ティオマン島特集

第四部 島の中心地 Tekek

 2012年3月作成   


Tekekはティオマン島の中心地で、警察、役所、空港、その他の公共施設があるとともに 商店も多い。ティオマン島はマレーシアの中では、ラブアン島と同様Duty freeで、Tekekには特に免税店が沢山あり、アルコールなどを安く買うことができる。値段もティオマン島の他の場所より安めだ。 港の前のフードコートにある地図によれば、宿泊施設が17箇所あるはずだが、Tekekの北の方のものは、以前は他から来た人を泊めたような形をしているが、今は 基本的に低所得者用の賃貸住宅になっている。

滑走路

片側が山で、そちらは離陸・着陸とも
利用不可。

空港のターミナルの建物

シンガポールとクアラルンプールから
一日1本ずつフライトがある。

空港の前にある銀行

ATMで現金引き出し可

港の桟橋

港の建物
シンガポールから船が到着することも
あるそうなので、それなりの設備が
必要なのだろう。

港の前、フードコートなど
がある建物

裏山の密林

熱帯雨林好きにはたまらない景色。

港の北側の海沿い
残念ながら、老朽化が進んでいる。
外国人観光客の流れから外れたので、メンテもされず、朽ち果てている様子がよく分かる。

分譲住宅
誰か知り合いに買って住んでもらい、
時間があれば遊びに来るというのが、理想的なTioman行き?

Tekekの南側にある有名リゾート

自転車でさらに南に行こうしたが、
ここのゲートで行く手を阻まれた。
ただし、現地の人々は通り抜け
しているようだった。

Swiss cottage

外国人が泊まりそうな雰囲気の場所。

新しそうな宿 CHEERS
ファンの部屋はRm50で、無料Wi-Fi
綺麗なので試しに泊まってみたくなったが、ビーチからは遠い。高くてビーチロットを買えないオーナー。ビーチに泊まりたい旅行者。ここでも世界の矛盾が見られる。

港と水路
サランのフードコートも国が作ってくれたと地元の人が言っていたが、こちらは
さらに典型的な公共事業であろう。十数年前に来た時には見なかった。

簡単なバスも走っている。

街中のフードコートで食べた朝食
テナント代が安くないのでは思わせるに十分な、少し高めの値段

フードコートと値段を比較すべく
町外れの食堂でも食べてみた。3つ
Rm1のスナックに、コーヒーもRm1 これなら十分安い。

Tekekの北側の宿

港の前のフードコートに掲示してある地図によれば、Tekekには全部で17の宿泊施設があり、その約半分は町の北側の地域にある。しかし、現地に行っても、そんな宿のような感じではない。低所得者用の住宅のように見える。
最初は、外国人観光客に泊まってもらおうとして建てたが、客が来ないので、空室よりはましなので、現地の人に安アパートとして住んでもらっているというのが、説明してもらわなくても見れば一瞬にして分かる。部屋の外に洗濯機や、壊れたテレビが置いてあったり、衛星放送のアンテナが付いていたり、生活臭がプンプンしている。実際に家を訪ねてみたら、確かに現地の人が住んでいた。しかし、さらに聞いてみると、旅行者が泊まれる部屋もあるそうだ。ABCの安宿と同じ Rm40とのことだった。

結局、この辺りは対ABCの地域間 外国人旅行者誘致合戦に負けたとということで間違いなかろう。現地の人は意識していないかも知れないが、かたや外国人が何百人も泊まっているところと、外国人がゼロのところ。 客観的な事実からそう言える。この二つは隣どおしのビーチで、間は少し石段を登っていく必要があるが、精々 数百m離れているに過ぎない。

差がついた理由は幾つか考えられるが、現状で外国人が泊まらない理由は、建物がくたびれている。港から遠い。外国人が好むようなレストランやバーがない等が挙げられよう。そもそも もはや外国人用の宿泊施設とは見えず、21世紀になってからできた遺跡のような存在だ。

同じ島でも、外国人観光客で賑わう地域と、宿の遺跡が並ぶだけで誰も来ない地域。観光地化する南の島での出来事だが、もしも 誰かが いつかの時点で、いくらの予算を使って、何をしたら状況が変わったか。歴史の もしも はタブーかもしれないが、地域おこしの検討材料として、学生にレポートをまとめてもらったら面白そうだ。

旅行者も泊まれるとオーナーは主張しているが、洗濯機や故障したテレビが置いてあったり、テレビのアンテナが付いていたりしていて 宿とは見えない建物

(参考)ティオマン島特集のリスト

第一部 ティオマン島への船が出る町メルシン
第二部 大トカゲと暮らすサラン村
第三部 バックパッカーが集まる村ABC
第四部 島の中心地 Tekek
第五部 島の秘境? Juara村






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