シキホール島のBrown out(停電)事情 2013年5月〜

2013年5月


コンテナ入りの発電機群(4台)


4月下旬に日本から現地に戻ってきて10日程は 停電がない快適な状態が続いた。ところがその後は、シキホール島名物と言えそうな停電の嵐となった。シキホール島に限らず、南の島名物とも言えそうだし、フィリピンでは、田舎の方へ行くと、そもそも夜しか電気が来ないところも多く、それよりはマシとも言える。

今回は、当初は30分程度の停電で済んでいたのが、そのうち、毎日大体午後3時頃から午後10時頃まで停電するようになった。最近では、かなり収まったが、調子が悪くなって停電ばかりではパソコンも使えず、牛の世話でもするしかないような状態になったので、電力会社に状況を問い合わせに行った。

ここ数年、発電所の敷地の中にはコンテナ入りの発電機が重きを成してきたが、今回はそれが4台も置いてあった。停電がひどくなった時にあわせて、1年程度の間隔で、それぞれまとめて何度かずつ問い合わせに来るような感じだが、1年程度の間には、発電機は入れ替わったり、数が増えたりしている。

今回の1回目に行った時に聞いた話では、上の写真のように4台あるコンテナ入り発電機の出力は、それぞれ700KW,300KW,1.2MW,500KWとのことだ。このうち最大の1.2MWの発電機はマニラからレンタルしていてこれが壊れてしまったということだ。翌朝マニラから飛行機でサービスパーツが届くとのことで、それで、停電からもしばらく開放されると期待した。他にも、発電所の建物の中に3台500kWの発電機があり、その時はそれらも止まっているということだった。

1回目の問い合わせの二日後、かなり調子が良くなり、ほとんど停電しなくなった。そのためサービスパーツが届いて修理が済んだのだろうと思っていた。それでも、100%の状態ではなくて、たまに停電した。

状態はかなり改善したが、その後、2回目の問い合わせに行ってみた。レンタル発電機は正常に動いていると期待して行ったのだが、実はそうではなくて、建屋の中の1号機から3号機の修理が済んで稼動を始めたそうだ。レンタル発電機は残念ながら壊れたままで、あと2週間したら全体が正常になるとのことだった。

シキホール島では、その他にも海上に浮かぶ発電機が二つある。昨年12月の台風24号で2台とも壊れ、1台は修理不能で、もう一台はトランスだけが壊れていて、そちらは比較的簡単に直せるということだった。台風の直後に電力会社のオフィスに問い合わせに行った時の話で、その後対策されたはずだが、最新の状況はつかめていない。

もう一つ、選挙前にアキノ大統領から発電機2台が寄付され、シキホール島全体の電力事情はかなり改善した。この4台のうちの2台なのだろうが、職員に聞いても返事がなかった。


(参考) これまでの停電関連の記事

停電(Brown out) 2000年2月
Brown Out(停電)事例 2000年7月〜8月
Brown Out(停電)事例 2000年10月
Brown Out(停電)事情 2010年5月〜6月
停電だ、おっと 真紀菜 2011年10月
Brown Out(停電)事情 2012年2月〜


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