ラプラプでブラブラ

2008年 2月作成



イロイロでウロウロ、「カガヤンでオロオロ、そして、今回の「ラプラプでブラブラ」で、フィリピンの三部作は完成した。語呂合わせでは、「アルハンブラでブラブラとアルハンブラでラブラブの方が一枚上かと自分では勝手に思っているが、主観の問題であろう。

ラプラプとマゼラン

マクタン島のシャングリラホテルの近くにあるラプラプの像

ラプラプ市の中心にある
ラプラブの像

フィリピンでラプラプと言えば、まずは高級魚のラプラプが思い浮かぶかもしれない。そして、セブ市の横、空港があるマクタン島の大部分を占めるラプラプ市。しかし、最初は、マゼランを撃退した英雄のラプラプから始まるべきであろう。ラプラプの像と言えば、通常は、街中からはかなり離れたシャングリラ・ホテルの近くにある像を指す。以前は、ロータリーに像があっただけだが、今は公園になって綺麗に整備され市民の憩いの場所となっている。そこだけかと思っていたら、街の中心で教会のすぐ近くにもラプラプの像があった。

ラプラプの像が登場すれば、ラプラプに殺されたマゼランの像も登場させる必要があろう。しかしながら、それを見かけたのは、ラプラプをブラブラしていた間ではなくて、セブ市内をタクシーで移動していた最中である。そこが目的地ではなかったので通り過ぎてしまった。それよりも有名なのは、Magellan's Crossと呼ばれる十字架である。マゼランは最初から現地人と対立していたわけではなく友好的で、サントニーニョの像を贈ったと言われている。サントニーニョは今でも教会に祭られていて、シヌログ祭りにも登場する。この十字架がサントニーニョ教会にある。

Magellan's Cross

ラプラプ市の中心付近

初めてセブに来たのは10年前のことであった。ツアーではなかったが、セブ5日とか言う名のツアー客が利用するようなマクタン島のビーチリゾートに泊まった。すると外はスラム街のようにしか見えない。セブ初心者には、ラプラプをブラブラというのは、ちょっと難しそうだ。初回に来た時には、昼間はビーチで夜に食事を兼ねて街中も見に行ったが、市場は汚そうで、雑然としていて、近寄りがたく、外から見ただけだった。外から見る限りでは、今も10年前と そんなに変わっていない。変わったのは私の許容範囲の方だ。今回初めて市場の中まで入って、確かに雑然としているが、これは、ここだけに限らずフィリピンのどこでも同じ様なものである。さらにはフィリピンに限らず、香港、タイなども含め東南アジア全般、またメキシコなどでも同じ様な感じである。

ただ、未だにフィリピンの市場の中では、ハエが多そうな気がして、食事をすることはほとんどない。市場の中の方が安いことが多く、私のところを訪問する日本人で、市場の中で食事するのは平気と言っている人が少なくない。その人たちに比べれ、私の方は、フィリピンの初級から中級ぐらいのレベルをウロウロしているようだ。

外から市場の建物を見る

市場の中へ入る通路

市場の中の様子

市場の外で客待ちするトライシクル

市場の周辺は、以前と変わらぬ
掘建て小屋風の店が並ぶ。

市場のそばだが、立て替えられて、
綺麗になった場所もある。

市場の近くにLa Nuevaというスーパーマーケットができた。
品揃えが豊富で、外国人顧客も少なくない。
La Nuevaの前には、ホテルがてきていた。この当たり一角は10年前とはがらっと様子が変わった。

ガイサノ周辺

ラプラプでブラブラと言っても、市場周辺でブラブラしてもお洒落なカフェも見つからなかったし、そんな雰囲気ではない。ブラブラするのに良さそうなのは、ショッピングモールのガイサノだろう。ここは10年前もあった。しかし、セブのSMやアヤラに比べるとかなり小ぶりである。

Gaisano Mactan
すぐ横にある旅行代理店
Discovery Tour 
1月に、日本へのビザの代理申請を依頼した。日本人スタッフが居て、日本人の顧客が多い。

ガイサノ近くに住む、知り合いの家族

家の窓から見る近所の家

レイテ島からの送電用の電柱

ガイサノの近くに住む知り合いの家を訪ねた。よくある海沿いの掘っ立て小屋を順に拡張した住まいだ。スクワッターになるのか、そうでないのか不明だが、家の下は海で、海に向かっていくらでも家を拡張することができるということだった。ここに、上の真ん中の写真で見るような離れの水上コテージを建てさせてもらえば、セブに来た時に、いくらでも長居ができて、便利かとも考えた。全部で子供が9人。主人は空港で働き、その他も夫婦でいろいろ副業があり、そこそこ収入がありそうだが、子供が多いので大変そうだ。手前の女の子は、ジプニーを乗り継ぎ対岸のハイスクールまで通っているとのことだった。シキホールではそういうことができるのは、かなりリッチな家の子供だ。空港まで1kmほどで、自転車通勤とのこと。便利なところに住んでいる。

この家の横には、レイテ島から海底ケーブルで送電されてきた電力を受ける設備があり、大きな電柱に送電線がつながっている。シキホール島にも海底ケーブルで送電されれば良いなと常々思っているので、とても興味がある。

アクセス

新橋

古橋

セブ島とマクタン島は新旧二つの橋でつながっている。よく耳にするのが、日本のODAで新しい橋ができたという話だ。普通なら乗り物で橋を渡るところだろうが、眺めが良いので歩いて橋に行ってみるのも悪くない。新橋の方は、展望のためのスペースもあり、ブラブラの目的地としては、ラプラプの中心街よりも こちらの方が良さそうだ。

セブからラプラプへのアクセスとしては、日本人ならタクシーでどちらかの橋を渡るのが一般的だろう。しかし、タクシーでは、あまり遠くまでは行ってくれないことが多いので要注意だ。セブのダウンタウンから空港までだいたい130ペソ程度であろう。マクタン島のビーチリゾートまでだとメーターでは行けなくて、600ペソだと、タクシー・ドライバーが言っていた。メインのラプラプの像のある場所も同様である。

空港から、セブ市内に行くには、いつもジプニーに乗っているが、それだと、空港からトライシクルに乗り、周回道路に出て、そこからジプニーでSMまで行く。料金は12ペソ。

ラプラプの市場周辺なら、渡船を利用するのが一番安くて便利で 眺めも悪くない。乗り場は教会の横を海に向かって歩いて下りて行ったところ。運賃10ペソ+ターミナル・フィー1ペソ。20分余りでセブ港に着き、そこからいろいろなジプニーに乗り継げる。

渡船乗り場@ラプラプ市

渡船
田舎のジプニーのように、
客が一杯になると出発する。


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