2011年4月作成
2012年3月更新
台北については既に何度か取り上げているが、最近の様子を紹介したい。私が頻繁に台北に来たのは、20年前の話で、その当時と どのように様子が変わったか、それを一番比較したいところだが、20年前は先デジカメ時代のことで ほとんど写真がなくて 言葉でしか比較できない。
士林観光夜市
フィリピンのシキホール島で近所に住んでいた人と話をしていたら、お互い台北には何度も行ったという話になった。ところが、士林観光夜市に行ったかどうか聞かれ、「行っていません」と答えると、「何してまんねん。」と追求されて、その結果、次に台北に行く時には、士林観光夜市に行ってみるしかないということになった次第である。ところが、何とか現地に行った後、シキホールに帰ってきたら、追求の主は行方不明になってしまった。既に1年近くになるが、戻ってこられない。フィリピンなので何が起こるか分からない。
またまた余談が過ぎたが、士林観光夜市の写真を紹介しておく。ここの注意事項は、場所が地下鉄の士林駅でなくて、その一つ台北駅側の剣潭駅の周辺にあることだ。そんなことは台北の常識中の常識だと言われる方が多そうだが、念のため書いた。
もう一つ気になるのは、観光地なので値段が高めではないかということである。確かに他より安いとは言えそうに無いが、それほど割高感はない。ベトナムのようにぼられる心配もないし、店と食べものの選択肢が多いので、便利でお奨めだ。
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台湾で見かける日本以前にも紹介しているように、親日の国台湾では、日本の料理、日本の百貨店、日本の商品など、とにかく日本のつくものが沢山ある。日本は、安かろう悪かろうの国の対極にあり、日本の名がつけば、少々高くても、高品質で良いものというイメージがあり、儲けにつながりやすいのだろう。台湾だけでなく、フィリピンでも、バイクや自動車の部品を買いに行ったら、店先で顧客の口から出てくるのは、「これはJapanか?」という言葉だ。高くても、日本から輸入したという部品を買いたがる人が多い。
しかしながら、私がフィリピンで以前買った安物のマウンテンバイクは、ブランド名がJapanという中国製だった。
太平洋SOGOの以前からある店舗(左@忠孝東路)と
新店舗(右@復興忠孝の交差点)士林にある日本料理店
日系コンビニで売られている関東煮 日式しゃぶしゃぶ店 台北101ビルにある桃屋レストラン
台北101台湾に頻繁に通ったのは、このビルができる遥かに前のことだった。最近は数えるほどしか行っていないが、試しに台北101に出掛けてみた。特に真下から見上げるとその高さが実感できる。展望台は料金がちょっと高過ぎるので、今回は登らずに引き返した。
台北101の遠景 台北101の近景 台北101の内部の様子
国父記念館国父 孫文の記念館。中には広い自習室があり、受験生と思しき大勢の若者が学習に励んでいた。最近は中国本土からの観光客が増えているが、蒋介石の中正記念堂に比べて、こちらは、大陸からの中国人も来やすいことだろう。
国父記念館 孫文の像
松山機場
羽田の国際化以降、台北の松山空港と羽田の間のフライトが沢山飛ぶようになった。私の場合、台湾というと ほとんどは20年前の記憶しかなくて、それと比べるとこの空港も遥かに綺麗になった。しかし、この空港も、台湾の鉄道の駅と同様、お隣の中国本土のとにかく巨大というイメージとは程遠い。物価や人件費の違いも大きいのだろうが、この辺にも日本の影響があるのではと思えてくる。実用的に十分な大きさにできているのでこれで良いと普通の日本人は思うことだろう。
松山機場の外観 松山機場の内部 台北バスターミナル
台北駅の横にできたバスターミナル。一階のチケット売り場で、バス会社ごとのチケットの値段が表示されるが、平日と週末では、料金がかなり違っているのが分かる。安く上げたいのなら、遠距離バスは、平日に乗るようにした方がお得だ。金曜日の夜にここに来てみると、地方の自宅に帰る学生の姿を沢山見ることができる。台北の大学で学ぶ学生は、週末には地方の自宅に帰るという感覚で、台湾なら距離的にも料金的にもそういったことが可能なのだろう。日本なら、東京の大学に通う学生が、週末になると、例えば秋田の自宅に帰るというような感覚ではなくて、帰省は年に数回だけだろう。
以前にも高雄行きのバスなどを紹介したが、台湾のバスは、全般に座席がゆったりしていて快適である。
台北バスターミナル 台北バスターミナルの内部の様子 河川敷を歩く
淡水河の支流である基隆河の河川敷に降りて行き、しばらく川沿いに歩いてみた。日本の川沿いならどこからでも簡単に行けそうに思うが、こちらは、頑丈な堤防で両側が覆われていて、普通だと河を見れるのは、橋の上くらいからである。何とか階段を見つけて、下に降りて行ったが、今度は どこから抜けられるのか不安であった。元の場所まで引き返せば出られるので、不安というほとでもないが、延々歩いて 引き返す羽目になりはしないかということである。
台湾の経済成長のお陰と言えるが、十分綺麗に整備されていて、都会の中の自然で雰囲気は悪くない。しかし、たまに自転車かジョギングで通る人がいるくらいで、ほとんど人も見かけない。この状況から、日本人でここを通った人は非常に少ないと思われ、私のようなニッチな場所を探したがる人にはピッタリの場所と言えそうだ。
基隆河の河川敷 円山大飯店の近く その他の様子
台北駅周辺の道路の様子
円環 今は小吃博物館となり、昔の安屋台街とは似ても似つかない高級そうな造りに変貌してしまった。客はほとんど見かけず、建てた側に何か勘違いがあるようだ。
台北駅裏側の安宿の一つ迎賓旅社 台北駅の北西にある太原路。その市民大路と長安西路辺りに、安宿が集まっている。ただし、そちらは基本が個室の旅社で、通常ドミトリーである日本人宿は、その東側のブロックに多い。
林森北路の巷 107巷辺りに飲み屋が並ぶ。
故宮博物院 中の写真を撮れないのが残念だが、とにかく台北随一の観光スポットであるのは間違いない。最近は中国本土からの団体観光客が大量に押し寄せている。
故宮博物院の別館 最近の写真をさらに追加しておく。
行天宮
観光スポットとも言えるのだろうが、とにかく ここは現地の人が一生懸命拝む場所だ。
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並ぶ人たち |
パソコンショップ街
八徳路のパソコン街は、90年代にはかなり賑わっていたが、今はすっかり様変わりしてしまった。以前は、ゴチャゴチャした古い建物の中に、店がひしめいていて、客で混雑していたが、今は、通り沿いに独立した店が並び、綺麗になったが、客はまばらである。
八徳路のパソコンショップ街の様子
斉東老街
戦前の日本の民家が残る地域。日本料理店(食堂)もある。場所は 金山南路一段あたり。
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SOGO復興館忠孝路沿いで、この建物の対面から九イ分行きのバスが出る。前回それに乗るべくやってきたが、SOGOの新しい建物である復興館の存在を知らなかったので、以前からあるSOGOの建物と混同してしまい、位置関係がわからなくなってしまった。今回は状況を飲み込めており 迷うことはなかった。折角なので、復興館の中に入ってみた。
最上階は、広いスペースが日本庭園になっていた。のんびりできるスペースで、ここで のんびりくつろいでいる日本人の姿を少なからず見かけた。日本人の溜まり場と言えそうだ。
さらに、地階の食品街に行ってみたら、店の前で大量の日本人が順番待ちしていた。鼎泰豊の小龍包を食べようとしている人たちだ。最近の台北ツアーの定番になっているのだろう。先日、香港のミシュラン飲茶で、長時間待ったところだったので、またここで待つ気にはならなかった。
SOGO復興館最上階の日本庭園 鼎泰豊の前で待つ人たち
台北で飲茶台北の飲茶は本場の香港よりも少し割高なので、足しげく行く気にはならないが、今回も試しに一軒入ってみた。忠孝東路四段あたりに何軒が飲茶屋が集まっているので、その中の京星というところに入ってみた。味はほどんど香港レベルで、値段は少し香港より高めということだろう。店に入ったら、テーブルの上に出来合いの料理が並んでいて、注文した点心が蒸しあがるまで、突き出しのように それを食べておけというシステムになっていた。当然そちらも有料だが、折角なので食べたピータンは、香港では見たことがなくて、ご当地メニューと言えそうだ。
京星港式飲茶 今回の点心 朝桂 永福楼
中正紀念堂
中正紀念堂では、大きな建物を外から見るか、中に入って蒋介石の像を見るか、このどちらかだと思っていたが、建物の一階が博物館になっているのを 恥ずかしながら今回初めて知った。折角なので中に入ってみた。
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Wikipediaによると、宋美齢は、2003年106歳で亡くなったそうで、とにかく長生きだ。しかし、生まれた年に諸説があるとも書いてある。 |
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近くで見れて、追っかけもできる。 |
国立歴史博物館
中正紀念堂や龍山寺から歩いて行ける距離とも言えるし、地下鉄の駅から遠くて不便とも言えるのが ここ国立歴史博物館である。20年ほど前に一度来たことがあるが、今は 建て替えられて 近代的な建物になった。企画展は高めだが、常設展は展示が充実している割りに安くてお勧めだ。 中の展示の写真も紹介したいが、故旧と同じで撮影禁止になっている。
隣の植物園もいい感じである。博物館の休憩室の窓からも植物園が見渡せる。
国立歴史博物館 隣の植物園
(参考)以前の記事
UA Fクラス2万マイルで行く台湾
第一部 超親日の国 台湾へ行こう
第二部 予約、フライト、空港
第四部 台北 2005