モバイル教室 Rev.Bの設置

2014年11月





ポンコツ軽トラで運ぶモバイル教室Rev.B
最初に試作したRev.A
大きいので、運ぶのが大変なため1セットで生産終了


6年ほど前から シキホール島で ラーニングセンターを始めていて、そこを共同で運営しているのが、フィリピンの文部省であるDepEDの中のALSという部門の先生たちで、Mobile teacherと呼ばれ、あちこちに教えに行く。それなら、究極のモバイル教室を作れば、先生たちの役に立つはずと考え、試作を続けているところである。予算がいくらでもあれば、トレーラーの中に、机や椅子も含めた学習機材、大型スクリーンや音響設備も揃え、ワンタッチでぱっと開くようなものが良さそうだが、そんなのは先進国でも聞かない。特にフィリピンでは高過ぎてみんなの使えるものにはならないだろう。

そこで、現地で簡単に手に入る安い材料を使ったお手軽モバイル教室を検討し、順次製作を進めて行ったところ 現在のバージョンがRev.Bとなっている。そもそも量産するつもりは無くて、サンプルを作って役に立つのを示せば十分なのだが、いろいろな先生が 自分の生徒用にも設置してくれと言い出し、結構な数を作ることになった。人を雇って作ってもらってはいるが、材料を揃えたり、監督や配達で結構時間を取られてしまう。例えば竹を調達するのも大変で、バイクで走り回って竹やぶやそのオーナーを探し出して交渉し、簡単に切り出せるか見積もりも必要だし、ちくちくしながら大工と一緒に運び出す。竹屋竿竹と言って、家の前まで売りに来てくれるわけではない。
自分自身としてはコンセプトを作るのが目的なので、沢山作っているのは、ちょっとやりすぎと言えるが、引き合いが多いのは悪い気はしない。本来は、黒板や拡張のパラソルや椅子、そして教材、また、どのようにしまっておくかとか、いろいろと別のことも検討するはずだが、まずは工作の方が先行している。

また、モバイル教室と言っているくらいなので、授業が終わったらさっさと別の場所へ移動させる予定で、それを想定して、輸送コスト削減のため軽トラで運べるサイズに決めたり、簡単に組立てできるように設計してある。各地へ移動させ効率よく使おうという目論見だが、実際にそのようになるかどうかは、期待はしたいが、フィリピン人気質も影響しそうで、何とも言えない。


設置前後の様子

使用前

使用後

しばらくすると熱心に学習を始めた利用者@Pasiagon


その他の場所への設置
(2014年5月〜9月)
@Calalinan,Siquijor,Siquijor @Banban,Siquijor,Siquijor @Liloan,Maria,Siquijor
@Poblasion,Maria,Siquijor @Saging,Maria,Siqiujor @Cang-Claran,Lazi,Siquijor


組立ての様子

大きく5つのASSYに分かれている。屋根のフレームを上に乗せ、2枚に分かれたニッパの屋根のASSYは、ワンタッチでひっかけられるようになっている。

長椅子と柱

屋根の3点セット

ほぼ組立て完了


(参考)これまでのモバイル教室関連の記事
    
モバイル教室
    
モバイル教室 Rev.B検討
    
モバイル教室 Rev.Bの試作


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