Brown out(停電)事情 2012年2月〜

2012年3月



シキホール島の停電の話題は これまで何度も取り上げているが、電力会社から、新たな情報を得たので、紹介しておく。

シキホール島在住者や旅行者への参考になろうが、日本語で書いているので、これらの該当者は少ないが、フィリピンの田舎では事情は似ているので、他の地域での田舎暮らしの参考にもなるはずだ。ただし、島暮らしの場合で、例えばアポ島のような小さな島では、電気が来るのは夜だけのことが多い。すべての事情が同じということではない。また、高級リゾートに泊まれば、どこに行こうと通常は発電機でバックアップしてあるので、その中に居ては 現地の事情が分からないという話もある。

2月の話になるが、かなり停電が頻発した時期があった。これまでとは異なっていて、夜中もよく停電した。普通は、住民が電灯をつけ始める午後6時半頃になると電気の需要が逼迫するので停電し、田舎の多くの人が寝てしまう10時頃になると 電力需要が減って 復旧するというパターンが多い。ところが、夜中も停電するという新手が登場した。

不思議なので、電力会社に問い合わせに行ったところ、原因はレンタル発電機にあることがわかった。マニラからレンタルしている発電機は、12時間運転すると12時間休ませる必要があるそうだ。連続12時間しか使えないとは、電力会社が使う発電機としては考えられないような仕様に思えるが、電力会社の説明なので 全くのでっち上げということでもあるまい。新品なら連続運転可能だが、発電機が劣化して、長くは連続運転できない状態になっているのかもしれない。
新品でも12時間運転が仕様だとしても、二台借りて切り替えて使えばよいはずで、そのお金がなかったと考えれば非常に納得し易い。しかし、例えそれが事実だとしても、そんな恥ずかしい説明を電力会社がするはずはないので、ほんとかどうか確認できない。

レンタル発電機が今や電力会社のエースなので、これを12時間ごとのON/OFFで運転させることを考えたら、深夜の電力需要が少ない時に休ませるというのが、普通の考え方であり、深夜に停電しやすいということになる。

もう一つ類似の電力会社台所事情がある。LarenaとLaziに水上発電機があるが、それらは 8時間ON 2時間OFFとのことである。この周辺では停電しても2時間で復旧する可能性が高いと言える。ただし、他の発電機からの電力供給があるので、そう単純ではないとも言える。


(参考) これまでの記事

停電(Brown out) 2000年2月
Brown Out(停電)事例 2000年7月〜8月
Brown Out(停電)事例 2000年10月
Brown Out(停電)事情 2010年5月〜6月
停電だ、おっと 真紀菜 2011年10月


シキホール島のページへ戻る