セブ・パシフィック航空(5J)のバーゲン

2009年1月作成    
  
2018年4月最終更新 



(20018年4月追加)

他にも5Jのバーゲンで いろいろとチケットを買ったが、最近発券したお買い得チケットを紹介しておく。

関空・マニラ往復 6140円 (預け荷物無し、空港使用料・税金等すべて込み)

内訳

 基本のチケット代金 往復200円
 KIX関連     合計3040円
  (旅客サービス施設使用料 PSFC
  旅客サービス保安料 PSSC )
 旅客サービス料@MNL 980円
 DPSC VAT 120円
 Adminstrative fee 1800円

先月買ったチケットで、実際に飛ぶのはかなり先で 往路が来年の1月、復路が3月である。
バーゲンで宣伝している運賃は片道100円で、ただ同然という売りだ。全体では、関空の3040円がほぼ半分を占めている。他に 航空会社の発券手数料が1800円。こっそり、それとも堂々と、とにかくしっかり取られている。
利用者からは、これくらい払ってあげたらという意見と、高いという意見に分かれるのだろう。


(2010年8月)

バーゲンは、何度も繰り返されているが、最近のもっともお得だったバーゲンと言えば、昨年の11月の数日間に、今年の6月から9月分をほとんど無料で販売していた分であろう。私もそれを利用してクラークから香港の往復と、マニラから関空の片道をただ同然の値段で買った。

ただし これには課題がある。日本発ではバーゲンがないことが多いという点だ。昨年の11月の場合も、その通りで、私はフィリピンベースで発券しているので問題なかったが、同様にバーゲンを利用した弟の場合は、日本発なので、いびつなことになった。7月の連休と9月の連休に日本からフィリピンを合計2往復するのだが、日本発では安くならない。そこで、初回の帰りから始め、マニラから関空の往復を買い、さらに、2回目の帰りのマニラから関空までの片道をバーゲンで購入した。初回の行きは、その時点では高いので、後々値下がりすることを期待して、しばらく寝かせていた。結局、最初の片道だけは そこそこ高くついたが、合計ではかなり安く手配できている。

類似のバーゲンが8月6日〜8月8日発売、来年の6月〜8月利用分であって、上の場合と同様、日本発にすると、確認した範囲ではバーゲン価格は見つからなかった。また国際線は残念ながらほとんど無料とは言えず、片道888ペソとなっている。それでも、日本とフィリピンの間のフライトで利用すれば、十分お得であろう。ただし、日本発の場合には、上と同様な いびつな発券方法が必要になってくる。

私が同じ立場で、日本発から始めるのであれば、最初のフライトはマイルを使うことになろう。しかし、通常 特典旅行は往復チケットになるので、下手をすると帰りの分が残ってしまう。バーゲン利用期間の直前・直後の往復特典旅行で日本からフィリピンを往復し、その間に、フィリピン発のバーゲンで何度も往復すればよいという案もあるが、バーゲン期間が長くないので忙しい。因みに、これは 入国時に出国のチケットの提示を求めれる国を 頻繁に訪れる場合で、現地で海外発券したい場合に、よく使う手ではある。最初に手配する往復のチケットは特典旅行でなくてもよい。話が逸れてしまったが、どうも日本発では、使い勝手が良くない。

フィリピン在住の人にとって、もしくは 外国からでも一旦フィリピンに入国していまえば、国内線の方は、とてもお得と言えよう。マニラやセブをハブに、各地を往復すればとても安く旅ができる。さらに、マニラ/プエルトプリンセサ/セブ、マニラ/イロイロ/セブ/ダバオというような経路も加えれば、効率よく各地を回れる。

バーゲンは、順次売切れていくので、二日経った時点で、例えば、マニラ・ダバオような主要路線を見ても、バーゲンの残りは見当たらない。バーゲン利用の基本は、早めの手配ということであろう。

最後になったが、万一行けない場合は 高額のキャンセル料を徴収される。No showの場合、無断欠勤のように、さらに高くつく。とんでもない先の予約をさせておいて、行けなくなる人が多いこと期待して、キャンセル代で稼ぐという航空会社のビジネスモデルであろう。そこで、予約を入れてしまった場合には、万難を排して乗るしかない。これがお得を追求する利用者に求められる態度であろう。

2008年のクリスマスにあったバーゲンは、これまでで最強であった。国内線、国際線とも、保険や税金等を除くと無料で、しかも利用期間が1ヶ月先から3ヶ月先。これではキャンセルする人が少ないので、上のビジネスモデルは通用しない。従って、同様のバーゲンは再現しそうにない。実際、2009年の11月までは、高額のキャンセル代というのはなかった。上のビジネスモデルは使えず、出血大サービスのバーゲンであったということであろう。
普通は、乗らなければ、チケットが無効になるだけ。乗らなければ、さらに 高額の罰金を払わされるというのは、常識では考えにくい。その勘違いを狙うのもビジネスモデルの一環であろう。

リスクだらけなので、利用するのは止めた方が良いと言っているように理解した方が多いかもしれないが、そうではない。リスクを十分認識して、その上で、果敢に大量の予約を入れ、お得を実現する人が現れることを期待したい。


(2009年5月)

新型インフルエンザの影響で、当面はこの情報は不要になった可能性もあるが、とにかく追加しておく。

関空・マニラ 99円セール

4月に、関空便の99円セールがあった。インターネットで空席を検索していたら、この値段が出てきたのだが、プロモーションの案内がなかったので、何かの間違いか、システムのバグかもしれないとも思い そのまま見過ごしていた。その後、訪問者から、5Jの日本語のHPには、案内が出ていたという情報があったので、間違いではなかった。スーパーの客寄せの目玉商品のようなものと言えそうだ。

昨年のクリスマスのセールでも、マニラやセブからの国際線がほとんど無料のセールがあったが、同様のセールがまたあったということだ。


(2009年4月)

関空・マニラ往復 12788円 (関空使用料、燃油サーチャージ込み)

発売期間 2009年4月25日〜4月30日
利用期間 2009年6月1日〜8月31日

5Jがバーゲンを繰り返している。これまでは、関空発は日本人料金とも言えるような価格設定であったが、遂に関空発まで、激安と言えるバーゲンが登場した。残念ながらあまり安過ぎると、前回のリスクでも書いたように、チケットは買ったが、会社が儲からないので、ほんとに飛ぶのかという不安もある。それでも、私はこれまで50回以上5Jに乗っているが、遅れはしても 飛べなかったことはない。特典旅行で、フライトがキャンセルされ振り替えになったことが一度あるだけだ。機材は、A319/320を使っていて、米国の国内線でDC9に乗るのに比べれば、新しくて安心だろう。

試しにお盆のピーク8月9日(日)関空発マニラ行き、帰りが8月16日(日)で検索したところ、関空の空港使用料2650円などすべて含んで、往復12788円である。この間に、フィリピンからさらにバンコクへのフライトを検索してみた。クラークからバンコクへの往復であるが、バンコクでの空港税などすべて含んで、2620ペソ。五千円余りである。フィリピンでのトランジットの費用がかかるが、お盆にタイに行くのに航空券が2万円以下は安い。

国内線も同様にバーゲンで、セブやパラワンなど、フィリピン各地へ安く行ける。例えば、マニラ・セブの往復は、P976.64で2000円程度である。
インターネットで発券し、e-ticketをプリントする。
http://www.cebupacificair.com/
因みに、インターネットで発券時に、席の指定を聞いてくるが、言われるままにしていると追加料金がかかる。席を指定しなけば、追加料金はかからない。預け荷物の制限が15kgまでで、これを越えると、特に国際線の場合は高額の超過料金を取られるという点も要注意である。

繰り返しになるが、これだけ安いと、激安スーパーの倒産と同様で、チケットが紙くずになるのではないかという不安も出てくる。万一そうなって、クレームが来ても、こちらは何ら責任は取れなくて、あくまで自己責任でお願いしたい。しかしながら、さらに不安なのは、人件費が圧倒的に安いアジアのディスカウンターに、このような叩き売りをされては、日本の航空会社の方が倒れてしまわないかという点である。


(2009年1月)

私の場合、最寄の空港がセブ(CEB)かドゥマゲッティ(DGT). フィリピンベースの暮らしをしているので、セブ・パシフィック航空(5J)について何度も取り挙げているが、最近は一段とバーゲンが増えているので、再度紹介したい。

関空・マニラ往復 21356円 (燃油サーチャージ込み)

発売期間が1月9日から14日、利用期間が2月〜3月の限定バーゲン。航空各社は 1月に入って 燃油サーチャージを値下げしたが、それでも、この値段は破格であろう。新幹線で関西から東京に行くよりも安い。おまけに、これには、関空の空港使用料の2650円まで含まれている。
さらに、メリットを挙げておくと、日本の通常の格安航空券のように、14日FIXといった滞在期間の制限もない。2月〜3月の間、まるまる滞在可能である。さらに言えば、5Jでは、基本的に片道単位で航空券を販売しているので、帰りをバーゲン期間外にしたり、往復でなくて、次に、マカオ、シンガポールなど別の国に行くこともできる。ちなみに、行きが2月、帰りが11月で試しに検索してみると 32156円となった。これでも十分安い。滞在期間がこれだけ長いと、普通ならこの2倍以上の値段であろう。

バックパッカーの片道利用

5Jの関空便のバーゲンで一番オススメしたいのが、バックパッカーの片道利用である。新鑑真号に乗って中国に行き、陸路バンコクを目指し、さらにインドまでたどり着きたいというバックパッカーと話をしたことがある。私がフィリピンに居るので、フィリピンにも立ち寄らないのかと聞いてみたが、フィリピンに寄り道するには、大陸から飛行機で往復する必要があり高くつくので、考えたことがないということだった。
バックパッカーは、行けるものならより多くの国を旅したがるはずで、5Jで関空からマニラへ。フィリピンを旅した後、さらに大陸へと飛べば、フィリピンも含めて、格安でアジアの国々を旅できる。ちなみに、今回のバーゲンで、関空からマニラへ片道だけだと12003円。フィリピンからも試しに検索してみたが、、マカオ行きが8000円程度、サイゴン行きが7000円程度のものが見つかった。ちなみに、ベトナムやタイなど、空路入国の場合に、出国の航空券の提示を求められる国では、さらに一工夫必要だ。

クリスマス・バーゲン

昨年の12月24日の夜、バーゲンの案内メールが届いた。国際線も国内線も無料とのこと。さすがに、これは言い過ぎであろう。しかし、別の時期でも、無料と言っている場合があるが、それに比べ、この時には、燃油サーチャージも無料で、とてもお得な値段になっていた。例えば、セブ・シンガポールの往復がわずか3000円程度だった。これには、保険やチャンギ空港の使用料まで含まれていた。あまりの安さに、買いたくなったが、期間限定で スケジュールがあわないので断念した。もしも、フィリピンに定住してしまっていれば、ここぞとばかりに、2000円、3000円の航空券を乱発して、ベトナム、マレーシア、台湾などへと、出かけていたことだろろう。結局、この時は、次回の帰りの国内線の片道だけを発券した。保険の250ペソを加えても478ペソ。1000円足らずであった。

5Jでは年間を通じて、いろいろなバーゲンを実施しているが、この手の最安値のものも、年に何度が見かける。5JのサイトでLow fare alertsを設定しておけば、メールで知らせてくれる。

リスク

海外行きの航空券が往復2000円、3000円というのは、異常な事態である。すべてがそうなら、大赤字で航空会社は存続できるはずがない。隣接スーパーを叩き潰すための安売り合戦のようなものとも言えそうだ。上のクリスマスの場合では、年度内のノルマの達成が目的だったのかもしれない。
いずれにせよ、常識を逸脱した安値のため、ほんとに飛ぶのかという不安を抱かせる。以前利用したアモイ便、ハノイ便は、空いていてバーゲンしているなと思っていたら、ほどなく、便は無くなってしまった。それなりに将来の予想も入れて発券する必要があろう。
5Jの国際線は、OFW(Overseas Filipino Workers)と呼ばれるフィリピン人海外出稼ぎ組が主要な乗客である。香港やシンガポールは、フィリピン人家政婦が大量に働いていて、フライトの需要が高いのは容易に想像できる。これに対して、例えば、ハノイ便では、利用者が誰かピンと来ない。私が利用した時には、欠航で2日後の便にしてくれと言われた。ハノイで2日観光する時間ができて、私はそれで良かったのだが、とにかく2日後に行ってみたら、欠航での乗客を加えてもガラガラ。空席が8割近くに達していた。ほどなくしてハノイ便は消滅した。

少し余談だが、先日香港の九龍公園で、車椅子をおしているフィリピン人女性を何人か見かけた。景気の後退で、OFWの失業が増えそうにも思われるが、この女性たちが失業するのは、車椅子に乗っている老人が亡くなった時であって、景気後退とは関係無さそうだ。家庭に入って子供の面倒を見ている多くのOFWも同様だろう。日本で働く日系ブラジル人の場合には、製造業への派遣労働者が多く、雇用不安が増大していそうだが、OFWの場合には、職種によって、いろいろありそうだ。私の隣人の米系フィリピン人の奥さんは、Renoのカジノで働いているが、世の中の景気後退で、カジノは客を増やすのか減らすのか等々、興味は尽きない。
5Jは米国までは飛んでいないので 対象外だが、この手の話も、5Jの路線の存続に影響してくると言えよう。

機材については、以前は古いDC9だったが、最近は、A319、A320を新しく購入しているので問題はないだろう。

(参考)これまでの5J関連の記事を以下に挙げておく。


セブ・パシフィック航空
セブ・パシフィック航空 国際線利用のメリット
セブ・パシフィック航空の国際線でのトラブル事例
セブ・パシフィック航空(5J)の間引き運航
セブ・パシフィック航空(5J)のフライト・キャンセル
5J(セブ・パシフィック航空)の寸止め駐機
5Jで到着した空港で寝れるか?
セブ・パシフィック航空のバーゲン
マニラ行き5J、3K比較
セブパシフィック航空のバーゲンでの割り引き区間


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