2007年4月作成
2011年11月最終更新
広州駅前の飲茶レストラン これまで、世界各地で飲茶を試して、中国でも約15年前に広州と上海で飲茶のレストランに入った。微かな記憶では、1品1元程度の値段で格安だったが、点心が冷めていた。今でも中国では冷えていないビールを出す店が少なくないが、(普通の日本人が入るレストランなら、今どき冷えていないビールを出す店を見つけるのは難しいかもしれないが、私や現地の人が普通に入る大衆食堂では、今でもビールは冷えていないことが多い。) それと同様で、ホカホカでない点心など、もっての他と思った。ビールの方は 未だ苦労しているが、以前の飲茶の経験以来、中国では ずっと飲茶に行かなかった。
しかしながら、中国の最近の経済発展の結果、店の外見は見違えるように良くなっている。さらに、NWとCZの提携で、広州にトランジットで来ることが多くなったので、食在広州と言われ、香港よりも食の本家ではないかと思える広州で、期待して 飲茶を試してみた。
その結果、確かに以前に比べ格段に進歩した。店は 私が通常香港で入る酒楼・酒家よりも、綺麗である。値段は、小6元、中8元、大10元、特13元、頂16元。最近香港に行っていないので、正確ではないが、香港とそれほど差がない状況と言える。高くなったのをむやみに肯定しても仕方ないが、レベルが上がっていることは間違いない。ちなみに、今回は、4品とお茶で合計40元だった。
味はどうかと言うと、蝦餃は、香港と違い値段が高めの設定で、その分 蝦がたっぷり入っていて満足できたものの、その他は、香港で安くて美味しい飲茶を 一杯食べた者としては、不満が残った。腸粉は、ほとんど冷めたものが出てきた。厚めの皿を使い高級感を出そうとしたのかもしれないが、それがあだになり、点心の熱を奪ってしまったようだ。マンゴープリンは、絹ごし豆腐と同等のやわらかさを期待したいが、木綿ごしを通り越し、中国の豆腐の固さで 違和感を覚えた。普通の点心とは違うが、水餃は、スープが フィリピンあたりのインスタント・ラーメンのスープを飲んでいるようで、即席の味がした。
蝦餃とマンゴープリン(後ろ) 腸粉 水餃 かなり厳しいことを書いたが、香港に行かずして、これだけ楽しめる点は、決して悪くはない。香港のように、ハズレが無い状態を期待するのではなくて、いろいろ試した後、当たりだけを注文すれば、十分満足できるはずだ。米国の食事するのと状況が似ている。
その状態で、さらに クレームと付けると、台湾の飲茶と同じだが、現地の他の食べ物に比べ、飲茶はかなり割高である。台湾なら、おかずを店先に一杯並べたお弁当屋で、ブタの角煮やいろいろなおかずを選んで食べた方が、飲茶より随分安いので、そちらの方がコストパフォーマンスが良い。広州の場合なら、路地裏の小汚い食堂で麺類を食べておけば、数元しかしないので、それと比べると、飲茶は コストパフォーマンスが良いとは言えない。
たまの贅沢と考えるか、折角だから 広州に行ったら飲茶三昧が良いと考えるか、私にとっては、難しい選択を迫られることになる。
飲茶/飲酒/飲ソフトドリンク
ここでの もう一つの特徴は、お茶だけでなくて、昼間でも酒を飲んでいる人が結構いることだ。タイのハジャイでは、飲茶レストランで、点心にソフトドリンクという組み合わせの方が普通であった。ところ変われば、飲み物も変わるということだが、飲茶と書くと紛らわしいので、Dimsum Restaurantとしておけば、問題なかろう。
即点即蒸
従来のように ワゴンに点心を載せて押してくるのではなくて、注文して蒸して持ってくる方式を、香港では、即叫即蒸と言っていたが、こちらでは、即点即蒸となっていた。点呼と叫は どれも関連する言葉なのだろう。
ちなみに、今回入った店は、広州駅前の通りにある新大地賓館 茗茶軒というところ。站前路108−122号。駅前と言っても、駅前広場の横幅は700mくらいはありそうだし、もしも、広州駅で汽車を降りたとしたら、そこから、外に出て、地下道を通り、合計1kmくらいは歩かないと この店にはたどり着かない。(残念ながら、店を閉じたようだ。 2010年6月)
地下鉄の長寿路駅上のモール内
(→2010年7月更新分)
上に取り上げている広州駅前の飲茶屋に何度か行ったが、最近確認したところでは、残念ながら営業していなかった。
その替わりに、今回は別の飲茶屋を いくつも見つけることができた。場所は、地下鉄の長寿路という駅の周辺に、少なくとも四軒見つかった。広州駅から地下鉄に乗り 一度乗り換えはあるが 合計6駅目。十分便利な場所である。店はいずれも地下鉄の駅のすぐ近くに集まっている。満福城(2010年7月追加)
地下鉄 長寿路駅を出るとその上に 恒宝広場というショッピングモールがあり、その三階に飲茶専門店と海鮮酒家がある。今回はそのうち、飲茶専門店の満福城に入ってみた。早茶の割引の案内が店の外に出ていたが、日替わりの割引点心が一種類あるだけで、期待外れであった。それでも香港に比べれば少し安めであろう。
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大根餅 餃子の一種 腸粉 マンゴープリン ここでも気になったのが、腸粉が冷めてしまっている問題である。さらにマンゴープリンはゼリーのようだった。それでは、全然ダメかというとそうではなくて、少し洗練さが足りないということであろう。
舜裕海鮮酒家 (2011年1月更新)
満福城と同じショッピングモールのフロアにあるのが舜裕海鮮酒家。飲茶タイムと、普通の料理が出る時間帯に分かれている。外から見ると満福城に比べ少し高級そうに見えたが、実際には同じようなレベルだった。
舜裕海鮮酒家 店内の様子 腸粉 焼きそば風の大根餅(左)は量が多い。 地下鉄の長寿路駅周辺
点点心心 (2011年1月追加)
地下鉄長寿路駅から、上九、下九へ向う途中にある飲茶専門店。週末の朝行ったら家族連れで賑わっていた。
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おかゆは十分量があるので、二品で終わっておけば、値段もお手ごろ。 右はきのこ入りの点心。 |
大華酒楼(2010年7月追加)大華酒楼は、上のモールの前で、地下鉄の出口の一つから すぐのところにあり、簡単に見つかる。下午茶八折の案内が出ていたので 午後になって出直して、ここに入った。下の5品で、2割引後 全部で33元。飲茶ではかなり安くてオススメだ。味も問題ない。
しかしながら、飲茶でなくて、普通の安食堂で、小龍包、水餃子、麺類、その他安い料理から二品にビールを付けても15元程度だ。飲茶と比べどちらがコストパフォーマンスが良いかと言えば、こちらであろう。中国で飲茶通いするのは、もったいない気がする。
一方、本場の香港と比べると割安なので、それなら食べておけという考え方もできる。日本と比べれば なおさらだ。
大華酒楼閣 店の中の様子
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レタスの湯引き お茶の入った冷たいお菓子 悦豪海鮮酒家 (2010年8月追加)
店の造りが庶民的で、値段が安そうで一度試してみようと思っていた悦豪海鮮酒家。点心の種類は多く、値段も安めなので、客の入りも良いが、とんでもなく味が洗練されているかと言うと、残念ながらそうとまでは言えなかった。香港の方が点心のレベルが少し高い場合が多い。例えば、腸粉の具は、混ぜ物が入っていたりする。ただし香港でも、優恵点心としてよく出てくるミートボールは、肉が沢山詰まっているという感じではない。日本でもスーパーで買う値段の安いシュウマイの例がある。美味しくて具が安心できるシュウマイは、値段が3〜4倍するはずだ。
悲しい話になったが、全く駄目かというとそうではない。沢山ある点心からお得なものを選び出して注文すれば、値段が安い分、香港よりコストパフォーマンスと良いと言える場合も多そうだ。
広州で庶民的な飲茶の店はどこが良いかたずねられたら、これまでの中では、ここを推薦する。悦豪海鮮酒家
店内の様子 今回注文した点心 右上の写真中、左側の点心は檸蜜脆蛋散と呼ばれるお菓子で 今回初めて食べた。悪くは無いが、量が多過ぎて食べ切れなかった。3人くらいで来てこれも頼めば、一人当たりは安くなり、経済的と言える。
こちらも地下鉄 長寿路駅から近いが、高級中華料理店が並んでいて、飲茶を楽しめる。個人的には、庶民的でコストパフォーマンスのよい飲茶店に行きたいのだが、行った場所の周辺では、高級店しか並んでいなかったので、やむ無くそちらに入った。もちろんまずいという話はあり得ない。
もう少し行くと、上九があるが、別に怪しい建物が並んでいる分けではない。
広州酒家(2011年11月追加)
こんな格調の高い店に入るとは、全く想定していなかったが、他に選択肢が無くなり、試しに入ってしまった。ブルジョアの仲間入りの真似事ということであろう。ただし、中華料理店の常で 上客用には階も上の個室になるが、飲茶客用には一階の広いフロアがあてがわれ、中は一続きだが 唐人街という別の名前が付いていた。こちらは、少し庶民的と言えなくもない。
また 値段が高めだと、腹持ちの良いものをついつい注文してしまうが、円高の恩恵もあり、写真の3品を頼んでも 結局500円程度で済んだ。点心は一品10元程度から。
広州酒家 店内の様子 朝飯なので お粥を注文 韮餃子と大根餅 蓮香楼(2011年11月追加)
一階は月餅などを売っている店舗で入りやすいが、二階、三階にあるレストランは格調が高く、敷居が高い感じは広州酒家と同様である。少し高めでも、いい雰囲気で美味しいものを食べたい人には適している。と言っても、点心は大10、中8.小6等で、小6は皆無だが、それほど高くなくて、お手頃価格で、高級店で食事ができてお得とも言える。
蓮香楼 店内の様子
右は大根餅のようなゼリー 陶陶居
時間が無くて こちらは入れなかったが、上の二店と同様格調が高い。
(参考)これまでに取り挙げた飲茶関連の話題
ファーストクラスで行く、激安香港 バジットトラベラーのためのサバイバル香港飲茶術
香港飲茶に異変 即叫即蒸方式の台頭
台湾小特集 港式飲茶
スターアライアンス特典旅行で行くタイ南部 ハジャイでは飲茶が安い
フィリピン飲茶大全
サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶 C級グルメ編
シカゴ チャイナタウンで見つけた飲茶の店