広州飲茶

2007年4月


広州駅前の飲茶レストラン

これまで、世界各地で飲茶を試して、中国でも約15年前に広州と上海で飲茶のレストランに入った。微かな記憶では、1品1元程度の値段で格安だったが、点心が冷めていた。今でも中国では冷えていないビールを出す店が少なくないが、(普通の日本人が入るレストランなら、今どき冷えていないビールを出す店を見つけるのは難しいかもしれないが、私や現地の人が普通に入る大衆食堂では、今でもビールは冷えていないことが多い。) それと同様で、ホカホカでない点心など、もっての他と思った。ビールの方は 未だ苦労しているが、以前の飲茶の経験以来、中国では ずっと飲茶に行かなかった。

しかしながら、中国の最近の経済発展の結果、店の外見は見違えるように良くなっている。さらに、NWとCZの提携で、広州にトランジットで来ることが多くなったので、食在広州と言われ、香港よりも食の本家ではないかと思える広州で、期待して 飲茶を試してみた。

その結果、確かに以前に比べ格段に進歩した。店は 私が通常香港で入る酒楼・酒家よりも、綺麗である。値段は、小6元、中8元、大10元、特13元、頂16元。最近香港に行っていないので、正確ではないが、香港とそれほど差がない状況と言える。高くなったのをむやみに肯定しても仕方ないが、レベルが上がっていることは間違いない。ちなみに、今回は、4品とお茶で合計40元だった。

味はどうかと言うと、蝦餃は、香港と違い値段が高めの設定で、その分 蝦がたっぷり入っていて満足できたものの、その他は、香港で安くて美味しい飲茶を 一杯食べた者としては、不満が残った。腸粉は、ほとんど冷めたものが出てきた。厚めの皿を使い高級感を出そうとしたのかもしれないが、それがあだになり、点心の熱を奪ってしまったようだ。マンゴープリンは、絹ごし豆腐と同等のやわらかさを期待したいが、木綿ごしを通り越し、中国の豆腐の固さで 違和感を覚えた。普通の点心とは違うが、水餃は、スープが フィリピンあたりのインスタント・ラーメンのスープを飲んでいるようで、即席の味がした。

蝦餃とマンゴープリン(後ろ)

腸粉

水餃

かなり厳しいことを書いたが、香港に行かずして、これだけ楽しめる点は、決して悪くはない。香港のように、ハズレが無い状態を期待するのではなくて、いろいろ試した後、当たりだけを注文すれば、十分満足できるはずだ。米国の食事するのと状況が似ている。

その状態で、さらに クレームと付けると、台湾の飲茶と同じだが、現地の他の食べ物に比べ、飲茶はかなり割高である。台湾なら、おかずを店先に一杯並べたお弁当屋で、ブタの角煮やいろいろなおかずを選んで食べた方が、飲茶より随分安いので、そちらの方がコストパフォーマンスが良い。広州の場合なら、路地裏の小汚い食堂で麺類を食べておけば、数元しかしないので、それと比べると、飲茶は コストパフォーマンスが良いとは言えない。

たまの贅沢と考えるか、折角だから 広州に行ったら飲茶三昧が良いと考えるか、私にとっては、難しい選択を迫られることになる。

飲茶/飲酒/飲ソフトドリンク

ここでの もう一つの特徴は、お茶だけでなくて、昼間でも酒を飲んでいる人が結構いることだ。タイのハジャイでは、飲茶レストランで、点心にソフトドリンクという組み合わせの方が普通であった。ところ変われば、飲み物も変わるということだが、飲茶と書くと紛らわしいので、Dimsum Restaurantとしておけば、問題なかろう。

即点即蒸

従来のように ワゴンに点心を載せて押してくるのではなくて、注文して蒸して持ってくる方式を、香港では、即叫即蒸と言っていたが、こちらでは、即点即蒸となっていた。点呼と叫は どれも関連する言葉なのだろう。

ちなみに、今回入った店は、広州駅前の通りにある新大地賓館 茗茶軒というところ。站前路108−122号。駅前と言っても、駅前広場の横幅は700mくらいはありそうだし、もしも、広州駅で汽車を降りたとしたら、そこから、外に出て、地下道を通り、合計1kmくらいは歩かないと この店にはたどり着かない。


(参考)これまでに取り挙げた飲茶関連の話題

ファーストクラスで行く、激安香港 バジットトラベラーのためのサバイバル香港飲茶術
香港飲茶に異変  即叫即蒸方式の台頭
台湾小特集 港式飲茶
スターアライアンス特典旅行で行くタイ南部 ハジャイでは飲茶が安い
フィリピン飲茶大全
サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶 C級グルメ編
シカゴ チャイナタウンで見つけた飲茶の店


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