドン・ムアン空港では、バスゲートのある1〜7ゲートで待って、そこから連絡バスに乗る。 そして、機内で 国内線だけの利用者と合流する。1〜7ゲート付近にはラウンジはないので注意。

1〜7番のバスゲート付近

BKK/HDY(ハジャイ or Hatyai) TG245便

マニラからの便と同様で機材はエアバス. A300が使われていた。国内線だが、そこそこ距離があるので、Cクラスでは軽い食事も出た(写真右)。ただ、夕食の時間帯でも、アルコールを頼むような雰囲気ではなかった。

ハジャイ空港

国内線のみの利用者と、国際線から乗り継いで、入国審査を済ませていない乗客が、同じ飛行機に乗り合わせ、飛行機から降りてくるというのは、奇妙な状況である。
この後 空港でどうなるかというと、 前者は、荷物を受け取りそのまま外へ出て、後者はイミグレーションへと進む。当然である。ただ、国際線から乗り継ぎ客が、国内線のみの客に紛れて、そのまま 入国審査を受けずに入国してしまうとどうなるかという疑問が残るが、そんなことをしても、普通は乗客の不利益になるだけなので、考える必要はないはずだ。 (それでも、怪しい人が、簡単に出国できてしまう米国から この経路でやって来て、そのままタイに紛れ込んでしまわないかと、そんな不安を抱いたりもする。)

さて、ハジャイ空港は こじんまりしているが、とても新しく綺麗であった。
ただ、利用したTG245便は 予定でも午後8時到着のところ、さらに遅れ、とにかくバスに乗ろうと急いだため、空港の写真を撮っているような状況ではなかった。お陰で なんとかバスには乗れた。バスと言っても、米国のSuper shuttleのような空港バンで、レベルは高い。指定した場所まで行ってくれる。料金は60バーツ(約200円)

ハジャイの町まで出てしまえば、町は大きく賑やか。 予約などなくても、容易にホテルを見つけることはできた。

今回は関係なかったが、ハジャイの町中から空港へ行くバスを探しても 見つからなかった。 定額のタクシーに150バーツほど払って行くしかなさそうだ。


クアラルンプル国際空港(KLIA)

乗り継ぎもあり、行きの到着が夜になってしまったように、帰りのクアラルンプル発は、朝の早い便となった。早朝便に対応すべく、新クアラルンプル駅の駅前ホテルに泊まり、そこから空港特急(KLIA Ekspres)に乗った。非常に高速であり、約30分で空港に着く。料金はRM35。(約1100円) 
時間を勘違いして 朝一番 5時の列車に乗ったところ、まだチェックインが始まっておらず、出発ロビーで かなり待つ羽目になった。

KLIA Ekspres

早朝の出発ロビーでは、仮眠する人が沢山見受けられた。KLIAでトランジットのため仮眠というのは、よく耳にする話題だが、現場の様子を見ている限り、空港のベンチで仮眠するもの悪くはなさそうである。3人掛けで十分寝れそうだ。
ただし、これは一般論。 私の場合は どこでも熟睡できるタイプではないので、これでは、まさに仮眠のみだ。

空港で仮眠する人


TGのラウンジ

ラウンジの食べ物

クアラルンプルのTGのラウンジは、マニラのTGのラウンジに比べると広いが、食べ物はマニラの方が良い。マニラだと人件費が安い分、浮いた予算を食べ物に回せるとか、ついつい、いろいろと勘ぐってしまう。

KUL/BKK TG420便
BKK/MNL TG620便

TG420便も同様にエアバス(写真右)。結局 今回はすべてエアバスだった。行きと同様、機材に関してあまり良いことは書けない。
余談だが、NWの機内誌によれば、NWのA330の設備は素晴らしいそうだ。他の航空会社も見習って欲しいものだ。

TG420便の食事は朝食なので、シリアルなどシンプル。これに対し、TG620便は KIX/MNLも同様だが、 まともな食事が出る。タイ料理とシンハー。個人的には、それで十分満足だ。 昼間からビールは 少し気がひけるが、特別な場合と考えておきたい。




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